妖怪番長(7)<完> (イブニングKC)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063546743

作品紹介・あらすじ

ついに現れた黒天狗の親玉、女王。あらたな敵の援軍と、圧倒的な強さの女王で大ピンチの白天狗&番長軍団。そして始まる総力戦バトルロイヤル。妖怪バトル最終決戦だ。描き下しオマケ漫画も秀逸。

感想・レビュー・書評

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  • ぶっつりと終わってしまったような…。
    『カイテンワン』に期待したいと思います。

    それにしてもやっぱり木場先生は強いなぁ。

  • 殿堂入り、ありがとうございます!!
    それだけに、この(7)が完結巻ってことに、ショックが振り切れ過ぎて、人間としての皮が内側から弾け飛んで、鬼にでも変化してしまいそう
    予想外の急展開で、決着が付いてしまったなぁ
    柴田先生の作品を初期から読んでいる、ガチのファンなら、「この先生らしい」と自然に受け入れられるんだろうが、私はYJに連載されていた『ハチワンダイバー』で、柴田先生のファンにならせてもらった口だから、結構、凹んだ
    ただ、急展開にしても、しっかり、読み手を満足させる質になっているあたり、柴田先生、スゴいなぁ、と感じ入る
    人間と妖怪の共闘チームvs妖怪のガチンコ戦争は、ついに、クライマックス
    満を持して、黒天狗サイドのラスボスが登場したが、まさかの正体だった。さすがに、口があんぐりと開いてしまった
    白天狗を滅ぼし、人間界にも侵略を開始しようとしていたのは、サキさんとトビの母親。しかも、元は人間で、アイドルだったって・・・柴田先生、ちょい攻め過ぎ。こっちの息が切れちゃいそうっす
    何故に、アイドル?とは不思議に感じなかった。恐らく、『プリマックス』の影響だろうな
    アイドルとしての道を諦めずに、30年間ずっと努力し続け、妖怪の域に達した「本物」と言えるカマチさんのような人もいれば、このミハルみたいに自分と世界のズレに嫌気が差し、死を選ぼうとした挙句に、妖怪に変化しちゃうタイプもいる。ほんと、アイドルってのは千差万別だな
    この手のアクションバトルで、親子・兄弟対決は外せない
    サキさんたち、白天狗だけだったら、間違いなく敗北、全滅だっただろうけど、彼女らには心強い人間の仲間がいる
    人間が善、それに協力する妖怪も善、敵対する妖怪は悪って決めつける訳ではない。極端な話、善と相対するのは悪ではなく、異なる信念を持つ善だ
    黒天狗らの行動は、人間の常識で考えると「悪」なのかも知れないが、彼らは彼らで、野望を成就すべく、全力を尽くしているだけだ
    しかし、その信念が自分たちと仲間、無関係の一般人の生命を脅かす以上は、黙って見ている訳にもいかない。相手に事情があるのも承知で叩き潰さんとするのだから、見様に因っちゃ、これもまた、「悪」だ
    と言う、ゴチャゴチャとした理屈すら吹っ飛ばすくらい、柴田先生のバトルは熱いから好きだ
    夢の中でラスボスを倒した以上、この『妖怪番長』でナンバー1は巫子なのは、間違いない。どんなに絶体絶命な状況でも、目の前にあるドアから逃げず、自分の役目を全うした強さは、実にカッコいい。正に番長だ
    その一方で、最強なのは、やっぱ、木場先生だよなぁ、と思う自分もいる
    連戦で疲れ、動揺もあったにしろ、サキさんとトビを撃破したハネツグを真っ向勝負で倒す、確固たる実力。人間兵器、コードネーム「回天」の名に恥じぬ強さと勝ち方。木場先生とハネツグの間にゃ、素質や努力じゃ、どうにもならない壁ないしは差があったな
    強い個がいくつも集まり、繋がり合い、力を高め合うからこそ、どんなピンチも突破できる。爪も牙も持たぬ人間が繁栄しているのは、各々の自己研鑽に加えて、互いの強さを認めて取り合った手を離さずに輪を作ってきたからだ。もし、その輪を自分らから切って滅びるようなら、それはそれで自業自得だろう
    大きな戦いを勝利し、一つの自信を得た巫子、鎖子、弧子の三人娘
    そんな彼女らも成長し、来るであろう次の戦いに向け、今日も訓練に余念がないのだろう
    いつの日か、また、彼女らと再会したいもんだ
    それまでは、柴田先生の新連載、『カイテンワン』を読んで待つとしよう
    これ、一体、どんな内容なんだろう?まぁ、激熱であるのは間違いなさそうだな
    この台詞を引用に選んだのは、ガッツーンと響いたので。人間、「逃げる」って選択肢を、恥を掻いてでも選ばなきゃならない時がある。それは、別に非難される事ではない。ただ、人生には、性別も年齢も関係なく、その場から一歩でも逃げたら、それまで積み上げてきたモノが一瞬で崩れてしまう、そんな状況がある。そんな時、「逃げない」奴は、理屈抜きでかっこいい

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著者プロフィール

1972年、北海道出身。1992年に「ヤングアニマル」にて『谷仮面』でデビュー。その後、同誌にて『エアマスター』の連載を開始し、TVアニメ化もされる大ヒット作品に。その後「週刊ヤングジャンプ」にて『ハチワンダイバー』の連載を開始。2008年版オトコ編「このマンガがすごい!」で1位を獲得、さらに同年にTVドラマ化もされるなど大ヒットとなった。現在、コミックDAYS月曜日枠で『ブルーストライカー』、月刊ヒーローズにて『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』を連載中。将棋の腕もプロ級であることが知られている。

「2019年 『ブルーストライカー(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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