ちはやふる(18) (BE LOVE KC)

著者 :
  • 講談社
4.33
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本棚登録 : 3023
感想 : 217
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063803594

作品紹介・あらすじ

高校かるた選手権も終わり、学校に戻った千早たちはそれぞれの戦果を得て一歩前進する。千早も詩暢と戦うためクイーン戦予選へ向けて練習に励むが、予選の日は修学旅行の日程と重なっていてショックを受ける。そんな中、ケガをしていた右手もようやく完治。満を持して臨む吉野会大会にはA級として初参加の太一、福井から新、そしてライバルたちも参戦し大波乱の予感!

感想・レビュー・書評

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  • でも私の中には たくさんの先人の言葉が 
    受け取ってきた宝物があるので
    それをきみらにパスするために
    受け売りをするために教師になったんですよ

    「おじさんおばさんで表紙!? どこまで色気を削る気よ?」と
    作者が菫ちゃんにおまけの4コマ漫画でつっこませる、この表紙を
    力強く後押しし、煌めかせる台詞を中盤で発見して、心が震えました。

    ヒロイン千早でもなく、太一やかなちゃんなど、かるた部の仲間でもなく
    物語の中心人物とはいえない国語の先生に、こんな珠玉の台詞を呟かせて
    千早の迷いに終止符を打たせる、末次さんの思慮深さ。
    瑞沢かるた部の快進撃は、千早たち個人個人の一途な努力や
    部員たちの固いチームワークのみならず
    彼らを静かに見守り、折に触れて誠心誠意の言葉をかけてくれる
    先生たちの支えあってこそなのだと
    作者の思いが鮮やかに立ちのぼってくる一瞬でした。

    私も、〇十年にわたって蓄積された(はずの)先人たちからの宝物を
    音楽を通して、素敵に受け売りできるようなレッスンをしなくっちゃ!

  •  今回は物語を支える先生方が表紙です。
     私もいつも誰かに助けて欲しくて
     引き上げて欲しかったりしますが、
     「先生」は戦い方を教えてくれるだけ。
     でも一生強くある武器をくれるのは
     心に住む「先生」なのだと思います。

    ・・・という作者のことば。

    そして先生たちそれぞれの思いにぐっときました。

    • まろんさん
      ちはやふるに出てくる先生方、それぞれかなり個性的だけれど、素敵ですよね♪
      私も、週に1度、30分~1時間くらいしか顔を合わせられない生徒たち...
      ちはやふるに出てくる先生方、それぞれかなり個性的だけれど、素敵ですよね♪
      私も、週に1度、30分~1時間くらいしか顔を合わせられない生徒たちとの
      一回一回のレッスンを大切にしなくてはなぁ、と
      doroppoさんのこのレビューを読んでしみじみ思いました。
      それにしても、娘よ、早く18巻買ってきて~!
      2012/09/20
  • 待ちに待った新刊!
    良かった~。
    相変わらず、かるたに対して前向きにまっすぐに向き合う、ちはやが好き。
    今回は、かなちゃんが良かったなぁ。ちはやが迷ってるときに「積もっていく」っていう考え方を伝えてあげれるかなちゃん。私もこの「積もっていく」考え方が好き。
    つくえ君に対するフォローも泣けてくるし・・かなちゃん、なんていい子なの!!

    読み終わって再度、表紙を見ると 心にじ~んとくる。
    そう、みんな先生たちに支えられてるんだよね・・

    早くも次巻が待ち遠しい。

    • まろんさん
      わあ、noboさんいいなぁ!もう読まれたんですね。

      『ちはやふる』は娘のコレクションなので、新刊が出ても
      娘が買ってきて、貸してくれるまで...
      わあ、noboさんいいなぁ!もう読まれたんですね。

      『ちはやふる』は娘のコレクションなので、新刊が出ても
      娘が買ってきて、貸してくれるまで読めないのです(>_<)
      私も気遣いのかなちゃん、大好きなので
      早く読みた~い!
      2012/09/14
  • 元クイーンに勝っちゃった!A級優勝しちゃった!わーー!Σ੧(❛□❛✿)

  • “「変われる」ことは財産”

    全国大会で優勝してもまだまだ課題が多く、気付いていないこともたくさんある。その分これからまだ変われる。まだ伸びる。まだ成長できる。

    もちろん変われるのは自分だけじゃない。太一が大きく変わり始めてきた。変わろうしている千早を見て。太一だけでなく、新も、チームも、女帝も。

  • 普段、巻数の多い漫画系はある程度まとまってから書いてるのですが、
    この一言にただ痺れたので、残したくなりました。

    - 私の中には、たくさんの先人の言葉が、
      受け取ってきた宝物があるので、
      それをきみらにパスするために、
      受け売りをするために、
      教師になったんですよ

    これもまた、形を変えたインフォメーションと、
    そしてエクスフォーメーションの流れでしょうか、なんて。

  • ちはやの進路希望表を読んで、思わず涙が浮かびました。
    太一の成長が頼もしく、切ない。
    白波会の先輩(先生)方が彼にエールを送るシーンが素敵です。

    余談。
    4コマで中学生編ノベライズの予告にて。
    中学生太一に驚くちはやの表情すごい。
    高校生になって、再登場したときの様子から、粗方の予想図はありますが、やはりそうなのかな。

  • 太一のかるたに対する姿勢がかわりつつあるこの巻。
    太一・千早・新の関係よりも、かなえちゃんと机君の関係が気になり始めました。

  • 少女漫画なんやけど部活バカの話…
    もちろん恋愛要素もあるけどそれよりも
    百人一首の魅力の深さに魅せられる!

  • この漫画は、キャラクターのひたむきさにグッと来る。
    今回は、机くんが成長してきたのを実感して、心迫るものがあった。
    巻が進むにつれて、なんだか一線から引いた感のあった彼が、今回とても成長していて嬉しかった。

    勿論千早も成長している。
    後半部分、顧問の女帝が千早のために涙をするのも、頷ける。
    カルタだけじゃなく、人間的に成長して行くキャラ達。
    また次巻を楽しみに、しばらく過ごせそうだ。

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著者プロフィール

1992年「太陽のロマンス」で第14回なかよし新人まんが賞佳作を受賞、同作品が「なかよし増刊」(講談社)に掲載されデビュー。07年から「BE・LOVE」(講談社)で「ちはやふる」の連載を開始。09年同作で第2回マンガ大賞2009を受賞するとともに「このマンガがすごい!2010」(宝島社)オンナ編で第1位となる。11年「ちはやふる」で第35回講談社漫画賞少女部門を受賞。

「2022年 『ちはやふる(50)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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