将国のアルタイル(6) (シリウスKC)

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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063762105

作品紹介・あらすじ

脅威の新人、待望の初連載スタート!

ここではない世界、いまではない時代。
将軍(パシャ)と呼ばれる為政者たちの治める
草原と砂漠の国・トルキエ将国。

隣国・バルトライン帝国との戦争から12年、
交易で得た巨万の富をもって復興を遂げたトルキエに、
再び帝国の魔の手が迫る・・・。

就任10日目の新米将軍・マフムート、犬鷲・イスカンダルを相棒に
国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂く!

四将国の将王(スルタン)を退位させよ!帝国との共謀を阻止するため、四将国に武力反乱を起こすよう密命を受けたマフムート。まずはクルチュへ向かい、親トルキエ派の人物を探すことにするが……そこには驚愕の事実が!一刻の猶予もない状況に、マフムートの才覚と行動力が試される!

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭のびっくりザガノスの表情だけで星五十くらいの価値があると思います。
    マフくんには女装ノルマでもあるのでしょうか。スレイマンとの体格差にたいへん興奮してしまいます。デレデレ旦那とツンデレ敬語嫁(男)とか私のような人種にも惜しみなく餌を与えてくれる恐ろしい作品ですね…。
    ザガノスの若干焦り顔が見れたので星百個付けたい。
    たった道一本で国の勢力が変わるということが非常にわかりやすく、わかりやすいが故にルイ大臣が余計に怖い。
    この巻はアイシェがひたすらかっこいいですね。美人で聡明で肝が座った強い姫、これは好きにならざるを得ない。オルハンのアイシェ大好きっぷりにも癒やされましたし、泣きながらでもしっかり行動してみせたところも好きです。この二人は絶対に幸せになって欲しい。
    疑り深くなったマフくんに成長を感じます。しかしアイシェの政略結婚を気にする初心さは残っているようで嬉しい限りです。立派な将軍になったとしてもその可愛さはなくさないでください。
    アイシェに限らずバヤジットもイスマイルも、このストーリーに出てくるキャラクターはみんな強かで信念を持っていてかっこいい。登場人物がみんなかっこよければ面白いに決まっています。単純な火力比べではなく、複雑な頭脳戦を私にもわかりやすく進行する作者の頭の良さに感服しきりです。銃を撃つバヤジットが指の先まで色っぽいですねー…。
    お芝居で民衆を扇動するというのは今の新聞などに当たるのかもしれませんが、それにしてもSNSがあったら炎上していそうな。人によっては汚いと罵るようなやり方を平然とやってのけるのが、女装にむくれていた美少年と同一人物というのがたまらない。
    ラストの父親殺しはやるせない。セリムは悪人ではなく、オルハンも真性のヘタレではなかったものだから余計に…。
    事態がどんどん変わっていって、様々な人間の思惑があって、戦争以外の方法でも国の外も内も戦っていて、まさに物語に引き込まれるといった感じです。

  • 再読です。
    次から次に問題発生です。
    グッとくる内容が盛りだくさんです。

  • そういう展開で終わってくれるとは?!

    まさに期待に応えてくれる漫画。

    不穏な将王たちの動向。野心。

    それを打開せんと奔走するマフムートたちの物語。

  • 人生は選択の連続

  • オルハンの成長物語。泣きました。

  • 美女の八重歯の威力…

    さて、やってきましたブチャク将国。

    この巻すごくいいですね。
    次から次へとめまぐるしく変化する状況がたまらないです。

    あまり詳しく言ってしまうとネタばれになるなぁ…
    適当にぼかします。





    マズですね。
    何なんですか。その女装!!
    美味しいとかもうそんな嫁可愛すぎてそりゃ出来愛するよね。
    その無愛想な顔がたまらないね!!
    って嫁でも何でもないんですけどねー!!
    でも、可愛いから全てOKですよ!!


