累(2) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063524970

作品紹介・あらすじ

イブニング新人賞出身の新しき才能が放つ『美醜』をテーマにした衝撃作!! 容貌の醜さから人に忌み嫌われてきた累。そんな彼女に、女優であった美しき母親が遺した1本の口紅。その口紅は他者の顔を奪うことが出来るという謎の力を持っていた。累はその力を使い、美しき者が享受するすべてを奪う事を決意する。

醜き少女・累に、母が遺した一本の口紅。その口紅は、他者の顔を奪うという能力を秘めていた。累はその能力を使い、美しき者が持つすべてを奪う事を決意する。そんな累の前に、圧倒的な“美”を持つ丹沢ニナが現れる……。

感想・レビュー・書評

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  • 醜き少女・累は大女優だった母が遺した口紅に秘められた能力を使い、美しき者が持つすべてを奪う事を決意する。
    そんな累の前に現れたのは、亡き母と口紅の秘密を知るという演出家・羽生田。彼の手引きによって、圧倒的な“美”を持つ無名の女優・丹沢ニナに出会った累は…。

    羽生田という協力者を得て、ニナの影武者的な感じでついにスポットライトを浴びた累。顔は奪った紛い物だけど、演技は間違いなく本人のもので、そこで評価されるんだからやっぱり累は素晴らしい才能があるんだよね。つくづく惜しい。
    ニナの事情もまた切ないな。せっかく美貌があっても、これじゃあ確かに中々集中できないよね。
    一見順調だった二人の関係が監督の事もあって拗れだして、なんだか悲劇的な展開になりそうだな。
    しかしそれにしても、舞台とか演劇とか興味無かったけど、ちょっと見てみたくなった。あと「かもめ」とか、そういう内容の方に興味をそそられる。

  • 作者…さてはハムスター好きだな!?!?

    美女だが演技がいまいちな女優ニナは、眠り姫症候群という前触れなく倒れ長い間寝続けてしまうという病気だった。演技力のなさはこの病気に悩まされていたからでもあった。
    女優を志したのは、引きこもりだった自分を演出家の烏合により助けられたからであった。

    奇しくも烏合が担当する舞台のオーディションが行われる。かさねはニナに近づけるようにあらゆる練習をする。そして少しでも自分の中身を見てくれていると感じた烏合に恋をしてしまう。
    が、ニナに悟られ烏合との関係はニナに取られてしまう。二人の間にどうしようもない軋轢が生じ、もう顔は交換しないといった直後、病が発症し眠り続けてしまう。
    その間、かさねは更に美しい女優ニナへと変貌を遂げる。

  • ニナように"顔が良い"だけの人が、こうしてふるい落とされていくんだろうなあ。 厳しい世界。私からしたら顔が良い"だけ"なんて、それだけで素晴らしいことなのに、と思ってしまう。

  • 羽生田さんが顔を交換することに協力するのはわかってたし、ニナにも事情があるってわかったけど、こんなにもあっさり魔法の力を共有する人間が増えるとは思わなかった。こうなると、累の母親に顔を貸してた人はどうなったんだろうって気になる。ニナの事情、眠り姫症候群。切なかったな。ニナと累、2人で同じ人を想っていくのね。烏合さんなら醜い姿の累でも嫌な顔しないと思うんだけどな。烏合さん問題でニナと累は決裂。口紅もニナに奪われる。ニナって自分の身代わりやってもらってるわりに態度でかいよね。性格悪く見えちゃう。ニナと烏合さんが一晩過ごした次の日、ニナの持病が発症してしまう。最後に出てきたニナの顔をした累はまた一段と綺麗だったな。1巻では醜く怖く見えた累が段々なんとも思わなくなってきた不思議。

  • 容姿は美しいが演技が下手な舞台女優丹沢ニナと累が出会ったことにより累の演技は更に良くなっていき才能を放ち始めた。累が段々と女としての喜びを感じ始めてきて輝いているようすがとても良かったです

  • 第1巻ではそれ程魅力を感じなかったが、この巻は、早く第3巻を読みたいと思わせる展開になった。

  • 読了

  • 丹沢ニナとの出会い。「かもめ」。恋。
    やっぱりガラかめ。

  • 闇がいい感じ

  • 恋のゆくえはどうなったのかというところで次巻に続いた。
    ところで無粋だけどこの世界に整形という概念はないのだろうか?

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著者プロフィール

イブニング新人賞ゆうきまさみ大賞及び宇仁田ゆみ大賞にて、共に優秀賞を受賞。2013年より同誌上にて連載を開始した『累―かさね―』が、テレビをはじめとする各メディアで絶賛され、今最も注目を集める若手漫画家としてその活躍を期待されている。本作『誘―いざな―』はこの『累―かさね―』の前日譚を小説として執筆したもので、松浦だるまの小説家としてのデビュー作となる。

「2014年 『誘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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