純潔のマリア (3) (アフタヌーン)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 819
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063879247

作品紹介・あらすじ

大天使ミカエルの槍の直撃を受けて大けがを負ったマリア。そのうえ戦場の兵士からも暴行を加えられそうになったところへ、イングランドの魔女・ビブが駆けつける。戦争に介入し続けてきた最強にして処女の魔女・マリア、彼女が今必要としているものは何なのか。戦争と大天使にケンカを売り続けた魔女マリアの伝説、ここに堂々完結!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。もっと読んでいたかったが、短くまとまっていてきれいだなとも思った。ビブの不器用さが好きだな。なんだかめちゃくちゃ泣いてしまった。

  • 積読一気読み解消。
    マリアいい子過ぎて泣けるだよね。。。。天界の神と天使の冷たさというか不条理さ?愛を知らない神たちの遊戯。
    戦争を止めるべく奮闘する少女とフクロウたち可愛い。
    連載当時石川先生が、フランス軍のモブ一人一人を描き続ける配信をずっと見てたのを思い出しました。手書き原稿すごいです!
    原画展も行ったなぁ。。。

  • 完結! エゼキエルはミカエルの槍となってもマリアの味方だった。結局マリアとジョセフは相思相愛。ジョセフの放った矢がミカエルを射たシーンは感動的。最後は、やっぱり魔女の力を失っちゃったんだよね。大団円だが、少し残念でもある。「魔女の宅急便」のようにマリアなら人間と共存できる魔女になれそう。

  • 魔女システムがもっと知りたかったなあ。

  •  この原作マンガには、人間界における傭兵を代表するガルファ、そして人間の教会側を代表するベルナールが登場しないので、アニメ版よりシンプルな構図である。

     現実世界において、そもそも人間が神をある面で超克するまでには、中世西欧の百年戦争を描く本物語から数百年は必要とした。
     本作で神を否定的目線で見るのは、感性で神を否定したマリアであるが、アニメ版は、マリアに加え、神より目先の金のガルファ、所詮神は人間の脳の生み出した産物という自覚が芽生え始めたベルナールを配し、重層的視点で神の超克を意図し露わにした。

     逆に原作版はそれよりシンプルかつ直接的な描き方である。それ故にストレートに訴えかけ得た反面、多様性の欠いた構図になった感は否めない。
     むしろ人間と神との断絶。これに徹した印象が強く残る。
     
     さて、神との断絶という点で見れば、本巻ラストの間近、ミカエルが見せる笑顔の裏に隠された意図を勘ぐってしまいそうだ。すなわち、愛を知ったマリアが完全に人間に堕してしまい、人間から神に代わる疑似神として尊崇される可能性がなくなった。この事実を、ミカエルがほくそ笑む姿に見えて仕方がなかった。
     穿ち過ぎなのは承知の上だし、それはそれで断絶の物語として納得できるものではあるが…。

  • 戦火鳴りやまぬフランスを舞台とした、魔女と人と神との物語。いかにも男子読者向けな描写や設定を抱える一方で、話の展開は重く、様々な問いをキャラクターに、そして読者に投げかけてきます。

    宗教とは、愛とは、そして幸せとは一体何なのか。終盤で示された道筋はあまりにも単純で、某登場人物の言葉を借りれば「そんな答えにたどりつく為にこんな大騒ぎしてたんですかっ」と言った所ですが、このあっけらかんとした転回もまた本作の魅力かなと思います。

    最後まで読んでない方には到底信じられないでしょうが、ミカエルちゃんがちょっと可愛らしくて好きです(笑)。

  • ★5!とてもよかった。少し心残りは、ふくろうちゃん達かな~。なんだか寂しい。

  • 人間の業とか、もっとダークなものを期待したので個人的には期待外れでした。
    読んだ後もすっきりするし面白いは面白いです。

  • アニメでは話の面白さに引き込まれたが、漫画では絵の美しさに見とれる。
    やっぱりぽっぽちゃんが一番いいねー。

  • アニメ視聴後に一気読み。読み直してみると今後ばら戦争をにおわせる発言がビブにあるのはアニメ版になくて面白い点だと思った。

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著者プロフィール

大阪府出身。1997年に『日本政府直轄機動戦隊コームインV』でデビュー、初連載。1999年、『神の棲む山』(『人斬り竜馬』所収)でちばてつや賞準入選受賞。「モーニング」連載の『週刊石川雅之』などを経て、2004年より「イブニング」で『もやしもん』を連載開始。

「2013年 『もやしもん(12)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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