スイートプールサイド (講談社コミックス)

著者 : 押見修造

• 講談社 (2011年8月9日発売)

感想・レビュー・書評

[phondaさんの感想 · 2011年8月9日]

『惡の華』のルーツとなった作品などと言われれば読まないわけにはいかない。

押見マンガの倒錯した恋愛はピュアでよろしいなー。ひと気の少ない学校の部室で、男なのに体毛の一切生えてこない主人公が、毛深いことに悩む女子水泳部員のヒロインの、腕やスネの毛を剃るという話なのだけど、つつましいエロさが爆発しておる。

初期作品ということで、話のまとめ方はちょっと雑だ。しかし足を踏み入れたらズブズブと深みにはまってしまう世界はすでに姿を見せている。

単行本化して発売した講談社グッジョブ！

著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS　No．5』 で使われていた紹介文から引用しています。」