- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063648409
作品紹介・あらすじ
後漢帝国末期、歴史を変えるひとりの男がいた。武将であり、政治家であり、詩人でもある彼の名は曹操。若い頃より奔放が故、型破りの戦術で多くの敵を戦かせた。禁酒令の裏に隠された事件、偽装された女官と衛士の心中、曹沖の死に纏わる謎、曹操が言葉を失った理由とは、夏侯惇が斬った謎の男の正体とは…『三國志』の悪名高き英雄に降りかかる五つのミステリー。超人気漫画『蒼天航路』のスピンオフ小説。
感想・レビュー・書評
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著者の方は以前にも「公子風狂」という曹操をめぐる短編集を執筆していた方です。
そちらを読んだ上で気に入った人はこの本も(例え蒼天航路自体を知らなくても)買い。そうでない人に関しては、軽く内容を見てから決めたほうがいいのではないかと思います。
作中の曹操像が明らかに「蒼天航路の曹操」ではなく、「藤水名子の曹操」になっています。
内容は個人的には好きですが、蒼天航路の小説としてはあまり評価できないのではないでしょうか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『蒼天航路』の曹操を期待して読むと外される感じ。
内容は正しく番外編。
「曹操様事件帳」という言葉が浮かんだ。 -
あんま好きな作品ではない
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女性陣の名前が蒼天仕様になってるだけで、あとは全部藤水名子の三国志。
曹操様好きやもんなあ。
曹植の恋を匂わせる所あたり、ものすごく、らしい。 -
本編で漫画があるとは知らなかった。
主役として光が当ることが小説では少ないが、歴史では一番功績を残したといえる曹操に視点をあてた話として面白かった。
史実かどうかは別問題。 -
あの名作の外伝小説ときたら読まないわけにはいかない。
よく勉強してあるし、本伝を破綻させることも無く外伝としてよくまとまっている。
文章も平易でシナリオを読むように読めるし、あの絵も自然に浮かんでくる。
ただ、曹操の人物像は原作に比べて弱いというか悪く言えば女々しくも感じる。
それでも原作ファンにはおすすめできる。