ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

著者 :
  • 講談社
4.26
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本棚登録 : 1987
感想 : 154
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063804423

作品紹介・あらすじ

周防久志の5連覇と永世名人がかかった名人位決定戦。10時間にも及ぶ激戦は、周防名人の防衛によりついに幕を閉じた。5連覇して引退を公言してきた周防の発言に注目が集まる中、観戦席から現れた新は自分が来年倒しに来ると宣言。どよめきに包まれる会場で、周防は新に1年の猶予を与えたのだった。
一方、そんな二人の姿に思わず立ち尽くす太一は、翌日開催の高松宮杯大会で新と対戦することになり――?

揺るぎない決意、果てしなき挑戦を誓った者たちが、新しい一年への一歩を踏み出してゆく――!!

周防久志の5連覇と永世名人がかかった名人位決定戦。激戦は、周防名人の防衛により幕を閉じた。5連覇して引退を公言してきた周防の発言に注目が集まる中、新は自分が来年倒しに来ると宣言。どよめきに包まれる会場で、周防は新に1年の猶予を与えたのだった。そんな二人の姿に立ち尽くす太一は、翌日開催の高松宮杯大会で新と対戦し――?揺るぎない決意、果てしなき挑戦を誓った者たちが、新しい一年への一歩を踏み出してゆく!

感想・レビュー・書評

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  • えっ!えっ!!!ッッッ⁉️なんてこった、太一が千早にキスしちゃたーーーーっ!それじゃ、「選んで頑張るんだ」どころじゃないよ。あの頑張りが無駄になってしまったよ。千早は紳士が好きなんだから!Σ(゚д゚lll

  • 太一というよりも、「ちはやふる」の物語そのものにとって大きな分岐点となったであろう26巻。

    この26巻は驚くほど最初から最後まで、真島太一を主軸として物語が展開します。かるたに青春ぜんぶを懸けてきた積み重ねが、ついに花開くとき。やっとここまで来たのか、という感慨もひとしお……の筈でした。
    太一は何かと損な役回りが多いキャラですが、末次先生はかなりの愛情を彼に注いでいると思いますよ。…たぶん。
    この物語がはじまった時から追いかけてきた私ですが、26巻読了後には、無言で1巻を手にとって、ひたすら読み返しているほどにラストは衝撃でした。
    作中の台詞を借りるならまさに「なんで なんで 太一 なんで」というような心境です。

    今巻は内容もさることながら、表紙も強烈です。印象に残るのは、太一の周囲に咲く曼珠沙華と、それにとまる揚羽蝶です。曼珠沙華の花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。それと関係ないかもしれませんが、揚羽蝶はキリスト教では「復活」の象徴です。

    曼珠沙華というと、その見た目や迷信から毛嫌いされることが多い不憫な花ですが、花言葉には、強い気高さと、思わず人が物思いに耽る時の繊細さのようなものを感じます。私の家の庭にはお彼岸の頃になると曼珠沙華が咲くのですが、最初に見た時は、血のように赤くて変な花がいつの間にか咲いていて、不気味だな…と思ったものです(苦笑)でも、花言葉というのは不思議で、知れば知るほどその花の見方がガラリと変わっていくものなのですね。

    届かないかもしれない。敵わないかもしれない。今思えば、かるたで世界一になることを夢見る千早と新にとってのそれと、太一にとってのそれは全くの別物でした。でも、かるたを通してしか、あの2人と同じ土壌には立てない。卑怯なままではダメだ、その為には強い自分になるしかない。敢えていばらの道に飛び込んだ太一の覚悟。その一途な想いは、努力は、決して無駄なんかじゃなかったんだと思いたいです。私は別に太一派という訳ではありませんし、踏み切りで彼が千早にしたことは許されることではないのは重々承知しています。ですが、彼にいつか救いが訪れることを願わずにはいられないのです……。

    2014/10/16

  • 26巻にして、カルタ漫画でなくなるなんて....!
    もう、何を書けばいいのか分からない。
    3回読んでも分からない。



    数日たってちょっと落ち着いてきたので、もう少し書く。
    発売前に久しぶりに1巻から全部読み返したので、なんていうかもう...!
    18になった太一の、「あの頃より、強くなれたのかな」とか
    「ずっとずっと、卑怯じゃない人間になりたかった」が
    26巻分の重みをもって胸に響きすぎてやばい。
    むしろかるたバカの千早より、太一の努力と成長こそがちはやふるだと思うよ。

