- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063931228
作品紹介・あらすじ
紺田 照、趣味(料理)にバイト(極道)に充実した日々を送る高校3年生。
組の裏切り者を追い、車に仕掛けられた爆弾と戦う、そんな全てが彼にとっては“今夜の献立”に繋がる――。
↓魅惑のレシピの数々↓
獅子唐の牛肉詰め
カリッとホクホクじゃがいも衣のハムカツ
インド風マンゴーアイスクリーム
スタミナバクダン丼
オクラと海老のデミシチュー
鶏手羽元とカブのオーブン焼き
魚肉ソーセージとおからのスパニッシュオムレツ
暴力団「霜降肉組」の新人組員・紺田 照(こんだ てる)、高校3年生。組を裏切った先輩を尾行!? 爆弾搭載の車で決死のカーチェイス!? そんな日々から果たしてどんなお料理が生まれるのか‥‥!? 超展開の凶悪飯テロ活劇3巻、描き下ろし特盛り4編収録で早くも発売!!
感想・レビュー・書評
-
それをシャブって略すんじゃない!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
常にヤクザネタが入っていて面白い。
飯もうまそうだけど、まだ実践はできていない。 -
ヤンキーと料理のタッグは『頂き!成り上がり飯』(奥嶋ひろまさ)、登山と食事のコンビは『山と食欲と私』(信濃川日出雄)と、組み合わせ次第で料理漫画ってのは、いくらでも進化する
そんな無限の可能性を秘めているジャンルの中でも、特に異色の極みなのが、この『紺田照の合法レシピ』だ、と私は断言したい
何度でも言いたいが、任侠と料理ってカップリングを、よくぞ思いついた
あくまで、私個人の意見だが、任侠、まぁ、暴力団は善と悪、両方に対しての抑止力として、この日本には必要だと思う。近隣住民に迷惑をかけるタイプは任侠の風上にも置けないので除外するにしても、本格派のヤクザってのは治安維持に必要不可欠だ。正義だって、自分の信念をコントロールできなくなれば、周りに害を及ぼし出す。そんな善玉にブレーキをかけられるのは、男の筋の通し方を知っている任侠だろう
(1)は目新しさは買い、(2)は惰性で、って読み手は多い。なので、勝負は読み手の心に飽きが忍び寄り始める(3)だろう
馬田先生、見事に実力を上げ、読み手をこの(3)で唸らせた
料理がどれも美味しそう、なおかつ、家庭でも再現できるレベルってのも、人気を高めている理由の一つだが、最も大きいのは、やはり、主役・紺田の人間性だろう
極道は道を極める、と書く。普通の道からは逸れているかも知れないが、彼は間違いなく、男としての道は踏み外していない。それは、彼の言動と料理の出来、それを食べた人々の幸せそうな反応を見れば一目瞭然だ
ストーリーだけでなく、料理のひらめき、過程に、ヤクザっぽいキーワードをよく絡められるもんだ、と感心しきり
また、紺田がモテモテなのも、読み手に読み応えを感じさせる。確かに、紺田は顔こそおっかないが、それに惑わされず、彼の芯を見る眼を持った女性陣ならば、彼に惹かれるのはごく自然なコト。しかし、当の紺田はモテてる自覚がないので、なかなか、恋愛模様に進展はなく、彼女らに同情する反面で面白い、と思ってしまう
どの回も、料理は腹の虫が鳴るほど美味しそうで、ストーリーにもKOされた
個人的な好みで選ぶなら、料理は第20話「コク深い弾道」に登場した、オクラと海老のデミシチューだ。オクラを材料の一つに加えるってのは、発想になかった
ストーリーは紺田の過去の一欠けら、自分に男としての生き方を体と言葉で示してくれた恩人との出逢いが描かれている、第17話「囚われた旨み」だ。バランスの良い食事は大事だが、やはり、男を磨くには肉を食う事が大事だ。肉を食ってこそ、男の野生は高まるのかもしれない
この台詞を引用に選んだのは、この(3)の中でも、特に、紺田のシブさが如実に表れているからだ。義理と人情、上に対する筋を通すのが大切なのが極道の世界。けれど、男には、時に上司への筋よりも、仲間に対する筋を優先せねばならぬ時がある。明るみに出ればマズい事実は苦い、それを呑みほしてこそ、男が上がるってもんなのか -
料理のレシピが入ってこない。
-
ちゃんと絵もストーリーもギャグ漫画の作法をきちんと守っていて、安心しても読めるし面白い。本巻では、カリっとほくほくじゃがいも衣のハムカツが美味しそうで、話としては、美濃っちと彼女の栽培物語が好み。。