累(7) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063545982

作品紹介・あらすじ

イブニング新人賞出身の新しき才能が放つ『美醜』をテーマにした衝撃作!! 容貌の醜さから人に忌み嫌われてきた累。そんな彼女に、女優であった美しき母親が遺した1本の口紅。その口紅は他者の顔を奪うことが出来るという謎の力を持っていた。累はその力を使い、美しき者が享受するすべてを奪う事を決意する。

醜き少女・累に、母が遺した一本の口紅。その口紅は、他者の顔を奪うという能力を秘めていた。累はその能力を使い、美しき者が持つすべてを奪う事を決意する。そんな累の前に現れた、美しき女・丹沢ニナ。累はニナの顔を奪い、その美貌を使って演劇界で成功する累であったが、腹違いの妹・野菊が現れて、その運命は大きく変わっていく。累、ニナ、野菊。美醜に翻弄されたそれぞれの運命は、一つの哀しき結末を迎えていく……。

感想・レビュー・書評

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  • 『ニナ』が死に、『咲朱』が爆誕。

    野菊と累の関係はどうなるの!?って思ってたら、想像以上にアッサリ解決しててずっこけた。
    とは言え、肚の中に抱えた物が消え去った良好な関係になった訳ではないので、引き続き楽しめそう。




    にしても、物凄い速度で読んでる自分もナンなのは分かってるけど、ニナと咲朱(野菊、透世)の顔面の書き分けってされてる?どこか違う特徴ってある?
    無粋な言い方しちゃうけど、全部同じ顔に見えるから、なんかシレッとニナとして戻れるんじゃないの?とか思っちゃった…

  • ニナが死亡し、ニナになれなくなった累
    累の姿で野菊と会い全てを明かし、野菊の顔を手に入れる
    野菊、屋敷に火を付ける
    その時の火傷により結果的に天ヶ崎と距離が縮まる
    マクベス始まる

  • 累最終形態。

  • 累と野菊どうなるのかと思ったら、案外シンプルに口紅の効果を伝えて交換してくれつって、協力してもらえるっていう展開。野菊は協力したふりしてどこかで大きく破滅に追いやるつもりなんだろうけど、わりとあっさり展開してる印象。野菊の顔を手に入れて、累は確実に母親と同じ道を進む。新たな女優は咲朱。この巻にきてやっと、羽生田さんの生い立ちやらいざなとの関係が見えてきた。野菊と天ヶ崎の関係も少し変わってきたのかな。周りが少しずつ動いているのに累だけが何も知らされずにいる感じがする。なんかかわいそう。

  • 醜き少女・累に、母が遺した一本の口紅。その口紅は、他者の顔を奪うという能力を秘めていた。累はその能力を使い、美しき者が持つすべてを奪う事を決意する。そんな累の前に現れた、美しき女・丹沢ニナ。累はニナの顔を奪い、その美貌を使って演劇界で成功する累であったが、腹違いの妹・野菊が現れて、その運命は大きく変わっていく。累、ニナ、野菊。美醜に翻弄されたそれぞれの運命は、一つの哀しき結末を迎えていく……。

    ニナを亡くした事で、ついに野菊に正体を明かすことになった累。野菊は事情を概ね理解した上での知らないフリなので、何というか累が少し可哀相に。でもお互い様な感じはするけど。
    色々お互いに思惑はあれど無事に野菊との顔の交換の契約を交わした事で、ついに母と同じ顔を手にしての再デビュー。ある意味で大女優淵透世の娘としてあるべき姿になったとも言えるけど…野菊が怖いなぁ。羽生田さんは正体見破ってるけどそれを累には言わないし。
    累からの野菊への信頼が彼女には届いていない感じが寂しい。

  • この作品を読み始めた時、これが男同士の場合、と考えた事があった。「口紅」と言うツールを何か他のものにすれば成り立つだろうし、口紅のままでも「顔を盗む時にキスしなければならない」と言う絵面はBL的でそちらの読者も取り込めるだろう、と。「どす黒く汚れた2匹のけものが 地獄の入り口で向かい合っただけのこと」と言う表現は性別を超えるが、美醜にこれほどまでに固執する表現はやはり「女性性」でなければ説得力に欠けていくんだろう。男性ならば「権力欲」に傾くだろうし。

  • 面白いんだな〜。7巻まで、じわじわと着実に、無駄なく物語が進んでいく。いよいよ佳境に入り、もうラストは破滅の予感しかないけどね。マクベスと透世で何があったのかも気になる。

  • 1巻読み始めて最新刊まで追いついたので、7だけ感想。
    復讐は誰の破滅を導いて、どう幕を閉じるのだろう?
    累も野菊も危うい中で、新展開。羽生田さんはこの舞台を演出できるのかな、というか誘との関係が少し明らかになってきてドキドキ。
    早く続きが読みたいな~。

  • 新たな女優「咲朱(さき)」が誕生する7巻です。

    累・野菊・羽生田の三人が揃い「咲朱」を生み出したことで「淵 透世」を発端とする人間関係が新たな展開を迎えます。
    累は野菊の協力で女優としての才能をさらに開花させ、何を犠牲にしても演じ続けるその情熱に圧倒されます。

    作中で羽生田が淵 透世について

    「運命に叛逆し 誰よりも美しく照らされる姿を見るのは この上無く痛快だった」

    と語っていますが、それはそのまま読者の累への想いと重なるのではないでしょうか。

    古い村の因習に苦しめられたり、舞台女優の立場が極端に高かったりと、現代とは違う雰囲気のある作品です。
    なので細かな設定は気にせず、作品に流れるキャラクター感情や累の技量に感嘆しながら読むのをお勧めします。

    羽生田と天ヶ崎といった男性キャラクターの過去も語られ、密度の濃い一冊です。

  • 結末が見えてきたかな。

    なんにせよ
    すっきりとした終わりではないはず。


    どう転ぶかは分からないが、
    このままドロドロした美しさへの執着と嫌悪を描ききってほしい。

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著者プロフィール

イブニング新人賞ゆうきまさみ大賞及び宇仁田ゆみ大賞にて、共に優秀賞を受賞。2013年より同誌上にて連載を開始した『累―かさね―』が、テレビをはじめとする各メディアで絶賛され、今最も注目を集める若手漫画家としてその活躍を期待されている。本作『誘―いざな―』はこの『累―かさね―』の前日譚を小説として執筆したもので、松浦だるまの小説家としてのデビュー作となる。

「2014年 『誘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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