RIN(4) <完> (ヤンマガKCスペシャル)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 107
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063617481

感想・レビュー・書評

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  • 陽の天才を描くのが曽根正人なら、新井英樹は陰の天才を描く才能に満ち溢れている。両者の描く主人公はサッカーでいうならペレとガリンシャ。日の当たる人生を歩み続けるペレに対し、天才的なドリプラーだったガリンシャは「まっとうに」生きることができず、酒で身を滅ぼし孤独な死を迎えた。しかし逆にそこでしか輝くことのできない圧倒的な天才性はだからこそ見るものを魅力する。
    この作品の主人公は破滅的に天才で、それゆえの悲劇と幸福が濃密に描かれている。そしてボクシングという格闘技の天才がどれだけ残酷で、どれだけ美しいのかが、これほどわかる作品はないと思う。
    前作のシュガーが、雑誌の休刊に伴い終了してしまったために別の雑誌で始まった連載だが、逆にこの4冊には前作でまとまりきれなかった主人公の天才性がぎゅっと詰まっていて、素晴らしい作品になっているので、前作を含め、ぜひ読んで欲しい。

  • 新井英樹びいきと言ったらそれまで。

    天才は努力を理解すらしない
    ゆえに天才は孤独である
    といったテーマは秀逸

    「石川お前知らないの?
     1発も殴らせずに相手を倒すのが
     ボクシングだよ」
    という師匠であり天才である中尾

    「天才って病気だから 嫌だ」
    という凛の幼馴染 千代

    「わかってもねえ奴がわかったふりして
     気安くオレに近づくんじゃねぇ」
    という凛

    印象に残る4巻 個人的には中途半端な完結

  • 会長俺はその石川のピークを潰してえんです 思いたかねえっ‼︎思っちゃなんねえ…ことがあるんだ譲司 題目唱えて内部統制かインチキ宗教団体‼︎ かー熱視線っ唆る唆るっ 天才…って病気だから私は…嫌だ 合体‼︎凹凸乱舞 っかー響くうっ譲司の頭蓋ぃ‼︎ 俺はやっぱここだここがいい 男の鑑 のぼり…下げるべ 共闘…解消しますか? 虫ケラの「ケラ」って意味なに? 「裏切られた」って鳴く害虫は駆除だ駆除 これがお前の至福か ほとんどフルマラソンの距離だろ…なの?いいからさ立石呼んでよ 石川って化け物が人間として見えたって話で心底敬意を表して…石川凛が哀れだとよ あのリングに立ったことが譲司の目一杯の痩せ我慢で美学だ 「哀れ」ってのはお前さんが孤高ってことだ遠くて近寄り難くて眩しいってことだ人並みに自分の人生とリングが地続きの譲司にお前さんの傍に身を置く場所なんざある訳ねえだろ 沢田知可子『会いたい』 …石川くんの未来予想図かな 濃厚に金の臭いがする ラスベガス

  • 天才は孤高にして孤独ってことだべしゃ。(高橋くん

  • 久々に読み返してみました。

    やっぱり面白い。
    「ストイックでシンプル」な主人公が多いボクシング漫画の主人公のなかで彼の行動と思考はずば抜けて異質です。
    だからこそ、とんでもなく魅力的でその上理解できないw
    ぜひ「sugar」からの一気読みをおすすめしたい快作です。

    「キーチ」も終わりましたし新井先生の続作はまだですかねぇ?

  • 新井英樹が描く孤独な人間が大好きです。

  • 全4巻。ボクシングもの。自由奔放なんだけど、実はとてもセンシティブっていう。新井英樹のキャラクターの中ではよくあるものではあるのだけど、そのキャラクターの漫画の中での飛び抜け具合が非常に読んでいて心地いいわけで。(12/5/22)

  • 大笑いしながら北野武ぶん殴って気絶させるイメージ。北野武の映画ほとんどみたことないけど。

  • 改めて読んだら、随分印象が変わった。特に凜と千代。ただ、天才の先が見たかった。

  • 全4巻

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著者プロフィール

講談社でデビュー。「宮本から君へ」で大きな評判を得て、小学館にて「ザ・ワールド・イズ・マイン」で漫画業界を震撼させた。その後も次々と問題作を連発し、現代漫画界で最も刺激的な作家となる。

「2023年 『SPUNK - スパンク! - 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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