ドラゴン桜(9) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.58
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本棚登録 : 454
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063724509

作品紹介・あらすじ

おバカが集まる龍山高校が、倒産の危機。債権整理するためにやってきた弁護士・桜木は、急に気を変えて、一年以内に東大合格者を出して、学校を超進学校化して有名にし、再建することにした。桜木自らが、特別進学クラスの担任となり、集まった水野と矢島の二人を教える。伝説の数学教師・柳、英語の川口、国語の芥山、理科の阿院と個性的で強力な教師陣集まった。それぞれの教師が教える勉強法は、ユニークで効果的なものばかり。受験生必読の東大合格請負漫画!!
第29回講談社漫画賞 一般部門受賞作品

感想・レビュー・書評

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  • リスニング・褒め方が勉強術メイン。

    あとは、子育ての違い。
    カギは、論理的思考の段階と直感的思考の段階。
    人による差が受験の成否を決めるとは……。

  • 夏休みに入り、川口先生によるリスニング対策が始まります。受け身の学習ではリスニングの力は身につかないという彼の持論が展開され、「追い読み」で音読しながら英語のリズムをつかむことを身につけていきます。

    一方、生徒たちを褒めることで学習への意欲を高めるという方針で始められた基礎クラスでは、ここにきて停滞気味となっていることが明らかになり、桜木による褒め方のテクニック指導がおこなわれます。

    東大合格という明確な目標ができたことで、これまで家族との間にわだかまりのあった矢島が、少し大人になった姿が見られるます。

  • マンガゼロで読んだ。

  • 言語は違えども、英語リスニングの秘訣『声に出して読む。しかも追い読み(先生の後に真似して読む)で』というのは参考にしたい

  • すごく当たり前の話をすると、教師だって当然、このマンガでかかれているような「ほめ方」については、学習しているのだと思います。

    でも、そう簡単にはかわれないのが人間。

    たとえば、ここに「ドラゴン桜」というマニュアルがあるのだから、自分でやってみればいい。
    そう簡単には変われないのが人間です。

    でも、そういう知識にふれて、身につけようと努力していくことは大切です。

    まず、子どもより先に大人が変わらなければ。

  • <07/6/28〜7/3>

  • 05-07-28
     ドラゴン桜第9巻が発売されました。82時限では、主人公桜木が、矢島の小学校お受験の失敗について、矢島の父母に語ります。

     

     まだ直感的思考段階に子供にどれだけ論理的思考を教えようとしても無理です。なのにお受験の問題が解けないのを叱ったりしたら......。逆上がりしかできない子供に大車輪の練習をさせて、できないと叱るようなもの。

     子供がどのような時期にいるのかを見誤って無理矢理塾に通わせて問題を解けるようにしたら、子供の脳は混乱し、逆に発育が阻害されかねない。



     ここでは、主人公桜木が、「有名な心理学者」の心理学実験として、ピアジェ*1の保存課題を、矢島の父母に解説しています。



         

    課題1
     同形同大のコップ?と?に、それぞれ同じだけの液体を入れたものを子どもに見せ、「どちらのコップにたくさんの液体が入っていますか。それとも同じですか」とたずねます。次に、?の液体を、?の細くて背の高いコップに移し、さっきと同様に「?と?のどちらのコップにたくさんの液体が入っていますか。それとも同じですか」と子どもにたずねます。

    課題2
     ?と?のように、色の異なる2種類のおはじきを、6個ずつ等間隔に並べる。子どもに、「?と?では、どちらのおはじきの方がおはじきの数が多いですか。それとも同じですか」とたずねます。次に、?を?のように間隔をを長くて並べ直し、さっきと同様に「?と?では、どちらのおはじきの方がおはじきの数が多いですか。それとも同じですか」子どもにたずねます。



     ピアジェはこの課題の結果から、7歳以降の具体的操作期に相当する子どもでは、液体の量やおはじきの数に変化がなく、それ以前の直感的操作期の子どもは、課題1では?の液体の量が、課題2では?のおはじきの数が多くなったと考えます。つまり、直感的思考段階の子どもには、変形操作後*2も数や量は同じであるという保存の認識がなされないのです。



     さあ、あなたは、この結果についてどう思われますか。



     シーガル(1991)は、「不確かな場合は反応を変更する」と、ピアジェの保存課題の結果について批判しています。一般的な会話では、ふつう同じ質問は二度受けません。これらの課題では、二度にわたって「どちらが多いですか、それとも....」とたずねられます。誤った回答をした子どもの中には、最初の答えと別の答えをすべきではないかと、「?が多い」と判断してしまうのです。



     ピアジェのことを、主人公の桜木に、名前を出さずに、「ある有名な心理学者」と言わせていますが、何ででしょう。「有名な心理学者であるピアジェ」といっても良さそうなのに (^_^) 。

  • 文句なしにおもしろい本

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著者プロフィール

1958年生まれ、岩手県北上市出身。明治大学政治経済学部卒業。
代表作に『ドラゴン桜』『インベスターZ』『エンゼルバンク』『クロカン』『砂の栄冠』など。
『ドラゴン桜』で2005年第29回講談社漫画賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
現在、「モーニング」にて『ドラゴン桜2』を連載中。

「2023年 『アルキメデスの大戦(32)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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