レッド(1) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 631
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063723229

作品紹介・あらすじ

この物語の舞台は1969年から1972年にかけての日本。ベトナム戦争や公害問題など高度成長の歪みを背景に、当たり前のように学生運動に参加していった普通の若者たちが、やがて矛盾に満ちた国家体制を打倒するという革命運動に身を投じていく様と、その行き着く先をクールに描き出す、若き革命家たちの青春群像劇である。

1969年、革命者連盟に所属する谷川、吾妻らは外相の訪米を阻止するため羽田で火炎瓶を投げ逮捕される。保釈された2人は赤城らとともに、獄中にいるリーダー筑波を奪還するため、交番から銃を奪う計画を実行に移すが…。一方、東北地方の大学で遅れて学生運動に参加していた岩木は、過激な闘争で知られる赤色軍に誘われて上京するが、デモの最中に逮捕される。出所した岩木を待っていたのは女性活動家たちとの共同生活だった。

感想・レビュー・書評

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  • この漫画を最近まで読まなかった事を自己批判します。

  • 安田講堂から浅間山荘(ていうか山岳ベース事件)まで、たった3年だったのか……てのがまず驚き。
    みんな若いんだよね。
    なんて無駄なエネルギー。
    思想で統制されることの恐ろしさ。
    共産主義こそが独裁、ってのにある意味、日本は早く気づいてたんだよね。

    しかし体調がよくないせいか、続きを読むに耐えなかった。

  • 読了

  • 「あさま山荘事件」は、ほとんど内容を知らず、背景も知らないんだけど、以前から興味はありそのうち本か映画を見てみようと思いつつ放置していたところ、Twitterでこのマンガが紹介されていて、期間限定で無料だったのでKindle版を購入。
    このマンガは、「あさま山荘事件」に行き着くまでの流れを描いているそうなんだけど、ほんとに「流れ」って感じで、たんたんとしていてドラマとしての面白みが無く、しかも登場人物が多くて覚えきれずに、結局のめり込めずに表面的に読んだだけで終わってしまった。
    各登場人物の、逮捕や刑が確定するまでの日数や、死亡日までの日数が各話の終わりに書かれていて、また死亡する人は、各コマの絵に番号が振られているのがかなり不気味で面白い試みだとは思う。
    が、結局私はもっとエンターテイメント性がないと、のめり込んでは読めない。

  • 日本赤軍についてよく知らないので読んでみました。
    登場人物紹介で逮捕まであと000日とかカウント表示しているのが特徴。
    主義主張とは別に異性間でやることはきっちりやっているのも印象的。一見高度な主張と思わせつつもどうも子供じみている気もする。

  • 連合赤軍の誕生と瓦解を主題に書かれた群像劇。
    物語の中半くらいまでは繰り広げられる日常が丹念に描かれるが、そんな日常の合間に彼らは猟銃店襲撃や銀行強盗を行い、交番で拳銃奪取を目論んで射殺され、山に籠もり、同士を殺害していく。

    狂った歯車の軋みがどんどん酷くなって、しまいには巻き込んだ周囲を挽き潰していくようなイメージがあるが、何より救われないのは潰されていく『生贄』の絵には既に消えていくまでの日数と順番の記されていて、読者は黙ってそれを見届ける以外に術がない事。

    ちなみに本格的な『総括』は7巻辺りでじわじわ始まるのだが、それまでに3まで番号が消えている。

  • 1969年の安田講堂が陥落し、全共闘運動は衰退していく。
    そんな中、活動を過激化させていく革命者連盟は、赤色軍と協力関係を築き武装闘争を続けていこうとするが……。

    連合赤軍の事件を山本直樹が漫画化。
    登場人物の姓は日本の山の名前に変えられ、死亡する人物の頭には何番目に死ぬかがナンバリングさらている。

    (当時の)普通に学生運動をしていた学生達が、山に篭もり仲間を殺害、あさま山荘事件を起こす過程が丁寧に描かれていく。
    新興宗教(オウム?)を描いたビリーバーズも読んでみたいな。

  • なんとなく始まる。

  • 1970年ころの学生運動については無知なのであまり入り込めなかった.
    どうも左翼学生のイデオロギーが幼稚なんだよなあ.
    そもそも暴力で世の中を変えようとしている時点で、子供の論理ということを露呈していると思う.権力に対して暴力で向かっているということは同じ穴のムジナなのではないかと思うのです.

  • 1969年から三年間の学生のドタバタ劇を描く青春漫画。死ぬ順番にルビが振ってある。

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著者プロフィール

カルフォルニア大学サンタバーバラ校助教授 
専攻=映画理論・日本映画
Dialectics without Synthesis: Realism and Japanese Film Theory in a Global Frame, University of California Press, 2020, “Eye of the Machine: Itagaki Takao and Debates on New Realism in 1920s Japan,” Framework 56, no. 2 (Fall 2015).

「2019年 『転形期のメディオロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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