繕い裁つ人(1) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 951
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063760224

作品紹介・あらすじ

祖母の志を受け継いで、その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける。そんな南洋裁店の店主・市江と、彼女の服を愛してやまない百貨店企画部の藤井。微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、服にまつわる人々の思いを描き出す、優しい優しい物語です。

祖母の志を受け継いで、その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける。そんな南洋裁店の店主・市江と、彼女の服を愛してやまない百貨店企画部の藤井。微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、服にまつわる人々の思いを描き出す、優しい優しい物語です。

感想・レビュー・書評

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  • 大きな事件も何も起こらない静かな日常の中で、丁寧に描かれる心の動きが印象に残る。
    こだわりを持って職人やってる人が主役のストーリー、好きだなぁ。

  • 断捨離・ミニマリスト系のHPをみていたときに、このマンガの映画化を知って気になりつつ、そのままになっていた。
    そのことを思い出して購入。

    「布を裁ち、人をつなぐ人。」
    南洋裁店の二代目・市江は、祖母の跡を継ぎ、洋服のお直しとオーダーメイドを承る。

    1out1in、気に入ったものを長く使おう、という考えになってから、困ったことに上手に買い物ができない。
    理想の洋服に出会うまでに時間がかかり、気に入っていた洋服は色あせて処分してしまったり。
    直してずっと着られる服なんて、すてきだ。
    市江は一人ひとりに合わせた仕立てをする。
    一度送りだした服には、いい意味で未練がない。
    私もそんなスタンスで仕事したい。
    市江の服を愛する百貨店員・藤井さんと、市江の関係も気になる。
    このおはなしには、この絵がいいのだと思う。

  • 以前好きな作家がオススメしてたので手に取りました。

    祖母の跡を継ぎ、小さな洋裁店を営む市江。彼女の作る服に惚れ込み、百貨店でブランド化しようと交渉する藤井。しかし市江は着る人の顔が見えない洋服なんて作れないという。
    市江は地域密着型というか、着る人がどうすれば一番輝けるかというのを大事にしている人だと思う。ただ、大事にし過ぎて殻を破る機会を逸してる?

    藤井は市江の作る服のこととなると途端に熱くなるので、本当に市江の作品が好きなのが伝わってくる
    多分異動も違うかたちで市江を支えるためなのかな(笑)

    お互い影響しあってていいコンビ
    ちょっとずつ市江が心を許して言ってるのが微笑ましい!


    個人的に三話がお気に入りです。華やかなのが美しいとは限らないってこの漫画の雰囲気そのもの

  •  丁寧に仕事をしたくなる本。お仕事が忙しくて、1つ1つの作業が、ちょっと雑になってきてしまった時に読みたい。
     絵は、好きじゃないかんじだったけど、読み進めていくうちに、「うん! このおはなしにはこの絵がピッタリ合っている!」と思うように。笑

  • ひとりだけでミシンを踏んで、オーダーメイドで人の人生に寄り添う服を創る。洋裁店の2代目のお話
    既製品やオートクチュールにない、やさしさと根ざした生活とその中で楽しむ御洒落があります。
    裁縫・手芸好きさんなら楽しめる本です。何かをつくりたいと思える。長く大切にして貰えるものを

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「オーダーメイドで人の人生に寄り添う服を創る」
      不器用な私は、創る人に尊敬を惜しまない。そう言った素敵なお話は大歓迎なのです。
      ダイコン読者...
      「オーダーメイドで人の人生に寄り添う服を創る」
      不器用な私は、創る人に尊敬を惜しまない。そう言った素敵なお話は大歓迎なのです。
      ダイコン読者さんのところで知って、最近購入(未だ届いていません)。読むのが楽しみ。。。
      2012/07/20
    • らむね瓶さん
      本が届いた頃合でしょうか?(^-^)
      物作りって孤独な部分が多いと思うのです。ので、段々とキツくなっていったりもする・・・。
      1人で凛と...
      本が届いた頃合でしょうか?(^-^)
      物作りって孤独な部分が多いと思うのです。ので、段々とキツくなっていったりもする・・・。
      1人で凛としている所(でも肩肘とか張っていない)が本当に格好よくて、私も頑張ろうと思うんです。
      派手さはないけど、素敵な本だと思います。3巻が楽しみ
      2012/07/30
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「物作りって孤独な部分が多いと思うのです」
      1巻読みました。確かにストイックな感じで黙々とミシンを踏んでる感じですね。
      「派手さはないけど」...
      「物作りって孤独な部分が多いと思うのです」
      1巻読みました。確かにストイックな感じで黙々とミシンを踏んでる感じですね。
      「派手さはないけど」
      そうですね、緩やかに人の心が柔らかくなっていく感じが素敵です。
      2巻が読むのが楽しみ、、、
      2012/07/31
  • とても良い

  • 服の仕立てのお話。
    1着の服を何年も大事にするって素敵なことだと思う。
    目が真っ黒で表情がよみにくいところがミステリアスで重い雰囲気を感じる。
    ヴィレバン渋谷パルコ店にてサイン本購入。

  • 誰が誰か、あんまりかき分けてくれなくて、あれ?この人誰だっけ?って何回もなる。

  • 仕立て直しのお話。ひとつひとつを丁寧に。仕事は恥にも誇りにもなる。

  • こんなふうに丁寧に服を作る人に作ってもらいたいな。でもそういうお店もうないよなぁ。だからこそ憧れる。ものを大事にすることを教えてくれる作品です。

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著者プロフィール

2009年漫画家デビュー。2014年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2018年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。代表作に『繕い裁つ人』(講談社)、『プリンセスメゾン』(小学館)など。

「2022年 『よそんちの子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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