おおきく振りかぶって(19) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1905
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063878257

作品紹介・あらすじ

夏の高校野球選手権・埼玉大会準決勝。武蔵野第一とARC学園の激闘、ついに決着!8回裏、2点差をつけられた武蔵野。エース・榛名はARC打線を抑えるべく死力を尽くす!一方、西浦は愛媛の強豪校との練習試合に挑む!!

感想・レビュー・書評

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  • ──タイトルの意味がようやく分かった記念すべき19巻!!!

    この19巻は、ある意味でこのマンガの分岐点になるのだろう。
    マラソンでいえば折り返し地点。
    そう考えると最終話は38巻ぐらいになるのか?
    この半年に1巻のペースを頑なに守り続けられたら、完結するにはやはり10年近くかかるじゃないか。
    最後まで読めるのだろうか、ホントに不安だ。

    ま、それはそれとして、やはり予想に違わず、いや予想以上にこの19巻は面白かった。
    「おおきく振りかぶって」の本当の意味を知ったとき、ある種の感動すら覚えた。
    目頭が熱くなった、胸が震えた、涙が出そうになった。そんな私は変ですか?

    でも、あのおとなしくひ弱な三橋君が
    「阿部君。オレは 振りかぶって投げる!」と高らかに宣言したとき。(ジーン、うるうる)
    ランニングしながら、
    「速い球 投げるぞ 変化球もがんばる オレは 榛名さんにも 誰にも 負けない!」
    (おお、よくぞ言った三橋!!!感動……)
    という雰囲気を味わったわけでして。
    しかもそのあと、これまでなかなか会話がかみ合わなかった二人が一気に接近して、いい感じに。
    振りかぶって投げるとコントロールが定まらなかった三橋君が、キャッチャーが阿部君に代わって投げたときの最初の一球。
    「阿部君に まっすぐ」と呟き、投げたボールはミットに吸い込まれ、見事に「スパアーン!!!」という響き。
    (おおおおおおお!!!!!!とここでまた大感動)
    ぐわんばれええ、二人!!と心の中で叫んだのでした。

    そして、今回は憧れの甲子園を実際に見に行くという設定。
    私には最終回の様子が頭に浮かびます。
    県大会を勝ち抜き、憧れの甲子園での試合。
    それは最高峰の決勝戦か、一回戦か、もうどちらでもいいのだ。
    1点差で勝っている(或いは同点か)西浦高校。
    9回の相手チームの攻撃。当然マウンド上にはたくましくなった三橋君の姿が。
    ランナーは一塁にいる。
    それでも、そのランナーを気にせず、振りかぶってしまう三橋君。
    当然、ランナーはスタート。確実に盗塁を決められ、ついにランナーは三塁まで進塁。
    それも構うことなく、阿部君が叫ぶ。
    「オッケー、バッター勝負。三橋、振りかぶって投げろ。おまえの一番いい球を!!」
    そこで三橋君は、
    「オレは 阿部君を 信じて 大きく ふりかぶって 投げる オレの 一番 速い 球を!!」
    と振りかぶって、脚を大きく上げたカットで「THE END」
    なーんて感じじゃないでしょうかねえ。10年後のコミックラストシーンは(笑)
    ああ、早く次が読みたい!!

    • koshoujiさん
      まろんさん、スミマセン。
      せっかくハナマルいただいたのですが、ちゃんと読み終えてのレビューを書いたので、前のを削除してしまいました。
      そ...
      まろんさん、スミマセン。
      せっかくハナマルいただいたのですが、ちゃんと読み終えてのレビューを書いたので、前のを削除してしまいました。
      そうしないと、発売前の6月16日に読み終えてレビューを書いてることになってしまうので。
      何卒、事情ご理解ください。
      2012/06/24
    • まろんさん
      いえいえ、はりきってもう一回はなまるさせていただきました(*'-')フフ♪
      早くレンタルコミック屋さんで借りてこなくちゃ!
      いえいえ、はりきってもう一回はなまるさせていただきました(*'-')フフ♪
      早くレンタルコミック屋さんで借りてこなくちゃ!
      2012/06/25
    • IDさん
      koshoujiさんハナマル&コメントありがとうございました。
      2回繰り返し読んだ勢いで書いたものなので何の推敲もなく今読み返すとお恥ずかし...
      koshoujiさんハナマル&コメントありがとうございました。
      2回繰り返し読んだ勢いで書いたものなので何の推敲もなく今読み返すとお恥ずかしいです。
      koshoujiさんの最終回予想良い感じですね~
      そう、甲子園優勝じゃなくてもいいんですよ。
      みんなと何より三橋が自信をもって成長した姿をみたいのです。
      10年後の最終回楽しみですね~
      2012/07/10
  • だから「おおきく振りかぶって」なのか!!
    みはしがごはんづくりの時に、きちんと指示を出せてたのがとても成長をかんじた。

    はるなさんあまり好きじゃなかったけど、いい子じゃんか><

    でもやっぱり田島が一番好き

    にしうらいいチームだなぁ!!

