決してマネしないでください。(2) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
4.22
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本棚登録 : 304
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063884739

作品紹介・あらすじ

『日本人の知らない日本語』の蛇蔵による、週刊コミック誌「モーニング」連載の「大人が読める学習マンガ」!! 理系大学を舞台に、今日も最高の頭脳を使った、最高におバカな実験が繰り広げられる。例えば、「ハードディスクのデータを完全に消去する」「安いワインを○○○○で高級風にする」「『1メートルの長さ』がどうやって決まったのか調べる」などなど。描き下ろし盛りだくさんの第2巻!!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ、第二弾。
    ふざけているようで、所々に為になる蘊蓄もあり、勉強になります(笑)。
    過去の偉人たちの奇妙な行動や、知らなかった歴史に、驚きの連続です。

  • 『決してマネしないでください。』の2巻。相変わらず好調。

    キムワイプ(*実験用の拭き取り紙。毛羽立たないので実験器具にはよいが、鼻をかむとすり切れると思う(^^;))とティッシュを入れ替えると脅すとか、工学部で飼われているネコの名前がシュレーディンガーとか、小ネタのキレがすごいw
    そうかと思えば、少量残ったケチャップを出すにはどうするか、とか、飛行機が飛ぶのはなぜか、とか、実際に(?)役立ちそうなネタも。

    偉人ネタでは、偉大な科学者ニュートンの意外なほどの心の狭さがなかなかすごい。ライプニッツもロバート・フックも、業績の争いから、激しく攻撃されたという。峻厳なニュートンは貨幣偽造者も追い詰めたが、これは別の本(『ニュートンと贋金づくり―天才科学者が追った世紀の大犯罪』)に詳しい。まぁ要するに善人だろうが悪人だろうが、やっつけるときはこてんぱんにやる、ということですかね。デキのいい頭をフル回転して斬るわ斬るわ。絶対に敵に回したくない男、ニュートンw
    意外なネタとしては、万有引力の発見と感染症の関連が「コボれ話」にある。ニュートンがりんごが落ちるのを見て万有引力を発見したという説には確証がなく、伝説のようなものと考えられるが、実際に生家にはりんごの木があり、ニュートンが生家に滞在していた際に万有引力のアイディアを得たことは間違いがないようだ。ケンブリッジ大学にいたはずのニュートンがなぜこの時期(1665年)生家にいたかといえば、当時、ペストが大流行し、大学が閉鎖されて帰郷を余儀なくされたためだ。1666年に流行が一段落するまでの間、後の業績につながる多くの着想を得たという。雑務から開放されたのが功を奏したとも言える。ペストの流行がなかったら、万有引力の発見は生まれなかったか、少なくとももう少し遅れていたかもしれない。感染症の影響はこんなところにもあったのか!(cf.『人類と感染症の歴史』)。

    ベンジャミン・フランクリンは経営者であり政治家であり科学者であり発明家でもある。数々の名言でも知られ、自分を律することにも熱心だった。フランクリンの十三徳というものが知られており、「節制」「沈黙」「規律」「決断」「節約」といった13のお題のうち1つを週の目標として自己鍛錬に務めていたという。
    嵐の日に凧を揚げ、雷が電気だと証明した実験がよく知られるが、同じことをして死んだ例は実は数多いそうな。「やる気と我慢はすべてを克服する」とフランクリンが残した格言の1つだが、プラスアルファで強運も必要かもしれない。この実験は本当に決してマネしない方がよい。

    掛田クンの恋は相変わらずである。「どうすれば貴女に(x^2+y^2-1)^3-x^2y^3=0を描いてもらえるのかわかりません」とすっとこどっこいなことを言っている(グラフ化するとハートになりますw)。意中の人である飯島さんの姪っ子、鈴ちゃんが登場し、少しは事態が好転しそうな気配も。待て次号。

  • あはは、おもしろーい! 1巻に続いて笑った。科学者ネタもまだまだ尽きないんだなあ。ニュートンってエジソンよりもっと嫌なヤツだったんだね。これまた知らなかった。他の人も変人揃い。チューリングとか最近の人の場合、アラまあというエピソードも出回ってるけど、子どもの頃伝記を読んだような「偉人」だと、そういう話って一般には伏せられてきたのかなあ。

    チェックシャツの掛田君が相変わらずおかしかわいい。6歳児の頃、積み木で因数分解してたって。私はその図の意味もわからないんだけど。

  • 面白雑学の宝庫。ゼメルヴァイスやジョン・ハンターの話が面白い。

    富永大介 (生命情報科学)

