アイリウム (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 114
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063883879

感想・レビュー・書評

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  • 一定期間の記憶を飛ばせる薬物、アイリウム。
    様々な人の視点で書かれるアイリウムのある世界。
    誰しも嫌な記憶は消したいと思ったことがあると思うが、嫌なことを記憶から消したところで本当に幸せなのか、、、 薬物系SFって結構好きなジャンルなので良かったです

  •  ある薬さえ飲めば、未来に行ける。
     記憶喪失を引き出すドラッグ・アイリウム。
     1粒飲めば、24時間後に24時間分の記憶を失うことができる。
     嫌な記憶に遭遇したとしても、それをなかったことにできるのだから。
     シラフの自分が行動しているから、あまりにも変な行動はしないだろうし、嫌な気持ちになるのをなくせる。
     ああ、なんと素晴らしきかなアイリウム。
     とにかく次の日の自分、その次の自分に気持ちを押し付ければ、自分はつらくない。
     どれが夢なのか、何が夢なのか、それすらもあやふやになる。
     そんなお話。

  • 飲んだあと、決まった時間だけの記憶を失うという薬「アイリウム」を巡る短編集。記憶の連続性は個人の自己同一性を支える重要な要素だが、それを意図的に断ち切れるとするならば、人はどんな「人生」を送るのか。人の人生とは何なのか。それを想像力豊かに描いた作品がこの「アイリウム」である。
    明日の自分は、本当に今日の自分と同じ自分なのか。思わずそんな問いを自問自答したくなる傑作。

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著者プロフィール

東京都出身。「MANGA OPEN」に応募し編集部賞を獲得。『利己的な遺伝子』や『ミュージックエックスレイ』、星新一先生の作品『はい』に強い影響を受け、本作『iメンター』の着想に至った。過去作に『アイリウム』、『サイコろまんちか』など。

「2021年 『iメンター すべては遺伝子に支配された(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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