  • ここに来るのか、タイトルの「大きく振りかぶって」
    そしてミハシが頼もしく見えた。
    まさかそんな日が来ようとは!
    阿部君との間も、言葉以外に通じるものが出てきて、良かったね~と言いたい。
    ミハシの場合は、再生と言ってもいいのかもしれない。
    徹底的になくなってしまった自信を、少しずつ蘇らせる物語。
    ひとりでなく、たくさんの人たちとの関わりの中で。

    元気出た!
    ひぐちさん、ありがとうっ!

    今回ので、結構榛名が好きになりました。
    彼も再生なんだなぁ。
    今の彼の方が、断然好き。

    あと、準太がちょっと笑っちゃうくらい変な人でした。
    先輩のこと尊敬しているんだなぁ、その先輩がいないとこだと、ああいう変な地が出るんなぁと思ったり(笑)

    あと、密かに水谷君が気になっています。
    千代ちゃんへの片恋もいい感じですが、彼の感じる焦りとか戸惑いとか、あとひとしきりそれらでぐるぐる回った後にたどり着く結論が気負いのない、ありのままの感じなのにプラス思考だったり。
    共感しつつ、憧れます。
    密かに読んでいて楽しみ。

  • えー、ようやくタイトルとリンク?
    いや、振りかぶるの意味自体よくわかってないんですが(笑)。今までは、実は振りかぶってなかったんですね。。そうなんや。

    ようやく武蔵野の試合終了。
    誰が誰だかわかんなくなってたので、いつものナインの風景に戻ってほっとした^^;
    二人の朝食作りの風景がほのぼのしていて可愛い。
    そうやって互いの別の一面を見て、「こいつは意外にできるんだ」「ボクも
    頼ってもらえるんだ」って近づいていくんだな。
    高校男子らしからぬ近づき方だけど、またそこも三橋とアベならではだなぁと。

    本当に普通の子たちが、ちょっとずつ、着実に成長していくね。
    見守る読者はみんな親気分でしょう(笑)

  •  甲子園という夢の大きさに、敬服せずにはいられなかった。

    「この網の向こうは、なんて特別なんだ」

     そう言って目を輝かせて金網にしがみつく、三橋だって、すごく特別だと思うんだ。

  • 榛名のエースの自覚。阿部が抱えていたモヤモヤを自分では解消してしまっていた榛名だけど、成長したからわかっていることもある。戸田北の監督がいい。わかって見守っていたんだと。

    振りかぶって投げること。三橋には大切なこと。だってその方がカッコいいから。阿部とのコミュニケーションもなかなかスムーズになってきたかな。阿部の抱える榛名さんコンプレックスを理解し、解消もできたから。

    甲子園を見に行くらーぜ。あの独特の雰囲気わかる。あそこは一回行っておくべき。恋バナ大会は泉が止めてくれたけど、水谷の恋心はどうなるのか。

  • 榛名と秋丸、榛名と阿部、阿部と三橋、みんなが少しずつ気付いて成長していく様が素晴らしい。

  • カバー下かわゆいwwwwww 榛名が阿部に頭下げるとはねぇ…成長ですな
    あと秋丸かな?!準太も立ち直ったかな?!料理出来ない阿部…ヾ(*゚д゚*)ノ

  • ようやくというか、西浦に視点が戻ってきた。僕はこの方が好きだ。しかしあれだけ長い間、他校の試合を描写してきたのも、三橋や阿部の成長に必要だったからかなと、榛名と阿部の和解?を見ていて思った。

    そしてバッテリー間の絆も成長している。宿舎で三橋が阿部に「出なくて いいっよ!」と言った瞬間、阿部は怒ると思った。しかしその実すんなり言葉を受け入れているのがとても印象的だった。

    大河と涼音の関係が羨ましすぎて、カバー裏は血の涙を流しながら読みました。

  • 2012 9/8読了。WonderGooで購入。
    やっと追いついた最新刊。
    武蔵野は結局敗戦。しかし榛名の投球から感じるものがあったのか、三橋に変化が・・・。
    ついに三橋が「おおきく振りかぶる」ようになる巻、兼、阿部とのバッテリーがマウンド上だけでなく良い感じに意思疎通できてくる巻。
    他にも水谷が自分ももっとがんばろうとか思いつつ篠岡とのラッキーな接触に喜んでる姿とかとてもほっこりする。しかし残念、篠岡は・・・。
    あとカバー裏・武蔵野の大河とマネージャーのイチャラブっぷりは、高校生ってところを考慮しても引くわー。友達の前で腕くんで歩くかよ普通。

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著者プロフィール

埼玉県さいたま市出身。
法政大学文学部を卒業。1998年、ひぐちアーサー名義でアフタヌーン四季賞を受賞し、デビュー。
現在、「アフタヌーン」にて『おおきく振りかぶって』を連載中。同作品で2006年第10回手塚治虫文化賞・新生賞、2007年第31回講談社漫画賞・一般部門を受賞。

「2022年 『おおきく振りかぶって(36)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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