  • 主人公は太一なんじゃないかと思えてきた

  • 太一編。スポ根バトルから一転しての恋愛モードです。まさかここで、子供の頃、メガネを隠した話が出てくるとは、思わぬ伏線の回収があり、キャラの作り込みに今更ですが鳥肌が立ちました。オフシーズンの話題は三角関係の恋バナかなと予想はしましたが、切ない展開ですね。

  • 新vs太一の話、およびバレンタインや太一の誕生日に関するお話です。
    太一杯に新はいないものの太一のことを考えた千早の動きもあり、苦手なものでも立ち向かうという意味でもよかったな。
    今回の功労賞は確実にすみれちゃん。彼女が努力する姿がとても愛しかったです。また、話がリンクしているクーベルチュールのシーンもあってよかったですね。

    太一の告白に関しては新に対する焦りからなのかなあと思ったらとても胸が痛くなりました。
    千早への思いは気遣いも、彼女の思いも全部含めて好きだったろう?!自分のために泣いて怒ってるのが好きなんじゃないの?!とオロオロ…でもある意味でそんなものを全部なぎ払ってでも言わなきゃいけないほどなのかなあとか、複雑になりました。2位になってしまったから、なのかもしれないのですが…机君が心配するシーン、過去の彼のことを思ったら男前すぎて泣きました。ほんの1シーンですが、大きな意味があるシーンでしたね。
    はやく太一にも彼の周りにたくさんの人がもっといることに気づいて欲しいな。
    真っ黒に見える気持ちもわかる。わかるものの彼自身が彼の努力を否定しているようで胸が痛みました。

    さて、新はかるた部を作るのか……今後も気になるばかりです

  • ついに太一が……太一が……!!
    告白!!からの失恋……。

    途中、あれ!?ちょっと太一に目がある?と思ったけど。
    「恋じゃなくても 愛じゃなくても」千早にとって太一も大事な人であることには変わりないんだなあ。
    でも太一に告白されて、その瞬間に思い出すのは新なんだな……太一、どこまでも不憫。。。
    そして闇に堕ちていくよー、太一が。

    「一緒にかるたしよっさ」

    この言葉の真意を理解できてたかなちゃん、やっぱ凄い。
    そして、「いつまでもあんぽんたんじゃない」千早にもちゃんと通じてた。

    この巻を読んだ後、23巻の最初の方(新の告白シーン)を何度読み返したことか……。

  • 今巻は最近のちはやふるの中では抜きん出てインパクトのある巻だったと思う。
    表紙にも描かれている太一の巻だった。
    読後感は何とも言葉にし難い切なさが押し寄せて、はぁぁぁとため息をついたほど。
    私はこの巻を読むまでは新と太一、どちらが千早と一緒にいるのがいいかなんて考えた事もなかった。
    いや、千早はきっと新が好きだろうから、千早を好きでいる太一は無情だなぁ位は思ってたような気がする。
    しかしこの巻を読んだ後は、どうか太一が幸せになって欲しいと思った。
    こんなにも千早を想ってくれている人はいないのでは?と思うくらい、熱くそしてひたむきに想い続けていたと思う。
    この巻の後の展開によっては、読み続ける事を断念する事になりそうだと感じた巻だった。

  • 太一!もう表紙からして太一の巻だった。しかもあそこで終わる!?またまた次の巻まで待ち遠しい終わり方だったな。

  • せつない、あまりにせつない。三日くらい心にせつなさが残ってしまった。

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著者プロフィール

1992年「太陽のロマンス」で第14回なかよし新人まんが賞佳作を受賞、同作品が「なかよし増刊」(講談社)に掲載されデビュー。07年から「BE・LOVE」(講談社)で「ちはやふる」の連載を開始。09年同作で第2回マンガ大賞2009を受賞するとともに「このマンガがすごい!2010」(宝島社)オンナ編で第1位となる。11年「ちはやふる」で第35回講談社漫画賞少女部門を受賞。

「2022年 『ちはやふる(50)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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