累(10) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
3.79
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本棚登録 : 417
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063546491

作品紹介・あらすじ

他者の顔を奪う口紅。その口紅の力と美しき妹・野菊の顔を使い、演劇界の王となった累。母をも超え、光の祝福を一身に受ける累の道をふさぐものはもはや何もない――。そんな折、羽生田の口から語られたのは、母・誘と、誘に顔を奪われし美しき女・淵透世の哀しき運命。明らかになる過去は、ついに現在へと収束していく……。

感想・レビュー・書評

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  • 誘の過去編続き
    屋敷へ戻されマクベス夫人を演じ、精神的に侵された
    が、なんとか乗り越えた
    そして顔を永遠に自分のものとする方法がありそれを実行するが、命にかかわるのでもしものことがあれば累のことを頼むと羽生田に伝える
    誘は累と共に遠くへ逃げる算段だったが、与に見つかってしまい、累を橋の上から突き落とす
    それを庇った誘は濁流に飲み込まれ死んでしまった

    新たな演劇は昔演劇筆一緒だった五十嵐幾とのダブル主演
    五十嵐は累がかつて顔を奪い演じたジョバンニのせいで期待外れだとみんなに言われ演劇を辞める寸前だったが
    累のサロメを見て復活
    累も五十嵐も各々の才能を発揮し始める

    一方、野菊を探す天ヶ崎は五十嵐と接触する

  • まさかのここにきて五十嵐幾登場。やはりどうも好きになれない。変に勘が良いところも気に障る。容姿が良くても才能が認められない人間なんて世界中ごろごろいるのに、あたかも自分だけが悲劇のヒロインのように振る舞っているのも嫌い。
    透世が監禁されている様はあまりに辛くて見ていられない。海道も誘も完全に敵となった状況での絶望は計り知れない。
    しかしそれ以上に胸が痛むのが誘。
    最終巻まで読んだ後に改めて読み返すと、誘は羽生田をも騙したということ?涙を流しながら羽生田に累を託した時には、誘はその後の恐ろしい生活を予期していたと?
    だとしたらあまりにも辛すぎる。例え誘がこの地獄を始めたとはいえ、こんなことまでしなければいけなかった?そもそも容姿さえもう少し普通に生まれていればこんなことには…。
    透世は最期まで母親だった。いや、誘も最期まで母親だった。あれだけ憎みあった2人でも、母親として何か通ずるものがあったのかな。女は、母になり守るべき存在ができると、どんなことでもできてしまう生き物なのかな。

  • 累の母親の死。母親として死んだのね。海道って父親なのに本当に美しさにしか興味がないのね。累を娘と微塵も思っていないのが怖かった。10巻で再登場した幾先輩。すごいいい人だったから、累の秘密に巻き込まれて破滅するのは避けて欲しいな。天ヶ崎さんは野菊を思っての行動だから仕方ないんだろうけど。野菊も観念して利用されてるように見えるけど、まだ復讐心は消えていない様子。これからの展開が気になるー。

  • レンタルにて
    早く続きが気になります。
    母の死について知り、再開もありこのあとどうなるの?

  • いざなの母親としての姿が垣間見える巻。

  • 他者の顔を奪う口紅。その口紅の力と美しき妹・野菊の顔を使い、演劇界の王となった累。母をも超え、光の祝福を一身に受ける累の道をふさぐものはもはや何もない――。そんな折、羽生田の口から語られたのは、母・誘と、誘に顔を奪われし美しき女・淵透世の哀しき運命。明らかになる過去は、ついに現在へと収束していく……。

    うん、とりあえず海道が一番最低だったわ。最初から彼はいざなを愛したようなものだったから、顔だけの透世に失望してしまうのはまぁ、仕方ないのかもだけど…でもそっからの顛末が本当に酷い。
    透世さんも可哀相だけど、いざなさんも悲しいなぁ。娘をまったく娘と思ってない海道が酷すぎる。そしていざなさんが最後まで母親として累を守ろうとしたのはちょっとぐっときた。自業自得な部分はあるけど、累に対しての愛は本物だったなぁ。羽生田さんも辛いところ。
    現実に戻って、野菊の驚異がほぼなくなったと思ったら今度は学生時代の交換経験者が登場か。幾さんもいい人だったから、できれば破滅するような展開は回避してほしいけど…どうだろう…。

  • 面白いなぁ。ハッピーエンドなんて到底望めない話なのに…。いざなの母親としての姿を見れてよかった。また不安要素も出てきたし…まぁ元々不安定な事しかしてないから仕方ないけども。精神的には野菊のがヤバいことなってるな。

  • 前々巻くらいでそろそろ終わりそうだと思ったけれど、まだまだ続きそう。
    累が高校時代に顔を交換した五十嵐幾が再登場。
    天ヶ崎が幾に接触することで、また一波乱おきそう…!
    野菊も累たちへの復讐心はまだある様子。
    今後も楽しみ。

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著者プロフィール

イブニング新人賞ゆうきまさみ大賞及び宇仁田ゆみ大賞にて、共に優秀賞を受賞。2013年より同誌上にて連載を開始した『累―かさね―』が、テレビをはじめとする各メディアで絶賛され、今最も注目を集める若手漫画家としてその活躍を期待されている。本作『誘―いざな―』はこの『累―かさね―』の前日譚を小説として執筆したもので、松浦だるまの小説家としてのデビュー作となる。

「2014年 『誘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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