ツバサ(28)<完> (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1550
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063842067

作品紹介・あらすじ

こことは違う別の世界にある国、玖楼国。そこである日、謎の遺跡が見つかる。玖楼国の姫・さくらがその遺跡に足を踏み入れた時、謎の光とともに、さくらの記憶が羽根に形を変えて様々な次元に飛び散ってしまう。さくらの幼なじみの少年・小狼はさくらを救うため、次元を超え羽根を探す旅へと出発する!!

一行を救い消えた写身の小狼とさくら。二人は夢の世界で繰り返す世界に終止符を打つため“もう一度産まれる”選択をする。その選択には次元の魔女の切ない想いが込められていた。小狼とさくらを待つ結末とは!? 「翼」を巡る物語がついに完結する!

感想・レビュー・書評

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  • まずこれだけ複雑で壮大な物語を描き切ったのがすごいと思う。
    めちゃくちゃ難しくて、何回も何回も読み直した。それにしても、もう少しわかりやすくならなかったのかな。前半は単純に楽しめたのに、後半はもう理解するので精一杯だった。

    侑子さん……(泣)
    何度もループする世界にぞっとした。小狼が言うように、それは「死と同じ世界」だから。
    飛王はクロウ・リードの「侑子を生き返らせたい」という願いの残像だったということかな。飛王の「伝えねばならない事」はクロウの侑子さんへの気持ち??
    結局、メインキャラクターは全員本当の名前じゃなかったんだな。

    自分の未来は自分で選ぶ。例え決められた未来があったとしても。それが『ツバサ』の根底にあるテーマだよね。それは侑子さんも繰り返し言ってたこと。運命を変える旅の物語。

    しかし、わかりにくい。

  •  次第に四月一日中心の描写になっていったホリックに比べ、小狼&さくらとそれを見守る保護者ふたりという四人組の関係が描写されてたのは良かったし、四人とも可愛くてみんな好き、なんだけど、あの、できれば伏線をもっと……
     なんか前触れもなしに驚愕の事態→解説って流れが多くって、どうも釈然としない。前半の小狼離脱までは楽しめたけど、双子とか姫もとかは正直唐突だった。小狼はいいけど姫の方は余分だったんじゃないかなー。小狼の方に比べて出番が少ないせいで区別つきづらいし、なんで阿修羅さん気づかなかったの? って思うし(多分魂ごとだったからでしょうが)

     パラレルワールドなんだから、四人の誰かに会う展開もほしかったなー。っていうかさくらの能力がいまいちわかんない+別の世界のさくらは持ってないのか、持ってないなら何故この世界のさくらだけその力を持ってるのかが全然……遺跡の力も結局ツバサと関係なかったからあのタイミングで覚醒した理由もわからないし。
     おまけに小狼もさくらも別作品に登場してるから、てっきりそれがもう一人の小狼の過去なのかと思ってたら違うし……いや、ハッピーエンド迎えた作品の続きがコレだったら嫌なのでそれは寧ろ良かったんだけど。
     死人は生き返らないのはいいけど(過去に行けるならいくらでも方法ありそうだし、無機物や植物の再生はいいんかいと思うけど)、前に別作品であった生まれ変わりと恋に落ちるのはいいのかとモヤモヤ。

     そしてとにもかくにも飛王が小物すぎた上に結局正体や目的の動機が明かされず余計消化不良。目的判明で「ギャップ萌え来た」と思ったら「それがクロウを超えた証明になる」とか言っちゃうし。これならいっそクロウじゃなくて四月一日の思念が時間遡行したって方がいいな。だって侑子さんはあの時点でふつうに話せたわけだし。帰らない侑子さんを待つ四月一日の思念が侑子さんが存在していた頃へと時間遡行して行動を開始したと思えば、ことある事に小狼に「お前も同じだ」と理解を求めた理由も……まあ、ないな、CLAMPだし。
     ↑追記:と思ったけど、今までのCLAMP作品のラスボスといえば「実はヒロインが」「実は主人公が」「主人公の幼馴染みが」「主人公に求愛していた人が」と主人公たちとの因縁もボスとしての凄みもばっちりな面々で、やっぱり飛王って百目鬼が補完してる卵から孵った四月一日の侑子さんへの想いじゃなかろうか。すっごく救いがなくなるけど、主人公陣ほぼ全滅な鬱展開やらかしたことは覚えてるので、あり得ないとは言わない。敢えて。

