大阪府警暴力団担当刑事――「祝井十吾」の事件簿

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063528374

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  • 表層に見える闇、深く潜行していく闇、私欲と利権が闇と繋がり社会を食いものにする。あぶく銭は身につかないことを知らしめないと。

  • ○ジャーナリストの森功氏の著作。
    ○大阪府警捜査4課(暴力団担当)への取材を通じ、山口組を中心とした暴力団組織と、芸能界やIT企業などとの関係を、島田紳助事件やボクシングのタイトルマッチ、株価操作事案などの具体的事件をもとに明らかにしたノンフィクション作品。
    ○森氏の他の著作以上に、丁寧かつ綿密な取材と臨場感あふれる文章に、ものすごく引き込まれる。
    ○暴力団との関係が、これほどまでに広いとは・・・・

  • 西武新宿線野方駅にあるボクシング・ジム 木村七郎 氏の話を中心とした、ボクシング興行とヤクザとの関係の章が興味深い。かっては、1000万円単位でボクシング・チケットをヤクザが買ってくれたので、興行はなりたったのだ、と言う。

    また、1994年の薬師寺保栄 vs 辰吉丈一郎の日本人同士のタイトルマッチは、薬師寺の所属する「松田ジム」のと辰吉の所属する「大阪帝拳」の間で、入札された。
    「松田ジム」は六代目山口組組長である司がいた弘道会に近く、辰吉は五代目山口組の若頭である宅見勝のお気に入りだったとのこと。そのせいか、リングサイドは山口組関係者で埋め尽くされていたが、名古屋の弘道会は薬師寺の応援で、宅見若頭は辰吉の応援と、山口組同士でありながら、応援は別であった、という話が興味を引いた。

  • ここまで名前出していいんかい。

著者プロフィール

森 功(もり・いさお) 
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』『ならずもの 井上雅博伝――ヤフーを作った男』『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』など著書多数。


「2022年 『国商 最後のフィクサー葛西敬之』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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