    さて、言いたいことはこれだけだったのですけどね。

    後は、まあ、サルジャは本当にそういう役どころでしたね。
    残念だなぁ。もう少し踏み込んで実は祖国裏切ってましたくらいの気概が欲しかったんですが、ダメな子でしたね。実に残念です。美味しい立ち位置だったのに。

    アイシェの覚悟…というか、まあ環境はそういうものなんでしょうね。
    小さな国の姫として生まれたからには、当然、政略婚もあり得る。
    そこに自分の意思などが介在できるはずがない。
    それを厭うことなど自分の立場上あってはならぬ。

    分かりやすくていいですね。
    これを否定するのは、彼女自身を否定することにつながる、と。
    プライドの高い姫君ならなおさらってわけですね。
    自分の気持ちくらいで国や民を危険にさらすわけにはいきませんものね。

    ザガノスの考えもわかるんですけどねー。
    間違ってはないけども正しいともいえない。今の時点では。
    それを判断するのは後世の人間になるんでしょうからね。
    それはまあいいんですけども。

    この状況をどうやって乗り切るのか、と思いきや…

    将太子の行動が次にどうつながるのか。
    本当に作戦を成功させることが出来るのか。
    それがものすごく心配です。

  • それそれが、それぞれの思いにより、それぞれの道を選択しつつ、歩み寄るべきところは歩み寄る。

    なかなかに複雑な事情が絡み合い、正直ついてくのがやっと状態だけど、巻を追うごとに面白くなってくのが心地いい。

    でもやっぱり、近親者同士の争いは辛く悲しい。
    それにより当事者が不幸にならないようにと願うばかり。

    しかし、バルトラインのルイとトルキエのザガノスの腹黒合戦、どっちの方がより上手かなぁ。

  • 祖国のためならば、実の父である将王を手にかけ、実弟を追い、望まぬ相手との政略結婚も辞さないー。
    歴史小説ではおなじみの設定であっても、それをリアルかつスタイリッシュに描く本作品は見事。戦争とは、いつも二手三手先を読むものだ、という赤い彗星の声が聞こえてきそうだ。
    そしてまた、この作品は一種の成長小説でもある。ひ弱だったクルチュ将国の将太子オルハンが父セリムを殺した後の毅然とした態度。バルタ将国の将姫アイシェが、政略結婚前日に本当に想いを寄せる相手に静かに別れを告げる様子。重い決断をするたびに、キャラクターの顔がたくましくかわっていく。
    そして、水門の将軍サルジャの暗躍はどう展開していくのかーー?

  • 発売日に買ったのに「復習してから」と積んでしまってた。

    この巻は何よりもオルハン将太子の成長物語…が…ッ!
    顔クシャクシャにして自分が王を継いだと宣言するシーンでは、色んな物が込み上げて転げ回ってしまいました。


    そしてやっぱり従者二人はかわゆし!

  • 常に状況は変化する、ザガノスの言葉であります。
    まさにそのとおりで、こちらの準備ができたと思ったら、
    あちらの状況がかわりとめまぐるしいです。





    以下ネタバレ----------------
    4国と交流のある水門将軍を派遣するも、
    彼がどう動くか分かっているので新たに弱小クルチュ以外の
    都市を落とす準備をするなどザガノスさんパネェ。

    商人王子は頼もしいけど商人的考えで頼りすぎるのが怖そう。

    バヤジットさんとアイシェちゃんの悲恋がやばい。
    クールにデレて相思相愛。
    これを知ってしまったオルハン、ここからの流れが最高だった。
    オルハンは優ししい、この関係を知ってもアイシェちゃんのことを
    考えているんだから。
    流れが変わってしまってセリム王様がアイシェちゃんの首で
    許してもらうことにしたのだがオルハンくんがセリムさんを
    討ち取ったのだ!

    最後の泣きながらの演説に感動した。
    国をとる、愛する人をとるか。
    トップの人間にしかわからない苦悩にこのおぼっちゃん王子が
    結論を出すしたのがよかったなぁ

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著者プロフィール

カトウ コトノ
6月15日生まれ。双子座。O型。新潟県在住。
月刊少年シリウス2007年4月号に掲載された、第5回シリウス新人賞入選作「アナスタシアの親衛隊長」でデビュー。
月刊少年シリウス2007年9月号より「将国のアルタイル」を連載中。
2017年に第41回講談社漫画賞<少年部門>受賞。


「2022年 『将国のアルタイル(25)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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