いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2) (モーニング KC)

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著者 : 竜田一人
  • 講談社 (2015年2月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063883961

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2) (モーニング KC)の感想・レビュー・書評

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  • 福島第一原発で廃炉作業を行う作業員の日常を描いたコミックの第二巻。
    あの原発事故から3年が過ぎた2014年。より線量の高い現場での作業に従事する主人公の日々が、3年という時間の経過で変わった原発周辺の状況(瓦礫の撤去や国道6号線の開通など)とともに描かれている。
    3年という時間の経過とまだまだここまでという現状、そして、限られた年間線量の制限の中で行われる日々の廃炉作業のなんとも途方のない感じから、復興・復旧や廃炉への道のりの果てしなさが伝わってくる。

    自分の世代では完了しない、いつ終わるともしれない状況に途方に暮れそうになる。でも、作者は、少しずつではあるにせよ確実に変わっていく状況に希望を見出していて、読む者は少し救われる。

  • 福島第一原発作業員が描く、ルポルタージュ漫画の第2巻。

    原発作業の実態と少しずつ復興していく、周辺の様子がリアルに描かれる。しかし、著者が放射能の影響を安易に考えている描写もあり、読者としては少し心配になる。

    それにしても、廃炉までにあと何十年掛かるのだろうか…

  • 異常が日常になり、多重下請け構造や廃炉技術の継承などの根本的な問題を放置・先送りにしたまま、目の前の作業は続く。たった2万円の日当で除染作業を行う現場と、東電や上流会社を「お客さん」と呼ぶ、意識の断絶。現場の眼である本書を読む限り、東電に当事者意識はまるで感じられない。復興作業はフロンティアスピリッツを感じるのかもしれないが、そういった男気、心意気に自分も含めておんぶにだっこだ。

  • 原発ルポというより、原発を職場に選んだ男たちの物語、という感じになってきていて大変良いです。センセーショナルな方向より、このままじっくりじんわり味のある内容で行って欲しい。

  • きっちり被曝管理されながらの肉体労働
    誰かがやらないと、ですね。

  • プレハブ
    現場に入る前に別の場所で部品をある程度組み上げておくこと

  • 借りたもの。
    福島第一原発の廃炉作業は少しずつであるが確かに進んでいた。
    廃炉に向けての具体的な作業の一部(解体とか)が描写され、大変な環境(放射能だけでなく防護服着た状態とか、低賃金とか…)で作業されている事が垣間見れる。

    1巻では(どうしても)主に放射能対策ばかりに目がいってしまっていたので、「今」を知るためにこうした描写があるのが大切だと思った。
    現場での風景の変化――瓦礫の撤去、解体だけでなく女性職員が現場に入るようになったこと等、悪い方向に行っている訳では無いのかもしれない。

    作者の“楽しむ”姿勢が心強い。
    地元のB級グルメや、パチンコだけでなくバーで演歌演奏したりと地元の人達との交流が描かれる。
    休耕田のコスモス畑に遭遇するエピソードは、自然の力強さにも癒やされたのだろうと想像する。

    コミックを出したことでの周りの反応だけでなく、各種マスコミから受けた取材のエピソードには、興味深いものがある。
    現場でさえもあらぬウワサが立ったり、週刊誌などマスコミでさえも極論や尾ひれの付いたウワサが実しやかに報道される現実は、震災から3年(2014年)経っても変わらないようだ……
    勿論、何が真実なのか、現場に私たちはメディアを通してしか知れないのだが……このコミックを通しても然り。

  • 高線量な場所での仕事内容もさることながら、いちえふ内での転職事情、住宅やレンタカーを借りる際の拒否なども興味深くあっという間に読み終わりました。
    作者の身バレネタや地元の方との交流なんかも垣間見られ、賛否はあるのかもしれませんが本当にありのままを語られているように思えました。

  • 過酷なお仕事ありがとうございます。不安定な雇用の中で、危険なお仕事をしている人がいるということを私たちは知らなくてはいけないと思います。原子力発電所を稼働させて良いのか、火力発電に頼って地球環境を悪くしているなんていうことも言われるし、もう一度、みんなで省エネしてみませんか?と提案したい。お金を払えば電力は買えるけれど、それと引き換えにはできないほどのものを失っていないだろうか。人にも問いつつ、自分のことも戒めなくては。

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いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2) (モーニング KC)の作品紹介

2012年秋、竜田は6次下請け企業からの脱出を図り、念願の建屋内作業の職に就く。2012年末、一旦首都圏に戻り覆面漫画家としての活動を始めた竜田だったが、実は彼は2014年夏、ふたたび作業員として1Fで働いていた。作者が見てきた「福島の現実」に賞賛、反響続々!! NHK「クローズアップ現代」や朝日新聞「プロメテウスの罠」などで特集され、今も世界中から取材依頼が殺到する話題作、待望の最新刊です!

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