将国のアルタイル(7) (シリウスKC)

  • 講談社
4.29
  • (54)
  • (39)
  • (17)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 485
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063762341

作品紹介・あらすじ

脅威の新人、待望の初連載スタート!

ここではない世界、いまではない時代。
将軍(パシャ)と呼ばれる為政者たちの治める
草原と砂漠の国・トルキエ将国。

隣国・バルトライン帝国との戦争から12年、
交易で得た巨万の富をもって復興を遂げたトルキエに、
再び帝国の魔の手が迫る・・・。

就任10日目の新米将軍・マフムート、犬鷲・イスカンダルを相棒に
国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂く!

ついに将王バラバン率いる三将国軍と戦うことになったマフムート&クルチュ将国!5千6百の兵に対し、敵の勢力は2万3千!4倍の戦力差をどう補うのか!? マフムートの戦略が冴える重大な一戦!その秘策とは‥‥?四将国編、ここにフィナーレ!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マフくん大活躍でめちゃくちゃかっこよかったのに作中ほとんど厳しい顔をしている…。勝ったのは間違いないし救いもあるけれど、全員が望み通りに幸せになる完璧なハッピーエンドとはいかないのがこういう戦記モノのつらいところでもあり面白いところでもありますね。
    サルジャ将軍を追い詰めるバラバンが怖かっこいい。俺様という言葉が安っぽく感じるほど最期まで徹底して強い人でした。どうにかして生き残っていたら、銃への対策も考えてしまったのではないかと思うと退場が残念でならない。この作品で屈強な王様キャラは珍しい気がするので本当に本当に惜しい人をなくしました…。バラバンにとどめを刺したのは、銃ではなく弟の言葉というのがまた死んでしまった悲しさを増す要因。

    疑うことを覚え、援軍が来るかもという甘い考えは捨て去ることを覚え、それでも優しいというか甘い部分が残っているマフくんに涙出る。未成年がいったい何人の命を抱えて奪って救ってるんだ…。ケマルと自分を重ねてしまったマフくんはやっぱり甘いとは思うけれど、冷徹になり切れずに苦悩し続ける光属性美少年でいてほしい。たとえ策がうまく運んだとしても、笑顔を見せてくれないとどうにも安心できないので、次の巻では息抜き回があるとよいのですが。それはそれとして、「一兵も逃すな」のマフくんの冷たい表情は最高でした。敵に回したくない軍人っぷりに磨きがかかってますね。

    35話の扉絵で泣いてしまうのは仕方ないことですね? こういう展開の時に在りし日の幸福な一時みたいな光景を持ってくるのはずるいですね? 子虎可愛いです。
    的確に役に立つ行動をしていくアイシェが登場するたびに好きになる。母親を殺すと言っている時ですら内心はどうあれ冷静な態度を崩さなかったのに、『処刑』後の呆気にとられた表情が場違いに可愛かった。ぐずるオルハンにハンカチを差し出してやっている図があまりにも好きです。

    ひとまずの区切りですが、ページを行ったり来たりせずスイスイ読めて、読後の後味も悪くない。何度も書いている気がしますが続きが楽しみです。

  • 四将国との戦いに終止符が。

  • 甘いっ、マフムート君甘いよっw

  • 再読です。
    平和な一幕を垣間見てしまうと、涙が出てきます。
    ムズラク将国の兄弟がとにかく涙を誘います。

  • ひとつひとつ、片をつけた。
    トルキエ内乱の結末!

    これからのトルキエの行く末が気になる。

    そして大きく将として進化して行くマフムートの姿。

    次巻も絶対読む!

  • 骨肉の争い

  • アイシェの葛藤とマフの決断に涙。

  • 表紙のマフムートくん、花が似合いすぎ。


    さて、しょっぱなから安定の…もとい、予想通りの状態です。サルジャ。
    こうなるのは目に見えていましたけどね。
    もうひと癖は流石になかったか。

    マフムートの年齢をざっと考えてみると、17~18ってところみたいですね。
    5歳で親なしくて、それから12年経過している描写ありますから。
    それで将軍か。

    圧倒的数の差にも臆することなく、知恵を巡らせるってのがいいですね。
    ないなら、あるもので工夫を凝らすってのは。
    で、それが一つの使用方法で終わらないのが…
    マフムートの指揮官っぷりがなかなかのものでした。
    良く地の利を生かし、変わりゆく状況を読んでる。

    これほど上手く相手がハマってくれると読んでるこちらからすれば、気分がいいです。

    今後、東弓がどうなっていくのかが非常に気になるところです。
    あれってやっぱり、かなり大きな存在ですよね。

    最後の沙汰は、マフムートらしいかな、と。
    甘さもあるけれども、それだけはなく。

    最終的にあの幼い将太子がどう育つのかでこの時の判断が正しいかったのかが分かるのかもしれません。

    しかし、これがあったからこそ、3国の将王となるべき人々はマフムートのことを認めるのかもしれません。

    まあ、そこはおいおい関係物語に関係してくるのかな、と思いつつ。

    さて、この件を経て、マフムートはおそらく自分が思っている以上の後ろ盾を得た形になるわけですが…どうでしょうか。このまま上手く進むとも思えず、誰か足を引っ張る的な人間が出てきたらいいなぁ、と思わなくもないです。

    アレですよ。
    個人的に一ついうならば。
    マフムートくん、本当に髪の毛ふわっふわだな!!
    あと、さらっさらしてそうだな!!
    うらやましいな!!

    それだけ言いたかった!!

  • 四将国内乱戦の終結!
    手に汗握る展開でした。

    しかしマフ君って、あんな戦略や決断するくせにまだ二十歳前なんだよねぇ。

    いろいろ今後が怖い子だ…。

  • 息子が父を、弟が兄を、娘が母を殺さなくてはならない四将国の内乱。そして、彼我の差5倍の兵力に対して、マフムートが採った戦法が冴える。
    だんだんシリアスになってくる軍事国家戦略物語。後半駆け足になってしまったものの、トルキエ内乱編はこれにて終了。
    それにしても、巻末のマフムートの選択が吉と出るか凶とでるか。将太子ケマルの生存は、今後のストーリーにどう絡んでくるのか? こないのか?
    将姫アイシェの今後も楽しみだ。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

カトウ コトノ
6月15日生まれ。双子座。O型。新潟県在住。
月刊少年シリウス2007年4月号に掲載された、第5回シリウス新人賞入選作「アナスタシアの親衛隊長」でデビュー。
月刊少年シリウス2007年9月号より「将国のアルタイル」を連載中。
2017年に第41回講談社漫画賞<少年部門>受賞。


「2022年 『将国のアルタイル(25)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

カトウ・コトノの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×