     別世界で悲惨な人たちが幸せそうに暮らしてたのは嬉しかったです。でも正直吸血鬼昴の片割れは北斗ちゃんがよかった……! あの性格で吸血鬼な北斗ちゃんが是非見たかった! はい、個人的な趣味ですごめんなさい。でも小鳥ちゃんハブっちゃいやん。それとも小鳥ちゃんは小羽ちゃんなのかなあ、名前的に。いや大体名前同じだから可能性低いけど。
     四月一日の失われた記憶も微妙に不透明なままだし、完全なハッピーエンドじゃないのは、もう、CLAMPだしなあ。別にハッピーエンドじゃなくてもいいけど、いい加減「続かない」作品を読みたい。

  • いまごろになって読み始めたのですが、すっごくいいお話で全巻を2~3日で読み終えてしまいました^0^!
    まだ読んだことのない方には超おすすめな漫画です。

  • シリーズ最終巻。侑子のもとにやってきた小狼とさくらの写身が、最後の決断をくだすことで、物語に終止符が打たれます。

    最後に各所の伏線をまとめあげて、ようやくストーリーの全貌が示されるのですが、さすがにいろいろ盛り込みすぎの感はあります。少年マンガのフォーマットでは、最終決戦の前にストーリーの全貌が明らかにされて、最後はバトルで決着というかたちですっきりした締めくくりにいたるというのが定石だと思うのですが、本作は小狼とさくらの意志によって物語の結末が付けられるというかたちになっています。もっとも、キャラクターの魅力は、このような構成のほうが生きてくるような気もしています。

    「xxxHOLiC」シリーズともストーリーが絡みあう複雑な構成のため、やむを得ないのかもしれませんが、とくに終盤はストーリーの構造を追うことにばかり意識が向いてしまい、ストーリーが展開するのに身をまかせてたのしむことができなかったのはちょっと残念でした。

  • とりあえずの終結・・・。
    しっかり最初からまとめて読み直さなければ。

  • 最後小走りになったけど、楽しめました

  • 積み本消化、全巻読みました。
    同じ顔同じ名前の別人が何人も出てくるので、誰が誰だかわからず混乱しました、アクションシーンは何が起こっているのかよくわかりません、ストーリーもまわりくどいというかわかりづらい、正直再読はきついです。
    ですが、今までのCLAMP作品のキャラクターが好きなら興奮する事間違いないです。本編でお亡くなりになっているキャラが幸せに暮らしてたりするとじわっとします。

  • みんな幸せでもいいじゃないか……!

    話はすごく複雑で、ちゃんと理解しきれていないところもあるけど面白かった。
    そして、写身の小狼くんとサクラちゃんが切なくて切なくて、涙が止まらなかった。
    一応ハッピーエンドではあるんだけど、やっぱり切なくてなんとも言えない気分。でも、ラストの本当の名前については純粋に「おお……!!」と。

    もうとにかくみんな幸せにして欲しいと切実に願う。

  • 結局最後までイマイチよーわからんかったorz
    読み返そうって感じでもないなあ。
    正直、「xxxHOLiC」のがずっと面白かった。
    ホリックの補完の為に読んだ感じ。

    話がわかりづらい以上に、
    キャラにあまり魅力を感じなかったからかな。
    四月一日や百目鬼やひまわりちゃんたちの方がずっと魅力的。

  • 最終巻。
    最後のあたり、どうまとまるのだろうかと思っていましたが。長く続いた旅もひと段落、さくらと小狼の"そしていつまでもしあわせに暮らしましたとさ"、にほっと一息。
    2010.03

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