宇宙兄弟(11) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2010年9月22日発売)
4.42
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感想 : 162
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063729399

作品紹介・あらすじ

2025年、NASAは日本人宇宙飛行士・南波ヒビトを含む、第1次月面長期滞在クルーのメンバーを発表。時を同じくして日本では、自動車の設計をしていた南波ムッタが会社をクビに。大きく異なった運命を歩んでいたふたりの兄弟。しかしそれぞれの未来が、幼少時代に交したある約束によって、動き出そうとしていた。

砂漠でのサバイバル訓練を最下位で終了する六太達。しかしチームの絆は深まった。次の訓練での巻き返しをはかるが、サポート役についたのは酔いどれの技術者、ピコ。本気での失敗をくり返す六太に、ピコだけでなくビンスも惹かれはじめる。六太の姿で二人が思い出すのは宇宙を目指すきっかけとなった大切な記憶。

感想・レビュー・書評

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  • なるほど、ピコとビンスの変人ぶりには原因があったと。
    それにしても、人の命を預かるパラシュートを作るとか、私なら胃に穴開くな。間違いなく。

  • いろいろなアクシデントに見舞われたもの、無事ゴールしたムッタ達。
    次は超小型衛星の打上げコンペ。
    熟練のロケット開発技術者であるピコがムッタチームのアドバイザーとして参加するが、どこかやる気ない。
    ムッタの自動車開発の知識が活き、色々なアイディアを思いつく。
    それに触発されたピコがチームに協力し始める。
    すっかりピコと打ち解けたムッタは、先輩宇宙飛行士であるピンスからピコの過去について聞かされる。

  • むっちゃんって人たらしだよね。みんなが彼を好きになって行く。

  • 「ホコリ」いいわあ。字は間違ってないのに、なんだろう、このガッカリ感(*_*)
    六太いい奴だから、荷物持っちゃうよな〜、多分( ´∀`)
    そして、ケンカしたまま別れるのって、死ぬほど後悔するわ、確かに(/_;)

  • 1位と最下位との差なんて
    大したことねーんだよ
    ゴールすることと
    しないことの差に比べりゃ

  • 宇宙兄弟 11
    小山 宙哉
    講談社

    おすすめ度:90点

    宇宙飛行士候補生・アスキャンが、砂漠70キロを踏破するサバイバル訓練の最終日。にも関わらず、六太は高熱にうなされ、ダウンしてしまっていた。辛い道中だったが、ようやくにして、最下位でゴール。
    六太たち宇宙飛行士候補生の次なる訓練は、カムバックコンペティションへの挑戦だった。カムバックコンペティションとは、パラシュートの展開システムや、自動制御のローバーを作り、どのくらい正確にゴールへたどり着けるかを競う大会である。
    しかし最下位でゴールしたE班のサポート役は、全くサポートする気のない屁こき技術者、ピコ・ノートン。しかも完全な酔っ払いだったのだ。
    職員によると、ピコは帰還船オリオンの開発を任されており、さらにパラシュートの展開システムを開発・製造するサブプロジェクトの総合責任者とのことだった。しかも、日々人たちが帰りに乗るオリオンのパラシュートも、ピコが手掛けたものらしい。ピコはただの酔っ払いではない、試行錯誤を繰り返し、やっと今の使えるパラシュートシステムに仕上げた技術者であった。
    六太たちE班の宇宙飛行士候補生は、決められた予算内でキャンサット作りに励んでいた。しかし、パラシュートがうまく開かなかったり、ローバーが障害物を越えられず、すぐ止まってしまうという問題が発生してしまう。
    みんなが頭を悩ませる中、六太は車づくりの知識と大胆な発想力を駆使し、プログラムの変更とタイヤをスポンジで作ることで打開しようとする。
    スポンジならギュッと縮めて筒に入れられ、走る時には十分な大きさに膨らむ、軽いし安いし、加工もしやすい。着地の時のショックもやわらげることができ、いいこと尽くしである。
    これまで様子を見ているだけだったピコは、自分ができなかった発想と、失敗を乗り越えて良い物を作ろうとする六太の考え方に衝撃を受けた。
    ピコはパラシュートの布を素早くキレイに畳みながら、作業の心構えを話し始める。それは、キャンサットが本物の宇宙船と考え、自分の隣にいる宇宙飛行士を一緒に乗せて打ち上げるつもりで、全部の作業をやれということ。そして、隣の男の命を預かったつもりで、パラシュートは女子が畳む方がより良いことを教えた。
    ピコのアドバイスと、六太の大胆な発想のおかげで、E班にもようやく成功の兆しが見えようとしていた。
    宇宙飛行士候補生の訓練、カムバックコンペティションの準備をする中、なぜか六太は、サポート役のパラシュート技術者、ピコ・ノートンから飲みに行かないかと誘われる。
    酒の席には候補生たちの教官であるビンセント・ボールドもおり、どうやら2人は、失敗に前向きな六太を、共通の親友・リックと重ねているらしかった。
    リックとピコとビンスの子供時代――。
    3人の夢は、いつか自分たちでロケットを作り、宇宙へ行くこと。それは、『いつか宇宙へ行く』と毎日誓いを交わすほど、熱心だった。
    しかし親や教師たちは、3人の夢に反対していた。将来は鉱山で働くよう強く説得していたのだ。ピコとビンスは反抗することが出来ず、宇宙への夢を諦めると言い出す。
    2人の諦めの言葉を聞き、リックは激高した。
    『こんなど田舎の街で宇宙に本気で憧れた3人が出遭えたんだ。俺はそれだけでも、奇跡だと思ってた。
    拳を合わせる気がねえんならもういいよ。勝手に鉱山でもどこへでも行ってくれ――俺は絶対諦めねえからな』
    それ以来、3人は決別してしまった。
    そして――。
    ビンスとピコが進学の説明会に出席した日の午後、リックは事故で死んでしまった。
    乗用車に乗っていたリックは凍結した路面にハンドルを取られ、そのまま湖に突っ込んでしまったのだ。
    ピコとビンスは、この日のことを死ぬほど後悔した。
    後悔という言葉では、全く足りない程に――。

  • 迷ってるヒマなんてない、人生は短いんだ!
    テンションの上がらねえことにパワー使ってる場合じゃねえ!

  • サバイバル訓練とローバー製作。
    ムッタとローバー製作指導官のピコとの技術者同士の共鳴が良かった。

  • 『テンションのあがらねえことに・・・・・・・・・ パワー使ってる場合じゃねえ・・・・・・・・・!』byピコ・ノートン

    (本当にコレはやるべきことなのか…?)と、仕事でも私生活でも今の行いを顧みたときに心の指標となる金言。

    シャロンの「どちらが楽しいかで決めるの」も似たような名言だと思いますが、私はこちらの方が境遇に即していたからなのか、心にグサリと刺さりました。

  • ピコの気持ちの変化とピコの子供の頃の思い出にページをめくるスピードがアップしました。

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著者プロフィール

1978年生まれ、京都出身。第14回MANGA OPENに持ち込んだ「じじじい」で、わたせせいぞう賞を受賞。続く第15回MANGA OPENでは「劇団JETS」で大賞を受賞した。モーニング2006年3・4合併号よりスキージャンプを描いた『ハルジャン』を集中連載し、単行本・全1巻が発売中。さらに、その後モーニングにて70歳の俊足泥棒が主人公の『ジジジイ』をシリーズ連載。現在単行本第1巻が絶賛発売中である。『宇宙兄弟』は、自身初の週刊連載となる。

「2019年 『宇宙兄弟(36)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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