宝石の国(4) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.23
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本棚登録 : 2056
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063880441

作品紹介・あらすじ

漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。

今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

宝石のカラダを持つ28人は、襲い掛かる月人との戦いが続いていた。主人公・フォスフォフィライトは、冬の間にアンタークチサイトと行動を共にしていたが、月人が襲来。フォスをかばってアンタークは月に連れ去られるも、フォスは自由に伸縮する腕を手に入れた。腕の力で月人を撃破するフォスを見ていた戦闘狂・ボルツは、自分と組むようフォスに持ちかけた。いろいろ考えた末にボルツと組むことを決めたフォスだが――。

感想・レビュー・書評

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  • 最初のページさ! 
    そうだよ、そうこなくっちゃ!!よかったよー。

    ・カワイイものに、もつとこをつける。素晴らしい。
    ・夏服あまり好きじゃない。
    ・遠くにいるボルツは大事に見える。このシーン好きだ。
    ・結局 何回も読んでしまうのは、やっぱり分裂するところだよ。
    ・月人かと思われたあの巨大なやつを、容貌と容量を変えないまま最終的にカワイイ感じに描いてしまうのって凄くないです?

  • しろが可愛い。

    そして先生の格好良さに気付きました。

  • カードゲーム付と悩んだのですが、2,600円はちょっと高いな~と思い、漫画だけの方にしました。

    表紙のこのふわふわは何だろう?と思ってたのですが、、、。
    もっふもふでふわっふわのわんわんだったのですね!
    わんちゃん(らしきもの)たちもかわいいですが、それに埋もれる宝石ちゃんたちや先生もかわいいです~。
    前巻、つらい話でしたが、今巻ではみんな冬眠?から目覚めて賑やかになったのもあり、ちょっと癒される展開でした。
    しかし、フォスはまだアンタークちんに囚われているのですね、、、。
    私はフォスがアンタークちんに対して抱いている気持ちはアンタークを失ったのが自分のせいだという後悔や贖罪の気持ちだと思っていたのですが、そうではなくてアンタークになりたいという憧れの気持ちなのかもしれないと思いました。
    それがアンタークのどういう部分(自分よりも硬度が低いのに強いとか、冬の間先生を独り占めできるとか)なのかはわかりませんが、、、。
    でもアンタークちんになりたい、というのはあの時月人には自分が連れ去られた方がよかった、だからアンタークの代わりを自分が努めなければならない、というような結局はマイナスの感情から来ている気持ちなのかもしれませんが。

    最後にフォスが考えた「いけないこと」というのは先生月人説かなあ?
    前に月人が先生の元にやってきたときも「行かない」と言っていたし、今回は犬が会いに来たし、、、。
    次巻で本当のこと、がいよいよ明らかになり始めそうですね。

  • 僕は「本当のこと」が知りたい。
    遠未来、不死のカラダを持つ宝石たちと、月人との戦いが続いていた。冬の間に両腕を失い、合金の新たな腕を手に入れた主人公・フォスフォフィライトは、シンシャの記憶をなくしてしまったようだがーー。強くてもろくて美しい、戦う宝石たちの物語。
    ----------
    欠けた両足をアゲートで補い、欠けた両腕を合金で補い、自分のせいでアンタークチサイトを失ったことにより少しずつ天真爛漫さを失っていったフォスフォフィライトが本当に切ない。

  • 月人と先生の関係が暗示される回。ボルツが相方としてフォスを指名し、地味に落ち込むダイヤモンドがかわいらしい。

  • 全く予想が出来ない話で面白いです。
    スカート履くとみんな女の子に見えてきたw
    フォスがもう別人でかなしい。

  • 主人公「フォス」をはじめとした宝石の身体を持つ28人と、彼らを狙う「月人(つきじん)」の戦いを描く物語の第4巻です。

    冬に起きた出来事から容姿・性格ともに大きく変わったフォスは、冬眠から覚めた仲間たちの注目を集める存在に。
    にもかかわらず浮かない顔の彼に、意外な人物からの申し出が……。
    という流れで4巻は進行してゆきます。