    大変残念ですが、版元品切れのため、入手できませんでした。

  • 第2巻。1巻に引き続き面白い。
    何が面白いって、歴史上の偉人のゲスな所ですね。特にニュートンがあんな奴だったとは。そして、おまけマンガ面白い。笑
    あと、なんだかんだ言って、掛田君可愛いヤツじゃないか。
    3巻も楽しみ。

  • 今回で一番好きな回は12話『安い食材を高級にするには?』だった。科学の力でワインやお肉をドーピングするアイデアが面白い!肉の通電はともかく、ワインは試してみたい。醤油一滴でそこまで変わるなんて気になる。それにしても、肉の柔軟剤っていうネーミングセンスが何とも言えない(笑)

    モテる理系トークの話もよかった。「何もしてないのにパソコンが壊れた」に対する白石先生の答え「『何もしないから家に行かせて』だ 正解だけが答えじゃねえよ」の色気がすごい。こんな言葉はぼくには出てこないなあ。その後のパスツールの名言「偉大な人は目標を持ち そうでない人は願望を持つ」という言葉も好き。これを座右の銘にできる人生にしてみたい。

    掛田くんと飯島さんの距離も少しずつ縮まってきてよかった!告白してるのに伝わってなくて、告白かと思って恥ずかしがる飯島さんが可愛いね。ラストでは言葉よりも行動で、飯島さんの身を守ろうと駆け出したところがカッコよかった。

    それにしても、偉人エピソードはすごさとヤバさが一緒に伝わってきて面白い。ニュートンもシュレディンガーも現代だったらかなり叩かれそうなことしてるよね。逆にチューリングの同性愛は、現代ならばもっと理解されたかもしれない。なかなか難しいものだなと感じた。

  • HDDを読ませないようにするのであれば、テルミット反応よりも、ガラス製ならトルクスドライバで分解して、ディスク割るとか。金属製ならHDD完全消去みたいなソフト使ってしまうのが簡単な気が。。。
    この巻はニュートンがフィーチャーされている。
    ニュートン心狭いし、酷い。。。
    ベンジャミン・フランクリンの有名な凧の実験ですが、やっぱ彼が無事だったのはたまたまだったか。なんか安全策講じてたのかと思ってたけどそもそも、よくわかってない段階での実験だからなぁ。
    なんと言うか、流石の強運。
    そして、この間でもオチ要員で出てくるラボアジエなんか可哀想。

  • 購入して読み。

    心に残ったのはベルヌーイ。
    ベルヌーイ曲線はしってたけど、人の名前にちなんだものだったんだなあ。
    華麗なる天才一族なのだということを知った。ベルヌーイ曲線はヤコブ・ベルヌーイ。ベルヌーイの定理(飛行機が飛んだりする力の説明)はダニエル・ベルヌーイ。

  • 引き続き。へえーーー、って思いながら読んだ。

  • オートクレーブで焼き芋w
    あれこれって一巻?

  • 主人公たちの会話は私にはしっくりきて面白いのですが、興味ない人にとってはどうでもいい話で、なおかつTPOがわきまえられていない発言なのでしょうかね。

  • 掛田氏の恋もいいぐあいにころがりだして?ますますおもしろい。
    それにしても、理系偉人の変人ぶりはすさまじすぎると思いますw ニュートンは、ほかの本でも読んでのけぞったことがあるけど、ほんとにすごいなああ(笑)

  • 2015.07.01
    掛田くんと飯島さんにキュンとします(^^)
    続きも楽しみ。

  • 帯表
    理系って、ほんとバカ。(いい意味で)
    楽しく知的な、大人の学習マンガ!!
    帯裏
    一部紹介
    Q.パソコンが水没したらどう対処する?
    Q.残り少ない瓶入りのケチャップを上手く出すには?
    Q.乾電池の発明者は日本人だった?
    Q.スマホの電池が残り少ない時にちょっと復活させる裏ワザ?
    Q.「1メートルの長さ」って、どうやって決めたの?
    Q.安いワインが○○○○で高級風になる?
    描き下ろしコンテンツも充実!!
    ▶4コママンガ「決マネな日常」
    ▶マンガに入りきらなかったネタのコラム「決マネコボれ話」
    ▶おまけマンガ「科学の偉人が集う、天国のBar2」
    ▶悪ふざけ実験動画「是非ともマネしてみてください。(ただし気をつけて。)」徹底解説!!・・・などなど。

  • どれも毎回本誌でたのしみに読んでたけど、姪っ子ちゃん捜索回がとても好き。そしてネイルはガンプラです!

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著者プロフィール

ゲーム会社にてコピーライター兼デザイナーとして勤務後、独立。フリーライター兼イラストレーターの時代を経て、絵と文を同時に書けばいいのではと遅まきながら気付き、漫画家の道へ。著作に『決してマネしないでください。』、『天地創造デザイン部』(原作)など。

「2021年 『傀儡戦記(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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