ウイちゃんがみえるもの

著者 :
  • 講談社
4.06
  • (12)
  • (13)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 130
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063648317

作品紹介・あらすじ

「なんで、わたしだけ?」 衿沢世衣子、はじめてのオールカラーマンガ。

本上まなみさんも、ウイちゃんに魅了されています。
「ぽさぽさの前髪がいい! “しょぼ顔”が天下一品にかわいいウイちゃんは、わたしの理想の妹キャラです」

スーパーマーケット、学校、遠足のお弁当、銭湯、近所、お家……普段の生活に潜むあやしいヤツら、わたしにしかみえないの? 人見知りで慎重な小学生ウイちゃんは、なぜかみえる不思議な彼らと出会い、困ったり笑ったりしながら今日も育ってゆきます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 衿沢世衣子さんの作品『ウイちゃんがみえるもの(2010)』を読了。

  • すごく好き。

    オールカラーで贅沢な作品だ。

  • オールカラーが嬉しい一冊。終わりかたがやや唐突で残念。いつまでも続けられそうな題材なのに。子供だからこそ見える世界のあたたかさにほっこり。

  • 2014/2/24購入
    2014/4/20読了

  • らべる貼之助とバリさんが好き。奇しくも巻頭巻末。

  • 衿沢世衣子さんはじつに不思議な独特の世界を持つ作家だ。そして、彼女の描く世界や人物は、いつも、いちいち魅力的で、たまらなくいとおしい感じを醸しだす、じつにチャーミングな気配を必ず漂わす作家なのだが、そこにとっても不思議なもうひとつの別次元的要素が付加された!! そこにまず衝撃がある。

    それは、ファンタジーでありながら、おそろしく世俗的であり生活的手触りのある可愛らしさをも持つ、なんとも言えない表現しにくい、素敵な要素。それがウイちゃんが見えるもの、の正体だ。

    ゲゲゲの鬼太郎的な要素からポケモン的世界までの繋がりと、じゃりん子ちえ的な要素から、そして社会風刺まで、なんだかとんでもなく取り込めてしまっているような、奥行きを感じさせる。と同時に、自分のまわりの3メートル以内的な心地よさを写実的に描く。そんな構造。

    この遠近感のある立体的な世界が自分には最高に気持ちよい。そして、ウイちゃんやウイちゃんが見えるものが、とんでもなくカワイイ。

    たまらない魅力。おそらく、人間の魅力って、こういうものなんだろうな、って考えさせられる。

  • 本屋さんで見かけたマンガのオビに書かれていた…
    「本上まなみさんも、ウイちゃんに魅了されています。」
    という言葉に惹かれて思わず手に取ってしまいました。
    本上まなみさんの書く文章のファンなんです♪
    でも本上さんの推薦するマンガってちょっと変なのが多いからなぁ(苦笑)
    前にも、中川いさみさんの『兄さんのバカ!』を一押ししていたので買ってみたら、とっても変なマンガだったし。

    小学校の低学年らしき”ウイちゃん”は他の子とはちょっと流れる時間が違うのか、ボーとしていてなかなかグループに入れず、先生に呼び出されて「友達作ろうね」なんていわれてしまう女の子。
    シールを集めていて、人見知りで、めんどくさくて本気は出さないけれどそれでもクラスで二番目に入るほど足が速くて、お母さんにガミガミ言われたり、優しいお父さんがいたり、スノボーが得意だったり、そして、そして…

    ひととはちょっと違う生き物(?)たちが見えてしまう♪

    旅行カバンが話しかけてきたり、お弁当に入っていたリンゴうさぎが駆け回ったりと、絵としてとっても面白い!
    そんな不思議な生き物たちが登場しておきながら、ウイちゃんのキャラクターがそれに負けないくらい魅力的なものだから、とっても贅沢なマンガという感じがします☆
    テレビや大人の時間の流れに合わせようと早口にしゃべったり、絶えず走り回っている子どもじゃなくて、ウイちゃんは気になった物を見かけると、しゃがみこんでジーと見つめているタイプ。

    いいなぁ~、こういう子ども♪

    全編カラーで描かれていて、絵柄も好感が持てますが、表装などを凝ったためか、ちょっとお値段は高めに感じました。
    でもまぁ、面白かったからいいか。

  • 衿沢世衣子は単行本を全部持ってるくらい大好きなんだけど、つかみどころがなくて、どこが魅力なのか説明しにくい。というか、僕にはできない。でも読まずにいられないんだから、おそろしくセンスのいい人なんだと思う。そんななかでは、漫画的なわかりやすいおもしろさが前面に出ている作品だと思う。丁寧なブックデザインも含めて、愛情たっぷりに仕上がっている。

  • それなりのお値段はするがオールカラーだし、装丁も凝っている。カバーを外すと不思議な世界。水彩着色が絵柄にも物語にもしっくりきてる。

  • すーごい良かった!
    衿沢さんお得意のSF(すこしふしぎ)世界!
    オールカラーだから、小さい子に絵本代わりに読ませてもいいと思う。
    出てくるキャラみんな可愛い!

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年10月13日、東京生まれ。高校卒業後、ロンドン芸術大学キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツに留学。そこで近況などを描いたフリーペーパーを日本の友人に送っていたが、その友人の薦めにより『コミックH』に投稿、2000年「カナの夏」でデビュー。『おかえりピアニカ』『向こう町ガール八景』『シンプル ノット ローファー』『ちづかマップ』『SatoShio』『ツヅキくんと犬部のこと』『新月を左に旋回』『うちのクラスの女子がヤバい』など著書多数。

「2018年 『ベランダは難攻不落のラ・フランス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

衿沢世衣子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×