リヴィングストン(1) (モーニング KC)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063619799

感想・レビュー・書評

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  • この漫画の主人公は魂石回収業者の桜井と天野。
    公務員風のビジネススーツに身を包み常に名刺を持ち歩く桜井とは対照的に天然で掴み所ない天野、順風満帆とはお世辞にも言えぬ凸凹コンビが、故人の記憶が残留する場所を訪れ、記憶の結晶―「魂石」を回収していく。
    魂石回収という特殊な職業に就きながらも、桜井は非常に生真面目な善人。
    しかし彼もまた歪みを抱え、人生に悩み挫け迷う人々との出会いによってその歪みと否が応にも向き合わざる得なくなる。
    基本一話完結の連作シリーズ。結末は苦く救いのないものが多い。単純な二元論で割り切れる善人や悪人は登場せず、パッと見善人がグロテスクな本性を隠していたりもする。
    もう一つの見所は桜井と天野の微妙な距離感。
    魂を持たぬ天野の奇矯な言動に振り回される桜井。
    生真面目な兄とやんちゃな弟めいた二人の関係がコミカルで、シリアスなストーリーにほどよい息抜き箇所を与えてくれる。特に一巻後半でキレる桜井が痛快!意味深に匂わされる前の相棒の存在も気になる。

    人の運命をゲームの選択肢になぞらえ管理する着想も面白い。

  • 死神とはどこかイメージが異なる。
    魂石回収業。

    それを生業とする主人公とどこか無機質なパートナーのコンビの物語。

    人の運命は魂によって既に設計されていて、輪廻を繰り返す。
    その魂の乱れを調律、回収する最中に起こるドラマが見どころ。

    死に至る人々の有り様。
    そしてそれに対する彼らの有り様。

    超常的ではあるが、あくまで魂…もとい人との向き合い方を考えるドラマ性が魅力。

  • 魂の痕跡=魂石が不幸にして砕け散った場所から魂を回収するお仕事、もしくは今死のうとしている人間の魂を無事に死なせて魂石の砕け散るのを防ぎ、来世へ移送するお仕事、でも言うべきテーマで描かれる本作。「魂鎮め」とは一味違うが、砕け散った魂を清掃し、魂石にする役目の天野くん(見た目少年・中身に何が入っているか分からない為感情・痛覚その他が無に近い)と、魂石の査定をするとでも言うのか、魂石から持ち主の人生の最期を確認する役目を担う黒髪メガネの櫻井(こちらは生真面目から来る人生経験の少ない青年と言う感じ)、この二人のコンビにコンビ愛が生まれるのか、と言う楽しみもある作品。

  • 「エウレカセブン」「デットマン・ワンダーランド」の片岡人生先生が描くファンタジー新作。スタイリッシュな画風が好きなら買って損はないハズです。
    人の魂の結晶である魂石を回収する業者である2人の主人公が、その過程で生きる意味や価値について考え悩む本作。ちょっと雰囲気が「死神の精度」的かもしれん。とりあえず雰囲気は好きなので期待したいなぁ。

  • 生死を題材にしたテーマがとても好き。
    次巻に期待!

  • 重く、どっしりとしたシリアスなテーマ。魂→人の生き死にがメイン。描写も申し分ない。今後の展開が楽しみ。

  • 売る前準備として登録→売りました.試し読みの冊子をペラ読みしてなんとなく惹かれたので。
    リヴィングストンて……ああ,living stone?原作者が劇作家ってのが新鮮。香枝ちゃんが可愛い。

  • 普通?
    設定は面白いけど先が気になるほどではなかった。
    Waltzもいまいちだったし片岡さんと相性悪いかもしれない。

  • 良くも悪くも 普通です。
    ありきたりなストーリーで
    新鮮味は感じられませんでした。
    ただ、漫画の構成というか、
    見せ方はとても良いなと思いました。
    キャラクターもたっていますし、
    個人的に絵柄もとても好みです。
    あと一押しだけ欲しかったなぁと感じます。

  • 魂石回収業者の2人が主人公のお話。

    結構サバサバ進んでいくストーリー。
    なのに、すっごい考えさせられるというか、考えてしまうというか。
    話の根っこはシリアスですね。
    でも、対照的な主人公がバランス取れていて2人のやり取りが面白いです。

    前から気になっていたので読んでみましたが、予想以上にお気に入りの本になってしまいました。

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著者プロフィール

京都府出身。
2005年月刊少年エース(角川書店)にて『交響詩篇エウレカセブン』 (原作・BONES、共作・近藤一馬)でデビュー。
代表作は『デッドマン・ ワンダーランド』(共作・近藤一馬)。

「2015年 『リヴィングストン(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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