惡の華(10) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063949933

作品紹介・あらすじ

ボードレールを愛する少年、春日高男。ある日、彼は、放課後の教室に落ちていた、大好きな佐伯奈々子の体操着を、思わず盗ってしまう。それを、嫌われ者の少女・仲村佐和に見られていたことが発覚!! 盗んだことをバラされたくない春日に、彼女が求めた“契約”とは‥‥!?

危篤の祖父を見舞うため、3年半ぶりに故郷へ戻ってきた春日。しかし、夏祭りの事件以来、初めて姿を現した春日を親類たちは疎む。決して戻らない人間関係を感じつつ、祖父の葬儀に参加する春日の前に、かつての級友・木下が現れる。過去の自分に決着をつけるため、木下と話すことを決めた春日。そこで、未だ過去に囚われ続ける木下は、春日に問う。「仲村が今いるところ、聞きたい?」

感想・レビュー・書評

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  • 安らぎは罪の上に。
    日常は罰の下に。

    物語としての目的がはっきりしていない作品だけに、終着点がいまいち予想できないのだけれど、
    最終的にやはり、春日のファム・ファタールになりうるのは常盤さんではないのだろう。

    常盤さんはきっと作家になって、何かのすごい賞をとったりするのだ。春日はどこか彼女の知らない場所で、そのことを知るのだ。
    けれど常盤さんが小説に書いたのは、彼女自身を小説に向き合わせた若き日の恋人のことであった。その恋人がかつて語ってくれた蒼き日の罪のことを、彼女は小説にすることで彼を罰し、そして救ったのだった。

    最終回では、まだ罪を拭いきれずにいる春日青年が、常盤さんのデビュー作であるその小説を、町の小さな本屋で手にするところで終わる。
    その小説の題名が、若き日の恋人が敬愛して止まなかったヴォードレールの詩集の題名からとられていたことは言うまでもない…。

    つまりこのマンガ『惡の華』とは、常盤さんが春日少年との日々を題材に書いた小説『惡の華』だったのである。
    という「ループ説」を提唱してみる。

  • ついに仲村と再開。。。

  • 葬式によって町にもどった高男に進展かいあり。ついに仲村さんと再会

  • 何が起こるのか

  • 続きが気になって仕方ねぇ。
    書店じゃなく、講談社が一部単行本にビニールをかけるようになったけど、取りづらい。何とかしてほしい。

  • 莉イ譚代&繧薙?√く繧ソ繝シ??シ√??菴輔□縺薙?邱願ソォ諢溘?ゅ◆縺セ繧峨s縲ょクク逶、縺輔s縲√>縺?ュ舌?

  • -

  • 常盤さんに全てを話した春日。
    正直に話すことで春日は誠実に常盤さんとの向き合ってるつもりなんだろうけど、話された方はどうしたらいいのやら。

    仲村さんに会った時の春日の顔。
    中学生の頃に戻ってる。

  • 「私も行く」

  • 祖父が倒れて群馬に戻る春日。
    いとこから祖父が死んだのは高男のせいだと責められる。
    木下は春日に奈々子の行方を聞く。木下は自分だけが町に取り残されているという。
    群馬から戻った春日に、常磐は出来上がった小説を読ませようとする。
    しかし春日は今はその小説を読めないという。
    常磐は春日とともに仲村に会いに行くという。仲村は銚子の外川という町にいるという。
    そこで母親に引き取られている仲村に会う。

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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