昭和元禄落語心中(4) (KCx)

著者 :
  • 講談社
4.15
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本棚登録 : 1907
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063806311

作品紹介・あらすじ

"ついに助六、破門となった。落語をやめるな、師匠に詫びろ、必死にくどく菊比古に、それでも耳を貸しちゃくれねぇ。あげくに身重のみよ吉と、手に手を取っての道行きだ。独り落語に打ち込む菊比古に、今わの際の七代目、明かした「八雲」と「助六」の巡る因縁話たぁ……!?
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"ついに助六、破門となった。落語をやめるな、師匠に詫びろ、必死にくどく菊比古に、それでも耳を貸しちゃくれねぇ。あげくに身重のみよ吉と、手に手を取っての道行きだ。独り落語に打ち込む菊比古に、今わの際の七代目、明かした「八雲」と「助六」の巡る因縁話たぁ……!?"

感想・レビュー・書評

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  • 菊さん、ますます男の色気を出してきますね。初めは助六さんのものだったのに、逆転してません?二人の絆は強いですね。でも、大名跡を譲りたいとまで言わせるものは何でしょう?BL!?「やっと来てくれた・・・」みよ吉のラストのセリフに胸が熱くなりました。いい物語です。

  • 表紙のみよ吉さんも色っぽいのですが、カバー下の菊比古の艶っぽさに脱帽です。必見!破門され出て行く助六の背中に縋る菊比古の思いに胸が打たれます。同志であり親友でありライバルであり家族でもある。この複雑な感情がラストやっと二人を結びつけたのに、その先には破滅が待っているだけなんて…。七代目の過去の因縁、みよ吉の執着、小夏の存在などクライマックスに向けて見どころいっぱいの四巻です。ただの漫画とは思えない、まるで小説を読んだような満足感に浸れます。それほど雲田さんの絵はこの落語心中の世界観にピッタリ。そして誰もがこれを読んで落語の世界に魅せられるに違いない。

  • 菊さんがっ!!素敵でっ!きゅんきゅんしましたっ!

    相変わらずテンポがよくてたのしい。
    菊さんの死神はほんとに聞いてみたい。

  • 八雲と助六編もいよいよクライマックスへ、という中盤の盛り上がりが見事な四巻です。ある種ストーリー展開の必然でしょうが、みよ吉の造形が、そのまんま艶話に出てくるような男を引きずり込む姿に近づいてきました。

    この巻のクライマックスとして、すべてをなくして得た菊さんの孤高を表現する演目として持ってきた、かの有名な「死神」の下げのシーンは圧巻としか言いようがない表現でした。マンガで落語の神が降りた時の空気感の表現ができるのは素晴らしいですし、人によって好みはあるでしょうが、ここまで色々な演目を扱ってきた当シリーズですが、この「死神」を一番見てみたいと感じました。

    また、前巻までと同様に、コミックスの引きが何とも言えない絶妙なところで終わり、次巻が出る2014年春が待ち遠しいです。

  • 中年の菊比古さんもカッコイイー
    うちにも来て、部屋の掃除してほしいー笑

  • 助六も菊さんのことを羨ましがっていた。その肩をすがりたいような蹴りたいような、複雑な気持ちでみるしかできない菊さんの気持ちがつらい

  • 先代六助の破門。
    師匠と助六の因縁に驚いた。
    広い世界ではないだろうからそんな事も有るのかな?

    時々垣間見えるキャラクタたちの人間臭さがとても良い。

  • 相変わらずゆるゆるとストーリーは展開してゆく…

  • 2019.2.16市立図書館
    破門された助六はみよ吉の故郷へ。七代目八雲と助六の因果。そして菊比古が助六とみよ吉の住む土地へ、小夏との出会い、二人会の開催へ。八雲の「死神」八雲&助六「野ざらし」はテレビドラマで見た語りが脳裏に蘇る。
    巻末は落語における小道具としての手拭いと捺染の手拭いづくりについて。(どうやら特製版では八代目八雲てぬぐいがおまけに付いていた模様)

  • “ ついに助六、破門となった。落語を辞めるな、師匠に詫びろ、必死にくどく菊比古に、それでも耳を貸しちゃくれねぇ。あげくに身重のみよ吉と、手に手を取っての道行きだ。独り落語に打ち込む菊比古に、七代目がついに明かした「八雲」と「助六」の巡る因縁の噺とは……!?
    八雲と助六篇、核心!!―裏表紙より。

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著者プロフィール

漫画家。2008年、短編『窓辺の君』でデビュー。2010年より初の長期連載『昭和元禄落語心中』を「ITAN」(講談社)にて執筆開始。2014年第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回講談社漫画賞・一般部門を受賞。2017年手塚治虫文化賞の新生賞を受賞。同作完結後は三浦しをん原作の『舟を編む』をコミカライズ連載中。そのほかBL作品を多数発表。

「2017年 『落語の入り口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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