累(6) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
4.02
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本棚登録 : 590
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063545838

作品紹介・あらすじ

イブニング新人賞出身の新しき才能が放つ『美醜』をテーマにした衝撃作!! 容貌の醜さから人に忌み嫌われてきた累。そんな彼女に、女優であった美しき母親が遺した1本の口紅。その口紅は他者の顔を奪うことが出来るという謎の力を持っていた。累はその力を使い、美しき者が享受するすべてを奪う事を決意する。

醜き少女・累に、母が遺した一本の口紅。その口紅は、他者の顔を奪うという能力を秘めていた。累はその能力を使い、美しき者が持つすべてを奪う事を決意する。そんな累の前に現れた、美しき女・丹沢ニナ。累はニナを精神的に追いつめ、その顔を奪う事に成功する。その美貌を使い演劇界で成功する累であったが、腹違いの妹・野菊が現れて、その運命は大きく変わっていく。果たして野菊は累に何をもたらすのだろうか……?

感想・レビュー・書評

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  • 『累』面白いなー。この設定を男性にすり替えるのは難しいんだよな、生まれつき醜い自分に絶望したとして、男子の場合は「俳優になって云々」は説得力弱い、と思ってしまうんだよね。見目麗しさを得たとしたら、やっぱ男子だと「権力欲」の方にシフトするんだろうなぁ。

  • 話を読み進めていて、顔を入れ替える事の出来る口紅が使えない状態、例えば交換相手が死んだとか、紅自体が尽きたとか、そういう事になったら、どうなる?どうする??て疑問が湧いてきたところに、この展開。

    ニナについては、実は思ったより長く引っ張ったなーと思っているんだけど、上手い退場のさせかたしましたね。

  • ニナとして演劇界で成功する累であったが、腹違いの妹・野菊が現れてその運命は大きく変わっていく。
    果たして野菊は累に何をもたらすのだろうか…。

    今回はまた大きな転機になりそうな巻だったな。
    ニナが実は意識だけはあったというのが、本当に恐ろしくて辛い。想像を絶する恐怖だと思う。累の葛藤も聞いていたわけだから全てを憎んではいないと思いたいけど…それにしても絶望感計り知れないだろうな。
    野菊に気付いてもらえたのは彼女にとっては救いだったんだよね。結末は悲しいけど…。
    野菊の累への態度の変化もやるせないな。偽物ごときが、って言うけど顔以外は全部累本人の物だし、その累に自分だって救われたのにねぇ。
    女優として成功して、恋人も出来て、友人も出来て、充実していただけに累の受けたショックも大きかったな。
    最後変な感じに覚醒した感じで、今後どうなるのかすごく気になる。

  • 野菊はニナ母からスキを見て奪った鍵により、累の家へ侵入、植物状態のニナと意思疎通を図る
    だが、ニナの願いはきれいなままだれかのきおくに、だった。そのままニナは死亡
    一方、仕事も恋も順調な累
    ニナの死によりやむを得ず未来を絶たれ、引きこもるが一度浴びた光を忘れられない
    次のターゲットは野菊

  • 嘘でしょ、、、、、言葉を失った。辛すぎる。胸が痛すぎる。こんなこと、あっていいの?
    だとすると、淵透世が舞台から消えたのも同じ原因…?

  • 野菊が口紅の秘密に気付いてさらにニナの母親から合鍵を盗んだ時に、万が一野菊が父親の部屋にあった鉱石を口紅代わりに植物状態のニナと口づけしたら舞台上の累の顔突然元に戻っちゃうんじゃないかってすごいバックバクしながら読んでたけど、野菊そんな怖い事しなかったね。野菊が冒険家じゃなくて良かった良かった。しかしニナに意識があるとは驚いた。指しか動かないとはもう想像できない程の恐怖だろうな。ニナの意思に関係なく顔の交換は続けられて、体を拭かれ、懺悔され。そりゃ殺してくれってなるよな。でもそれをまさか野菊がやるとは思わなかった。なんか野菊の気持ちわからなくもないけど、一応は累に助けられたり友人になったりしてたんだからもう少し心が揺れてもいいんじゃないかとか思っちゃう。ニナが死んで光を失った累は野菊をどうするつもりなんだろう。吹っ切れた人間は何するかわかんないから怖いよなぁ。

  • バットエンドしか考えられないからこそ、どう終わらせるのか楽しみだー。

  • 完結してから一気に読みたい漫画だ

  • あまりにも報われないニナの最期。
    野菊に救われた形だけどキツイなぁ。

    ラストで累が開き直ったというか覚醒したっぽいので
    次巻はあの人が返り討ちに?…いやミイラとりがミイラに?

  • 物語が大きく動きだす6巻。

    野菊が行動を起こし、

    丹沢ニナが死ぬ。

    累のニナとしての人生は終わりをむかえる。

    次巻も楽しみです。

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著者プロフィール

イブニング新人賞ゆうきまさみ大賞及び宇仁田ゆみ大賞にて、共に優秀賞を受賞。2013年より同誌上にて連載を開始した『累―かさね―』が、テレビをはじめとする各メディアで絶賛され、今最も注目を集める若手漫画家としてその活躍を期待されている。本作『誘―いざな―』はこの『累―かさね―』の前日譚を小説として執筆したもので、松浦だるまの小説家としてのデビュー作となる。

「2014年 『誘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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