はたらく細胞(2) (シリウスKC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063765892

作品紹介・あらすじ

人間1人あたりの細胞の数、およそ60兆個! そこには細胞の数だけ仕事(ドラマ)がある! 白血球と赤血球を中心とした体内細胞の人知れぬ活躍を描いた話題の「細胞擬人化漫画」!! 待望の第2巻は、この世界(体)を脅かす脅威の細菌&ウイルス、そして驚異の新キャラ(細胞)も続々登場! 
★「白血球」帽子プレゼントキャンペーン実施! 詳しくは単行本の帯にて。

赤血球と白血球…彼らはどこで生まれ、どのようにして一人前の血球になるのか!? 赤血球と白血球の幼弱期のエピソードに迫る「赤芽球と骨髄球」をはじめ、食中毒、熱中症、がん細胞など、第2巻も体の中は大騒ぎ! 細胞たちはあなたの体の中で、今日もがんばっています!

感想・レビュー・書評

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  •  またもや、変な姿の細胞が増殖している。どうせまた、ウィルスに感染した細胞だろう。最近ヒマだった、白血球好中球課のお兄さんとキラーT細胞のお兄さんとNK細胞(ナチュラルキラー細胞)のお姉さんが仕事を取り合って、NKのお姉さんが男二人を張り倒して「ここはアタシに任せな」。
     NKのお姉さんは気づいていたのだ。その細胞は、ただのウィルスに感染した細胞なんかではない。がん細胞なのだと。
     ふつうの細胞のフリしたがん細胞が、NKのお姉さんを案内して連れてきた“変な細胞の増えている所”は大きな団地。なんと中を見ると住人(もとは一般細胞)がものすごい数のがん細胞になっていて、中は壁がぶち抜かれたりしてめちゃくちゃに荒らされているのに、きちんと“引っ越しの荷物”がまとめられている。転移の準備をしているのだ。
    一方、赤血球ちゃんたちも「なんかおかしい?」と気づいていた。「どうしてこの団地からはこんなにも大量の栄養分の注文がくるのだろう」と。
    がん細胞の一斉攻撃で、NKのお姉さんは気を失ってしまったが、助けてくれてのは、赤血球ちゃんの呼びかけで集ってくれた、大勢の免疫細胞たち。白血球とキラーT細胞の兄ちゃん、更にはB細胞も加わり、「そこまでだ!がん細胞!」。とそこでキラーTが鈍くさく転けたのを見て、NKのおねえちゃんが大笑いして、復活した。NK細胞は笑うと活性化するのだ。
     でも、意外と可哀想だったのは若いがん細胞たちだった。生まれてきた時から「バグリ野郎」とか「コピーミス」とか罵られ、「死ね」と言われてずっと逃げ回っていなければならない。「どうして?僕たちはただ生まれてきただけなのに。何も悪いことなんてしていないのに。」。
     白血球にとどめをさされる時にがん細胞の一人はつぶやく。「分かった。負けといてやるよ。でも、いつか必ず俺はまたこの体に現れてやる。そしてお前を殺してやるよ。それまでせいぜい、不摂生を続けることだな。」
     体の中の細胞の社会って不条理なこともあるんだな。人間の社会と似てるよなあ。

  • 2巻では、
    第5話 食中毒
    第6話 熱中症
    第7話 赤芽球と骨髄球
    第8、9話 がん細胞
    が描かれている。

    赤芽球と骨髄球の話が自分には新鮮だった。

  • 熱中症の話がよかった。

    白血球すごいなぁ、私もこれぐらいやる気あったら、勉強なんてちょちょいのちょいなのに…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

  • 細胞擬人化お仕事ストーリー2巻目(1巻はこちら)。
    人体内ではたらく細胞たち、主に血球系・免疫系の細胞を主軸に据えたストーリー展開である。
    主人公はドジっ子赤血球AE3803番。クールな仕事人・白血球U-1146番となぜか縁がある。
    彼らの仕事は身体の機能を潤滑に動かすこと、そして侵入してくる敵を撃退することである。

    この巻のテーマは<食中毒><熱中症><赤芽球と骨髄(血球分化)><がん細胞>である。
    <食中毒>では、白血球1146(好中球)の知り合いである、ツインテールの好酸球が登場。細菌との戦いにはいまひとつ役に立たず、皆に陰口をたたかれるが、彼女の本領は実はそこにはなく・・・というお話。脇役で、やたらと大仰なセリフを吐くが大して意味のあることを言わない好塩基球がツボ。
    <熱中症>は、皆おなじみ熱中症のお話。いつも悪者をやっつけてくれるはずの白血球の様子がおかしい・・・? 世界(身体)の危機につけこんで、悪事をなそうとするセレウス菌が微妙に小物感を醸し出す。
    <赤芽球と骨髄>では赤血球の過去のお話が。幼かった赤血球=赤芽球を助けてくれた「お兄ちゃん」。あれ、誰かに似ていませんか・・・? 赤芽球と赤血球の帽子に注目! 違いにはちゃんと意味がある!

    この巻の山場は<がん細胞>。
    がん細胞とはいうが、細菌などの病原体とは異なり、元々体内に存在していたもの。ちょっとした変異(バグ)が元で異常増殖するようになるわけである。本人(細胞)にしてみれば、ただ生まれてきただけなのに「バグり野郎」と言われ、惨殺される。ちょっと考えさせられるような展開である。
    高ビーだけどデキる女、NK細胞が頼もしい。

  • こんな手に汗握る熱中症はなかなかない。こんなに悲哀のあるガン細胞はなかなかない。

  • "「なんとでも言え…!
    体温調節システムが敗北しようと無意味な努力になろうと
    この体はまだ生きている!!
    俺が仕事を投げ出す理由にはならん!!」"[p.51]

  • 2巻はがん細胞とかが出てきてちょこっとシリアス。健康体でも毎日数千のがん細胞が作られているとは知らなかった。この作品は普通に勉強になる。
    がんがんメジャー疾病を出してきてるけど、この先って何があるんだろ。肥満とかハゲとかそういうのも描くかな。

  • 好酸球ちゃん可愛い♪アニサキス等の寄生虫が体内に入った時には宜しくお願いしますよ。今までの人生でまだ一度たりとも入れたことはありませんけどね。刺し身は美味いが虫は怖いよ。マクロファージ先生は可愛いは顔してるけど、怖い。実に怖い(笑)

  • 普通に勉強になるし、話も面白い。
    個人的には最後あたりの細胞さんの話が面白かった。
    自分の身体の中でこのような働きがあると思うとつらくもあるなと感じました(もちろん逆も然り)

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著者プロフィール

1994年、東京都生まれ。第27回少年シリウス新人賞にて大賞を受賞。月刊少年シリウスにて『はたらく細胞』を連載。

「2023年 『絵本 はたらく細胞 5 身近な病気とケガ かぜとたんこぶのひみつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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