将国のアルタイル(4) (シリウスKC)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063731675

作品紹介・あらすじ

脅威の新人、待望の初連載スタート!

ここではない世界、いまではない時代。
将軍(パシャ)と呼ばれる為政者たちの治める
草原と砂漠の国・トルキエ将国。

隣国・バルトライン帝国との戦争から12年、
交易で得た巨万の富をもって復興を遂げたトルキエに、
再び帝国の魔の手が迫る・・・。

就任10日目の新米将軍・マフムート、犬鷲・イスカンダルを相棒に
国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂く!

商業都市・ヴェネディックに降り立ったマフムート!多様な人々が共生する壮麗かつ豊かな都市で彼を待ち受けていたのは、一筋縄でゆかぬクセ者ばかり!彼らを相手に、マフムートの政治家としての才覚が今、試される!!あまりの完成度の高さが話題となった、シリウス新人賞受賞作「アナスタシアの親衛隊長」も同時収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のマフくんがあまりにも美人。アルタイル知らない人に「この美少女が主役だよ」って言えばほとんどの人が信じそう。
    キュロスさんがイスカンダルに続く和み要員になっているような。私が感じていた当初のイメージとは違って感情豊かにしゃべってくれるので、こういう庶民感覚の人がいるとなんだか安心します。
    やっと主人公が活躍してくれた!という感動が大きい巻でした。将軍としての心構えとか、どう成り立って国になっているかとか、たくさん学んでメキメキ成長してく姿を見るのが相も変わらず楽しいです。
    賭博シーンが最高の最高。プロ棋士と子ども達でこういう形式の勝負をしているのをテレビで見たことある。剣だとだいたい負けてますが、頭脳戦では勝率が良い優等生軍人素敵です。むしろ剣で戦ってるよりも活き活きしているような。
    キュロスさんもアビリガさんもぶっちゃけ悪役側のビジュアルをしていると思うのですが、二人とも全然悪い人ではなくて主人公の味方というの逆に良いですね。ビジュアルが悪役な二人の頭が敬語の金髪美少年、よく考えなくても最高のやつ。
    商人が活躍する話が好きなので、この巻は全体的に私好みのストーリーでした。お金に強い主人公が大好きです。

    デビュー作が同時収録されているのですが、これがデビュー作…?デビュー作でこのクオリティ…?と戦慄すると同時に、こういうキャラでこういう関係性の男二人が作者は好きなのだろうとぼんやり把握した気がします。
    正直続きが読みたい。短編でもいいからその後の親衛隊長と皇女様のほのぼのが見たい。あと皇女様に敬語を使うようになるまでの過程も詳しく。

  • 新たにアビリガが仲間になったけれど芝居だったとはびっくりした。
    マフムートのお金稼ぎっぷりがすごい。
    デビュー作の「アナスタシアの親衛隊長」がデビュー作とは思えないくらいすごく良かった。

  • 再読です。
    スレイマンは色んなトコで色んなことしているなぁ・・・
    キャラも増え、マハムートの意外な特技も披露されました。
    さすがです。天才児ですからね。
    デビュー作が入っています。皇女アナスタシアと親衛隊長の話。
    小さい子供を守る不良親衛隊見習い。不良なのが良いです。銃の腕は確かな所もツボです。でも、嫌いではないですが、マハムートの方が好みです。

  • 国を想う気持ち。

    加速するように物語を読みふけていった。
    面白い!

    ただ個人的には、作者のデビュー作が巻末にあったのが残念だ。
    つまらないからじゃない。むしろ面白いと思う。

    それより何より、魅力あふれる将国のアルタイルの貴重なページを割かれてしまうのが残念、という気持ちが強かった。

  • 経験がすべてではなく、経験して考えることが大事。

  • 海の都ヴェネディック編ですね。

    マフムートは熱いですね。
    しかも、真面目。
    だからこそ感じた怒りなのでしょうけども、ちゃんと周りの声を聞く耳と考える頭の持ち主だから、少し冷静になればちゃんと相手の意図するところが見えてくる。
    今回の件で一番感じたのは、マフムートの純真さとまっすぐさ。


    とはいえ、思わぬ茶番に巻き込まれつつも、相手の予想を大きく上回る方法で状況を打破するなど、相変わらずの爽快感です。

    どうでもいいですけど、マフムートって意外とデコが広いですよね。

  • マフ君、3巻と4巻の間に高速衣装着替え!!
    と、どうでもいい突っ込みは措いといて。

    前巻で成り行き的に同行することになったキュロスに加え、今巻ではさらにもう一人の同行者が。

    一人で何でも抱え込もうとしてしまうマフムートに、違う視点から意見を言ってくれる同行者がいるのはいいことだ。うん。

    さらに今巻末にはデビュー作が掲載されてて、この人は歴史が好きなんだなーと。

  • 前巻で、若い理想を掲げるポイニキアは、冷酷でしたたかなバルトライン帝国に敗れ去る。主人公マフムートと耳役キュロスは辛くも脱出し、ヴェネディックの船に拾われる。
    海の都ヴェネディックでは一癖も二癖もある人々が騙し合いをしているが、マフムートは意外な一手ですべてを飲み込み、さらには従者アビリガを手に入れる。

    「国と国が条約を結ぶのは相手を信用しているからではない」ーー 混沌とした政略の中でいかに相手を出し抜き自国に有利に運ぶか。今巻から俄然面白くなってきた。

  • ポイニキアとはまさに正反対な都市ヴァネディック。
    登場人物達の個性までガラリと変わり面白いです。

  • ヴェネディックやべええええええええええええ!


    以下ネタバレ------------------















    ヴェネディックの艦隊に保護されたマフくんとキュロス
    都市について知ったヴェネディックの考え方、
    そして自分の未熟さをまた思い知る!

    ヴェネディックの人々は自分たちに居場所を与えてくれるヴェネディックという国を優先させる。そのための合理的な判断など、
    政治的判断がすごかった。
    マフくんにアビリガさんを預けるためにかなり手の込んだ芝居をしたりとすごい国と国民だった。

    移民の街という設定から信仰、それによる区画、商業と海軍のハイブリッド、独自の情報網など設定がおもしろい。史実を参考にしたんだろうけど面白い!

    スレイマンさん暗躍しまくりワロタ。
    だけどスレイマンさんやっぱりかっけえええええええええええええええええええええええええええええええええ!

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著者プロフィール

カトウ コトノ
6月15日生まれ。双子座。O型。新潟県在住。
月刊少年シリウス2007年4月号に掲載された、第5回シリウス新人賞入選作「アナスタシアの親衛隊長」でデビュー。
月刊少年シリウス2007年9月号より「将国のアルタイル」を連載中。
2017年に第41回講談社漫画賞<少年部門>受賞。


「2022年 『将国のアルタイル(25)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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