センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063616422

作品紹介・あらすじ

かつてない視点で描く今川義元vs.織田信長!! 別冊ヤンマガにて大好評連載中の”もうひとつのセンゴク”!! 乱世を遊んだ男・今川義元と、戦国最高の軍師・太原崇孚雪斎。血で血を洗う戦乱の時代に出会った2人は日本史上初の”戦国大名”への道を進み始める…!! 戦国史上最も有名な合戦を描く、超絶歴史エンターテイメント!! いまだ謎に包まれた[桶狭間]の真実に迫る決定版!!


戦国時代最高の軍師・太原崇孚雪斎。駿河の庵原家に生まれた太原崇孚雪斎は、幼くして仏門に入り、僧として生きる事を定められた。ところが雪斎二十七歳の時、駿河国主・今川氏親の懇願を受け、雪斎は今川家の五男坊・方菊丸の教育係を任ぜられる。この“問題児”こそ後の今川義元であった。雪斎と義元はこの運命的な出会いによって乱世へと一歩を踏み出すことになる―。

感想・レビュー・書評

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  • 「桶狭間の戦い」の今川、織田について描かれる漫画。
    今川陣営を主体に描かれる作品をあまり見たことがなく、新鮮な気持ちで読みました。
    いやー、滅茶苦茶面白い。

    ◆戦国民
    本巻を読んでいて一番衝撃を受けたのは、「戦国民」という概念だったように思います。
    「他国を切り取るにはまず大義名分が必要であり なににもましてその土地の戦国民の理解が必要なのである」
    言われてみれば当たり前のようにも聞こえるけど、読んだときは驚きがありました。
    この時代、土地の支配者と被支配者に分かれていて、上から強く搾取する構造があるのかなという感覚だったけど、それまでの私のイメージよりも、双方向にコミュニケーションがあった感じなんですね。
    (解説を読む限り、もっと複雑なものなのでしょうけど)
    こういう気付きは、歴史物を読む楽しさですね。

    ◆今川視点
    主に今川義元視点で描かれているのが、良いですね。
    最近は色々出ているとは思いますが、以前よく見たのが、信長が桶狭間で義元を破るところから物語スタートというパターン。
    本作は今川視点で、信長の父との謀略戦が描かれていて、初めて知ったことが多く楽しいです。
    これまで見ていたパターンでは、菊千代(徳川家康)は物語の最初から今川の人質であることが多く、こんなにも多くの凄まじいドラマがあったとは知りませんでした。
    いや、本当にドラマチック過ぎんか……?

    今川義元はとても強かったとは聞いてきましたが、いやもう1巻の時点で、本当に信長がこいつを倒せるん? と普通に疑問を感じますw
    続きを読むのが楽しみです。

  • 戦以外に銭などについても考えさせられる
    太原雪斎がかっこいい

  • 桶狭間合戦に至るまでの今川・織田両雄の足取りを描く第一巻。今川義元・雪斎師弟を軸に、小氷河期による飢饉と銭の力の台頭を背景とした戦国大名の姿、特に今川と織田および間に挟まれた松平の国造りと抗争を描いていく。
    今川の師弟コンビが生き生きとしていて良い。そして国家・社会論の視点からも見どころあり。

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  • 視点が違うと知ってるつもりの話も面白く加工される!

  • 台湾のウェブサイト、楽淘オクで経由し2016年11月24日に入手した。(中身とカバーは汚れ有り、マジ最悪!日本に行ったらもう一冊を買うも構わん!)

  • マンガ

  • 通常の戦国モノよりやや遡り始まるセンゴク外伝。怜悧なキレ者軍師雪斎と恐らく今までの中で一番魅力的な今川義元のコンビが面白いです。

  • センゴクではいつも戦国時代に関する新たな視点が用意されている。今回は、「戦国時代」の定義そのものが新しい。通説の応仁の乱で下剋上の社会が現出したのではなく、気候として「小氷河期」だったことが大飢饉を引き起こし、大飢饉がかつてない動乱を生み出したという仮説を提示している。

    そして本巻では、今川義元&雪斉コンビと織田信秀の三河争奪合戦をスリリングに描いている。

    雪斉の指導の元、今川義元が幼児から真の戦国大名に成長する様が描かれ、一方、敵方の織田信秀の時代を先駆けた合理的な国家運営の成功事例が描かれ、義元はその信秀を恐れ、惹かれていきながら、やがて互角の戦いをするに至る。

    信秀が津島経済とともに発展する様子や義元の「今川仮名目録追加」は斬新で非常に興味深かった。

    信秀の以下の発言が楽市楽座など信長の戦国の大変革につながるんだろうなあと思いました。
    「爺、津島商人を見習えぃ。彼奴らは皆が憩い遊ぶ祭りのときほどよう働く。祭日に遊べば一貫文が減り働かば一貫文が増える。即ち二貫文の得。それが商人の考え方じゃ。」

  • この筆力、構成力、考察力ならば、モチベーションのままにどんどん作品を量産して欲しい。

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著者プロフィール

漫画家 富山大学中退.2001年「ヤングマガジン」(講談社)掲載の『春の手紙』でデビュー.主な著作:『センゴク』全15巻 2004年~2007年.『センゴク外伝 桶狭間戦記』2007年より連載中.『センゴク天正記』2007年より連載中(いずれも講談社刊)

「2010年 『浜松の城と合戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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