星と旅する(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 55
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063926095

作品紹介・あらすじ

母星のまわりを「超近接衛星群」が取り囲んでいる世界。小さな家星に暮らす主人公・ゲンジは、記憶を失ってただよっていた少女・ルナを発見し、危険な海から救い上げた! そして桃源郷を造りたいという夢に突き動かされた二人は、遥かなる“星旅”へと出発することに――!! 『超人学園』『忍のBAN』の石沢庸介がおくる夢の物語。宇宙規模のDIY、理想の星造りが始まる!!

感想・レビュー・書評

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  • 2017年に私が手に入れられた漫画は、星の数ほどもあり、そのほとんどが心躍るもので、幸せにしてもらった
    その中で、最も、手に入れられて良かった、と歓喜が最頂点を勢いよくブチ抜いた新作が、この『星と旅する』だ
    もう、面白い、最高、としか言えないくらい、私の好みに、どストライクのクリティカルヒット、バースト状態
    『忍のBAN』の時も思ったが、この『星と旅する』も読了後、こう思った
    何故、週刊少年マガジンで連載じゃないのか、と
    少年マガジンRに恨みがある訳じゃない。ただ、週刊少年マガジンで連載になってくれれば、鈴木央先生の『七つの大罪』と一位争いをして、週刊少年マガジンの少年誌としての質を、今より高い所へ引き上げてくれるだろうに
    石沢先生なら、週刊連載でも、このクオリティを維持できるんだろうけど、先生が月刊連載で全力を出したい、と言うなら、ファンとしちゃ、そこに文句は言えない
    ただ、石沢先生なら、少なくとも、鈴木央先生や真島ヒロ先生が鎬を削り合っているステージに上り詰められる逸材だってコトだけは、断言させてもらいたい
    それほど言うなら、この『星と旅する』のどこが面白いのか、説明してみろ、と迫られたら、困っちゃうんだよなぁ
    説明したい、って気持ちは大いにあるんだが、いざ、言おうとすると、纏まらないんだよなぁ
    まず、魅力として推したいのは、ストーリーですね
    ストーリーの下地になる世界観だけ言えば、『超人学園』と『忍のBAN』より壮大でしょう
    そんなデカいスケールに潰されないほど、ストーリーに通っている芯が太いので、読み手は飽きないどころか、読み進めるごとに惹き込まれていく
    これから、一体、どうなるんだろう、そんな先が読めない感じが良いんですよね。この感覚は、『七つの大罪』や『銀魂』、『双亡亭壊すべし』にあるからこそ、ますます、期待が高まる
    しかもだ、そこにラブコメが加わってるんだから、面白くならない訳がない
    もう、キュンキュンしちゃうって
    石沢先生、ほんと、引き出しの種類が豊富だ
    次が、キャラクターだな、うん
    石沢作品の男主人公は、全員、それぞれに過去に重いものがあり、それにペチャンコにされない精神的な強さがあるからこそ、本物の漢らしさを纏っている
    そんな男主人公に寄り添い、助けたい、と懸命に頑張るヒロインが、これまた可愛いし、眩しい
    キャラクターって括りに入れていいのか、そこは微妙だが、動物のヴィジュアルにも、オリジナリティが光っている点も、グッと心が掴まれる
    そして、何より、アクションシーンが少年心をくすぐる!!
    分かりやすく言うと、動画で見たい、キレッキレッな動きで戦うのだぞ
    これを見て、興奮で体を小刻みに震わせるな、って無理な要求だ
    どの回も、「ありがとうございます」しか言えないくらい、面白い。その中でも、個人的に一推しなのは、第4話「ベイダー・フレイム」だ
    ルナが村を救うために、囮となって蛇腹蟷螂(♀)を引き離す奮闘っぷり、鳳凰匠・ベイダーの貫禄っぷりも魅力的だが、やはり、何と言っても、ゲンジの強さ、これは筆舌尽くしがたい。ド派手な必殺技をぶっぱなした訳じゃないからこそ、凄味がある
    この台詞を引用に選んだのは、戦闘的な強さだけじゃないゲンジの魅力が、富に滲み出ているので。0から始めるからこそ、叶えたい夢に向かって、人は頑張れる。きっと、ゲンジなら桃源郷に辿り着ける、ルナと一緒に。そんで、次の夢に向かって、また、向かっていくんだろう

  • 先生の書く強い主人公は優しくていい。読後にいい気分になる。

  • 4.0

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