どうぶつの国(1) (少年マガジンKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063842746

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  • タヌキのモノコが、「タロウザ」という名前をもつ人間の赤ちゃんを拾ってくるところから、物語がはじまります。

    仲間のタヌキたちの反対を押しきって人間をそだてることを決意したモノコのすがたに、他のタヌキたちも心を打たれ、彼はタヌキの群れのなかで受け入れらることになります。さらに、タロウザは、タヌキのみならず他の動物たちとことばを交わす能力をもっており、他のヤマネコたちからタヌキの群れを守っていた変わり者の大山猫クロカギも、タロウザを通じてタヌキたちと交流し、しだいに彼を取り巻く動物たちの輪がひろがっていきます。

    「どうぶつの国」を舞台にした物語ですが、人間と自然の調和をテーマとするものではなく、弱肉強食の世界にたった一人で文明と連帯をもたらそうとするヒューマニズムがテーマのファンタジーとして読むことができるように思います。

  • 『金色のガッシュベル』雷句さんの次作。
    可愛い動物達が沢山出てくる愉快な子供向け漫画かと思いきや、テーマは「弱肉強食の世界で幸せとは、生きるとはなにか」である。
    全ての動物の声を理解出来る絶望を背負った人間の子供タロウザはどうぶつの国で何を考え何を成そうとするのか。深く考えさせられる作品。

  • 美しい親子愛。
    なんかシュールだな、と思うシーンも多かった。
    すごく重たいテーマなので、続きに期待。

  • 1巻から全巻泣きどおし。ここまで面白いと思っていなかった。





    ガッシュも面白かったけどそれを遥かに凌ぐ面白さになっていた。残酷な自然の摂理の中にドラマや感動があり、でも決して雷句さんの遊び心がなくなっていなくてユニークなシーンでは敵味方を忘れて笑える。人を惹き付ける漫画はこういうものでなくては。

    また、漫画の枠を超えて、地球は人間だけのものではなく植物も動物も共存していて、それらがなくては人間は生きていけないのに地球を壊すのはいつだって人間だ、そんな悲痛な訴えも伝わってくる感慨深い作品。

  • 「金色のガッシュベル」の雷句 誠作品。
    動物達の弱肉強食を上手く表現された作品だと思います。
    1巻目から命について書かれていて良かったです。
    タロウザを救う為に、たぬき達が集まって、一生懸命救おうとするシーンは1番印象に残っています。

  • メッセージ性もあって良かった。ファウード編ぽい笑

  • 漫画ブックガイドから。どこかで見た絵と思ったら、ガッシュの人だった。って言っても、かの作品は数話しか読んだことないから、実質初めて触れる作者。動物のバトルシーンとか迫力満点だし、ベタながらも熱い交流とかも描かれていて、好感度は高い。ひとまず折り返しの7巻まで読んだ時点での感想。

  • Thanks to H.R.

  • 作者の味がよく出ている作品だった。面白いぽつぽつ読んでいこうと思う。

  • 両親を山猫に食い殺されたタヌキ(♀)が拾ったのは、人間の赤ちゃん!?

    動物しかいない国で過酷な弱肉強食を通して生きるとは何か、仲間とは何かを考えさせられる話☆

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著者プロフィール

雷句誠(らいく・まこと)
岐阜県出身。『金色のガッシュ!!』で第48回小学館漫画賞少年部門受賞、『どうぶつの国』で第37回講談社漫画賞児童部門受賞。その他作品に『VECTOR BALL』などがある。

「2023年 『金色のガッシュ!! 2(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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