激昂がんぼ(1) (イブニングKC)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063523027

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  • キャリア官僚二宮とフィクサー神崎。

  • キャリア官僚のサクセス?ストーリー!!
    今時こんなこともないだろ~~と思うところもある。

    経産官僚・財務官僚の小説やマンガが多い中で、
    総務官僚が主人公の異色な作品と言える。

  • キャリア官僚・二宮。若きフィクサー・神崎。光と闇、水と油、表と裏・・・。相反する二人の存在が交わったとき、新たな「がんぼ」が誕生する。
    (本書カバーより引用)

    「がんぼ」というのは広島の方言で、「いたずら好き」や「頑固者」のような意味をもつ言葉らしい(間違ってたら申し訳ないです)。

    以前、「極悪がんぼ」を5巻くらいまで読んでいた。けれど、内容が少し合わなくて、読むのをやめてしまったのだ。ま、飽きたのかな。で、今回の「激昂(ブチギレ)がんぼ」もそれほど期待せずに読んでみた(買ってきたのは相方)。

    以前と違って、今度は国のキャリア官僚が登場。それが、総務省から広島県庁に出向にきた二宮。彼は、一流大学出身ではなく、彼曰く二流の国立大学出身。それがキャリアの中でも出世においてはハンデとなるらしい。仕事ができれば学歴は関係ないだろとも思うのだけれど、そのあたり本当はどうなのかな。派閥とかもありそうだもんな。関係あるんだろう。出世って人間関係をうまく渡っていけるかどうかとか、誰の覚えが良いかとかも関係してくるだろうから、そうすれば、上の人間だって、同じ大学出身の後輩の方が可愛いだろうしね。
    二宮はそうしたコネが使えない分、知恵と根性で勝負しようとする。そんなに出世したいか・・・。

    そして、ライバルというか相棒というか、いつも絡んでくるのが事件屋・神崎。神崎は「極悪がんぼ」の主人公だった(途中で思い出したんだけどね^^;)。下っ端の使えないヤツだった神崎が、いつの間にか自分の事務所を持って、その世界で名をとどろかせるまでになっている。何が起こったんだ? 「極悪がんぼ」も読み直したくなってきた。登場人物もかなりかぶってるしね。

    さて、中央と地方との関係や、中央同士の権力争い、そんなこんなで事件が起こって、それを二宮は自分の出世に繋げるため、神崎は自分の利益のために知恵を絞る。両者とも頭はそれなりに切れるし、人の使い方もうまい。権謀作術の嵐だ。

    しかし、官僚ってのは、どうなんだろうか。本当にこういう感じなのかな。私は地方公務員だけど、市民・県民の方をみて仕事をすべきだと思っている(実際は議会や国への報告資料ばかりに追い回されている公務員が多いように感じるが・・・。そういう風になったのは何故なんだろうか)。自分の出世を見ている仲間は周りにはいない。国のキャリア組と呼ばれる人たちも、全てが全て出世ばかりを望んで仕事をしているわけではない、と思いたい。国民を見ている人たちもいると思いたいなぁ・・・。「公務員」とひとくくりにされて非難されるやるせなさを嫌と言うほど知っているだけに、私もひとくくりに「官僚」を評価したくはないんだな。

    今回の「がんぼ」は期待できそうだ。次巻を楽しみに待とう。

  • 『極悪がんぼ』の続編。主人公は役所の仕事にコミットすることを仕事とする事件屋。地方で実施される国交省のビッグプロジェクトをめぐる国、県、市の役人に推進する役人に議員に業者がからんでいく。ディテイルがリアルでワタシには面白いのだが、あまりに細かすぎて読みにくいってとこもありますね。

  • 官僚のガツガツした感じがなんとも。

  • 前作よりスケールが大きくなり、ライバルの存在も話を盛り上げる。難読感もまたよし。

  • 成り上がる、キャリア官僚でのし上がろうともがくもう一人の主人公の登場でますます面白くなりそう。今後も楽しみです。

  • 神崎さんの別人のような成長っぷりに泣いた。・゚・(ノ∀`)・゚・。

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著者プロフィール

1972年広島県呉市生まれ。高校を卒業後、設計・製図会社に就職するが「漫画家になる」と社長に宣言し、1年で退職。1996年に、従兄弟・田島隆の紹介により、青木雄二氏と出会い、大阪に出ることを決意。半年間『ナニワ金融道』の作画を手伝う。1998年、処女作『五番街』で「ヤングマガジン」のちばてつや賞入賞。1999年より「モーニング」にて『カバチタレ!』、2005年より同誌にて『特上カバチ!!』、2001年より「イブニング」にて『極悪がんぼ』を連載。2009年9月より『激昂(ブチギレ)がんぼ』を連載。2013年5月より『カバチ!!!』の連載を開始した。大阪府大阪市在住。

「2021年 『カバチ!!!-カバチタレ!3-(39)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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