累(9) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
3.99
  • (18)
  • (32)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 446
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063546323

作品紹介・あらすじ

他者の顔を奪う口紅。その力と、美しき妹・野菊の協力により、かつて母も挑戦した『マクベス』の舞台に立つ累。役に没頭するに従い、己の犯してきた罪を直視することになる累は、野菊の言葉を支えに立ち直る。だがそれは、累に恨みを持つ野菊が、累が最高潮に至るその時に復讐の鉄槌を下すための布石だった。果たして祝福の光はどちらの頭上に輝くのか――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 他者の顔を奪う口紅。その力と、美しき妹・野菊の協力により、かつて母も挑戦した『マクベス』の舞台に立つ累。役に没頭するに従い、己の犯してきた罪を直視することになる累は、野菊の言葉を支えに立ち直る。だがそれは、累に恨みを持つ野菊が、累が最高潮に至るその時に復讐の鉄槌を下すための布石だった。果たして祝福の光はどちらの頭上に輝くのか――。

    野菊さん、思惑が外れ一気に囚われの身に。ヒヤヒヤさせられたけどとりあえず羽生田のファインプレーで累の素顔が曝される事態は避けられてよかった。野菊的には全く良くなかっただろうけど。
    野菊の裏切りで完全に肝が据わったというか、覚醒完了という感じの累。まだ信頼関係があるうちに明かせば姉妹として歩み寄れたかもしれないのに残念だ…。累の言い分も野菊の言い分も分かるとこあるから辛いなぁ。
    そしてここから謎多き母、いざなさんの過去話がスタート。いざなさんも凄く生い立ち辛い…そんな中で手を差し伸べてくれた透世さんは愛憎渦巻く相手だったのかな。結果としてみると、善意が完全に仇となった透世さん不憫でしかないけど。いざなにあれだけの才能がなければある意味もっと話は穏やかだったのかもしれない。

  • 野菊の企みはすべてバレていた…
    裏切られた累はショックを受けつつも、吹っ切れる
    完全に母と同じく顔を提供するだけの駒となる

    誘の過去編
    忌み子として生まれた誘は隠されて育つ
    ある日顔を交換できる口紅を手に入れ、村に火を放ち逃げる
    たまたま転がり込んだ劇場で透世と出会う
    演技が苦手な透世の代わりに舞台に立ち、最初こそ有効的な関係だったが与との結婚を機に徐々に歪になっていく
    そして顔を交換していることを気づかれ、屋敷から追い出されるが残された透世は女優としての魅力がなく与は狂っていく

  • うーん。元々誘は、それほど強い悪意を持って透世に近付いたわけではないというのがやるせない。それにしても透世はなかなかに馬鹿な女だ…。こんなだから良いようにやられるんだよ…。そこが彼女の魅力なのかもしれないけれど。
    海道与の与えた影響があまりに大きすぎた結果が、2人を益々地獄に引きずり込んだのだろうね。

  • 野菊の計画、失敗するとは思っていたけど累にもバレてたー。累にも気付かれないうちに羽生田さんが止めるとか、そーゆう展開かと予想してただけに驚き。カーテンコールでの累の笑顔が怖すぎた。野菊は状況が一変して監禁されることに。累はもう吹っ切れて咲朱として完成してしまった感じだけど。「あなたの母親を不幸にしたのは私じゃない」って累のセリフはごもっともだと思った。後半は羽生田さんが語る累の母親いざなと、野菊の母親淵透世について。本物の淵透世可愛かったな。

  • 二人の母親について羽生田からの回想を聞く巻。

  • 続きが気になる!
    破滅へ向かうのか、母を越えるのか…

  • 野菊のたくらみは羽生田さんによって失敗に終わる。
    そして羽生田さんから語られるいざなさんたちの壮絶な過去。
    海道与が壊れていく姿がなんだかリアルで見ていられない。
    本物の淵透世がとてもかわいい。
    小説読むべきかな…、と悩む。

  • ついに累と野菊の思惑が交差。


    結末は予想通りだったが、

    演劇最後のカーテンコールで笑う累には迫力があった。

    そして二人の母親の過去も少しずつ明らかに。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

イブニング新人賞ゆうきまさみ大賞及び宇仁田ゆみ大賞にて、共に優秀賞を受賞。2013年より同誌上にて連載を開始した『累―かさね―』が、テレビをはじめとする各メディアで絶賛され、今最も注目を集める若手漫画家としてその活躍を期待されている。本作『誘―いざな―』はこの『累―かさね―』の前日譚を小説として執筆したもので、松浦だるまの小説家としてのデビュー作となる。

「2014年 『誘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松浦だるまの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×