螺旋じかけの海(2) (アフタヌーンKC)

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著者 : 永田礼路
  • 講談社 (2016年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063882285

螺旋じかけの海(2) (アフタヌーンKC)の感想・レビュー・書評

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  • 獣まじりの人間が存在する世界を描く良作。ギミックだけでなくそれを支える作画とネーム力がハンパないっすわ……

  • これもまた、「読ませる」漫画の一つ
    数えて覚えておく事も出来ぬほど歳を重ねてきたからか、それとも、私の漫画読みとしてのレベルが上がりつつあるのか、ここ最近は、シンプルに面白い作品だけでなく、この『螺旋じかけの海』のような深みのあるモノを読みたくなる
    漫画ってのは心のモヤモヤを取り除くために読むモノだ、少なくとも、私の中では
    この『螺旋じかけの海』は、単に澱を払うのではなく、その澱の正体は何なのか、を考えさせるキッカケをくれる
    『小林さんちのメイドラゴン』(クール教信者)や、『モンスター娘のいる日常』(オカヤド)のように、可愛い人外っ娘が出てくる作品も当然、好き。そこは誤魔化せない
    この『螺旋じかけの海』に、その手の可愛さがあるのか、と聞かれたら、「ない」と答えるしかない
    けど、イイ漫画であるのは確かなので、お勧めしたい
    ストーリーを展開させるのは、獣化が進んでしまっている人間
    だからこそ、「人間」とは何なのか、を改めて考えに耽りたくなる、読むと
    人間の定義とは、外見で決まるのか、性格で決まるのか、血筋で決められてしまうのか、環境で決められてしまうのか、それは分からない
    ただ、自分が何者であるか、を周りの意見に左右されず、芯を持っていれば道は閉ざされず、世界は狭まらない、と私は思った、読みながら
    キャラクターたちは様々な境遇に、己を置いている
    ストーリー的にスカッとするものはあるけれど、善と悪に分かりやすく、二分化されている訳ではなく、「人間らしい」者ばかりだ
    綺麗なトコも、汚いトコも、ごちゃごちゃに混ざり合っているのが人間なんだろう
    一度、読んだだけでは設定が突飛だと感じるかも知れないが、幾度も読んでいると、「こんな未来もありえるかもしれない」と背筋が寒くなる
    未来ってのは、良くも悪くも不確定。現在の行動一つで如何様にも変化するのだから、人が、人でないモノが混ざった人を、人扱いしない時代が来ても、何らおかしくない
    この朧な現実感こそが、『螺旋じかけの海』の強みなんだろう
    その魅力は、永田先生自身が、この作品、テーマと向き合っていなければ出ない
    目立ちこそしていないが、確実に注目されているはずだ、漫画を評価するプロに
    どの回も真面目に読みたくなるモノばかりだが、個人的に好きなのは、「花と揺れる嘘」だ。悲恋モノ、けど、哀しいラストではない。相手が大切だからこそ、隠したい自分がいて、終わりの刻が来るまで辛い嘘を吐き通そうとする。けど、それは結局、自分も相手も傷つけてしまう
    相手を想い合いすぎる男女の為に、何も出来ないからこそ、自分に出来るコトを全てやるオトの切ない心情がグッと来た
    好きな人と一緒に幸せになるのは難しく、そして、易しい
    この台詞を引用に選んだのは、オトのシブさが出ているからだ。多くの生と死、生き方と死に方を目の当りにしてきたオトだから、薄っぺらくないんだろう。いてくれるだけでいい、そんな人が人生で見つかるのは、男でも女でも最高だ。けど、それが思ったようにならないのが人生だ。だから、面白い

  • 世界観と、その重みがいい。婆ちゃんかっこいいな…!

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螺旋じかけの海(2) (アフタヌーンKC)の作品紹介

遺伝操作が産業として発達し、異種動物のキメラ体が生産される世界。遺伝操作を生業とする生体操作師・音喜多(おときた)の元に、様々な事情を抱えた者たちが訪れるーー。寿命が迫る異種キャリアが最後に残したいものはーー「花と揺れる嘘」。代々伝書鳩を操る異種キャリアたちの矜持――「金色を渡る鳩」。急遽「出荷」が決まった食用人魚の行く末はーー「人魚が融ける指」。3編を収録。

螺旋じかけの海(2) (アフタヌーンKC)のKindle版

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