- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063951271
感想・レビュー・書評
-
完結巻。
長すぎた感は否めず。準レギュラーネタが多すぎ。刺し身の花程度の最終話が…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『足洗邸の住人たち。』や、『うしおととら』のように、人vs妖怪、妖怪×妖怪のようなド級の激しいバトルが展開される訳じゃない
けれど、私はこの作品を、この作品と同じく、人外漫画部門の殿堂入りにしようと思ってる
ハッキリ言えば、読み応えはまだまだ及ばない。やはり、意地、誇り、信念が、力や技って形を取ってぶつかり合わないと、私は興奮できない性質のようだ
けれど、2作品と異なり、戦い要素が一切なく、コメディ漫画としての純度が高い分、当初から、この最終巻まで、人と、人ならざる存在の距離感が、お互いを知れるイベントを重ねる度に縮まっていき、形を変えながら絆を強く、多く、ちゃんと結んでいく、その点が鮮やかだ
イイ最終回だ、と本気で思う反面で、もっと長く読んでいたかった、そう思わせるラストだったってのも、殿堂入りの条件を満たしている
一概、気軽には言えないけど、その気さえあり、なおかつ、それの根元がブレたりしなければ、人間、誰とでも仲良くできるんじゃないだろうか? 他人の全てを理解する事はまず不可能だけど、納得と受容する事は、相手の姿形を見て、言葉を聞いて、距離を縮める最初の一歩を踏み出す勇気さえあれば、可能じゃないかな、と年甲斐もなく、甘い理想を、この漫画を読んだら持てそうになった
この作品の本質は、やはり、主人公・たっくんの成長譚だろう
なので、ラストで彼が自分の気持ちに、ようやく素直になれた事に対しては、同じ男として喝采を送りたくなった
次回作も、是非、ファンタジーコメディに挑んでほしい
あぁ、でも、『ピ学』を再開して欲しいってキモチもあるんだよなぁ
何にせよ、週マガに戻ってきてくださいね、名島先生