    1巻とはまるで雰囲気の違ってしまったフォスの姿を見ていると悲しくなり、追い打ちのように発覚する真実に
    「本当のことが知りたい」
    「勇気がいる 勇気 また勇気か どれだけいるんだ」
    と苦しむさまには胸が苦しくなります。

    口絵のキャラクター紹介では比較的明るい雰囲気が保たれているので、そちらで気持ちを休めながら読むのもお勧めです。

  • 処女作(短編集)の時からファン。何がって一番は、この人の絵がとんでもなく好みである事! 話が一筋縄じゃ行かなく、込み入ってる設定の分かり難さも、この人ならではの味わいでたまらん( ´ ▽ ` )ノ 特に宝石の国は、とにかくビジュアル的にモロ好みなんでノイタミナ辺りでアニメ化してくんねーかな…しねーだろうな。

    • Sさん
      やっぱり人によって感想は違うものだな! 一巻で挫折しちゃったんだけど二巻以降も読めばおもしろくなるのかな?
      やっぱり人によって感想は違うものだな! 一巻で挫折しちゃったんだけど二巻以降も読めばおもしろくなるのかな?
      2015/11/06
  • 今回も、カバーがキラキラ。室内の照明の当たり具合によっては、結構、目に鋭く刺さってくる
    こんだけの加工(?)が施されてるのに、この値段でいいのかしら。一読み手としては嬉しいが、市川先生に利益があるのか、ちょっと心配
    しかし、内容の鮮やかさはもっと激しい
    一話、一ページどころか、一コマごとに市川先生が成長しているのがハッキリ見える
    自分にしか描けない漫画、ストーリーを描いてなんぼなのが、漫画家にしろ、ここまで読み手の心を惹きつける話を生めるレベルの漫画家は、数が限られるだろう。その才能に振り回されてないだけでも凄いのに、まだ伸び代を感じさせるのだから、末恐ろしい
    一つの秘密が明かされるかと思えば、それまでより大きな謎がヒョイと顔を見せてきて、読み手を混乱させ、ますます、この『宝石の国』に魅了されてしまう
    また、フォスフォフィライトの異変も、読み手のほとんどが気になってるトコだろう
    アクシデントが起こり、肉体のパーツを失い、そこを他の素材で補うたびに得ていく力と才能。素材が原因なのか、力が原因なのか、いずれにしても、フォスフォフィライトは次第に『自分自身』を見失いかけていく
    「テセウスの船」ではないが、このまま肉体が全て変わったら、この者の個性はそこに宿り続ける事が叶うんだろうか?
    望みこそすれど、意図せぬタイミングで、己の努力の結果でない力を手に入れてしまった時、やはり、人は自分のままでい続ける事が難しいんだろう
    もっとも、この四巻で読み手の度肝を抜いたのは、犬と明王の合成物を思わせるフォルムと分裂能力を持つ月人の脅威でなく、アレキサンドライトの二重人格っぷりだろうな、確実に。改めて、宝石の特性を、各々の個性に当てはめているんだな、と納得できる設定だった
    あー、一日でも早く、アニメ化して欲しいもんだ
    この台詞を引用に選んだのは、力を持つ事の責任と苦労を感じさせるモノだったので。モヤモヤした現況を打破できる力を求める心自体は決して悪くないにしろ、その力を手に入れられた時に備えて、持てていない時から努力を欠かしちゃいけないな。そうすれば、いざ、不意に強くなってしまっても、いくらか、気は楽になりそうだ

  • 購入。フォスが姿と一緒に、心の在り方も変わっていくのが怖いと思った。アンタークへの感情が、いい影響を与えているように思えなくて不安しかない。
    ダイヤとボルツのやり取りがよかった。

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著者プロフィール

投稿作『虫と歌』でアフタヌーン2006年夏の四季大賞受賞後、『星の恋人』でデビュー。初の作品集『虫と歌 市川春子作品集』が第14回手塚治虫文化賞 新生賞受賞。2作目の『25時のバカンス 市川春子作品集 2』がマンガ大賞2012の5位に選ばれる。両作品ともに、市川氏本人が単行本の装丁を手がけている。

「2022年 『宝石の国(12)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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