- Amazon.co.jp ・マンガ (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063524772
作品紹介・あらすじ
いつか漫画家になる事を夢見て、漫画家アシスタントとして日々を暮らしていた35歳の主人公。そんな彼に突然襲ってきた癌という大きな試練。睾丸の癌に冒され、片タマを失った主人公が、家族や他の入院患者との出会いをコミカルな絵でリアルに描ききる。後が無いのはわかってる。でも諦めるには早すぎる!夢を掴むための闘病記!
感想・レビュー・書評
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マンガ家、武田一義さんのデビュー作と言って良いのでしょうね。愛する早苗さんが「なんか変よ。」と見つけた精巣腫瘍が、アシスタントとして薹が立ち始めて薹が立ち始めていた武田さんを、一人立ちのマンガ家に変えていくプロセスが誠実に漫画化されていて、彼が直面した「死」の「深さ」と家族や友達の「愛」の深さを感じさせる秀作でした。
どちらかというと、オヤジギャグ的な笑いなのですが、笑いがはじける冒頭に、武田さんの「漫画家」としての決意が現れていたことを、読み終えてしみじみと実感しました。ブログに感想を書きました。読んでいただければ嬉しいです。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202012120000/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中で止められず一気読み。自分の脊髄腫瘍は癌じゃなかった。でも再発しやすいので放射線治療を勧められた。今でも数ヶ月に一度の通院と経過観察が必要。背中丸めての硬膜外麻酔と造影剤投与の時の劇痛とか全身麻酔が切れたときのラリった感覚と寒気と発熱。ヨメに一晩中付き合ってもらった夜。あれから2年半続く医大病院との関わり。ここに描かれている事が自分の体験と完全にシンクロする。抗がん剤の副作用との闘いに敬服するし、本来はイラッチーだった奥さんが自分の病気と旦那さんの看病を経て変わっていくのが素晴らしい。
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シンプルな可愛い絵柄の中に色んな人(病気の人、病気の人に寄り添う人、病気を治す人、健康な人)の色んな気持ちがびっくりするぐらいぎゅっといっぱいに詰まっている作品でした。泣けた。
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タイトルからもわかるように男性特有の病気、の闘病記録。無精子症に備えて…のエピソードが、淡々と、且つ生々しくて、病気への怖さや将来への不安、そこから抜け出すには、といったリアルな部分が感じられて良かった(男性ならなおのこと共感しやすいと思う
闘病中の薬による副作用についても、味覚障害に奥さんが特製のお弁当を作って来てくれたとか、当事者と家族の視点から描かれていてとても深く掘り下げてある -
マンガ家アシスタントさんの睾丸ガン闘病記。
他の患者さんとの交流が心に残る。抗がん剤の副作用の辛さについてもよく描けている。加えて著者を支えた奥さんがスバラシイ。
いっぱい愛が詰まってて涙なしには読めないマンガです。 -
いつも手書きPOPを置かない本屋さんがめずらしくPOPを置いてたマンガだったので気になって購入
祖父や父が入院してた時のこととかさなって涙 -
病気エッセイものって苦手なんだけど、そんな僕が何度も繰り返して読んでる。気づいたら何気なく読み返してる本。あと、結婚に対するマイナスイメージがなくなりました。武田先生の奥様みたいな嫁が欲しいです。
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作者の人柄のあたたかさが伝わってくる。
おかげでテーマは重いけれど、ほんわりとした読後感。 -
旦那クンも私もガン泣きの作品です。家族のこと、改めて考えました。生きる、生かされている。当たり前のことなんだろうけど、素晴らしいことなんですね。
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癌闘病記。病室って人生の交差点だと思います。