UQ HOLDER!(10) (講談社コミックス)

著者 : 赤松健

• 講談社 (2016年3月17日発売)

作品紹介・あらすじ

都に行って一旗揚げる！　それが近衛刀太のでっかい夢。村長が課した旅立ちの条件は、育ての親であり、優れた魔法の使い手、雪姫を倒してみせること。雪姫に挑戦する日々を送っていた刀太だが、2人の前に現れた賞金稼ぎとの戦いによって、自分が“不死身”の存在であることを知る‥‥！　『ラブひな』『魔法先生ネギま！』の赤松健最新作は、“不死者”たちが躍動する近未来バトルファンタジー！！

ダーナの修行を終え、アジトへ戻ってきた刀太は、勢いのままに雪姫に求婚するが、あっさりフラれてしまう。傷心の刀太の元にやってきたのは、田舎から出てくるときに出会った女の子・忍と、大財閥・雪広コンツェルンのお嬢様！　キリヱと九郎丸も巻きこんで、刀太をめぐる大騒動が勃発する！！

感想・レビュー・書評

[鴇崎 昇さんの感想 · 2023年6月29日]

ラブコメが！！！　始まりました！！！！！
色々踏み込んではいるものの、全編を通してラブコメづくしな巻。
こういうエピソードが挟まると、自分のラブコメ好きを実感しますね、滅茶苦茶楽しかった……。
雪姫の気持ちがいい感じではぐらかされていて、生殺しな気分です。

◆世界を救う
「キティ（あいつ）のために世界を救う」
おぉ、刀太。
遂に主人公が明確に「世界を救う」と言い出しましたね。
どのくらいのプランがあるのかはわからないけど、その目的のパートナーとして夏凛に助力を求める刀太。
動機が「キティのために」なので、同じく雪姫を大切に思う夏凛とならやりきれるということかな。
刀太の言い回しから察するに、多分劇的なやり方じゃなく、時間をかけて成し遂げていくことですよね。
そうして、「永遠に赦されない」キティの呪いを解くと。
本作の根幹と思うので、気長に見ていきたい。

◆服
全然物語に関係ないけど。
本作の服のデザインが結構いいなーと思って見てます。
給仕服とかは出てくるけど、あまりチャラチャラした服はなく、全体的にこざっぱりしていて、個人的に好印象。

◆ラブコメ始めました
しのぶ（後輩のしのぶ！　ラブひな意識しちゃうね）の再登場と、雪広みぞれの登場を経て、ラブコメ感が跳ね上がりましたね。
（みぞれは、委員長と別ベクトルで強引なタイプｗ）
刀太への気持ちを問われはぐらかす雪姫、ヒロインたちのお当番回。
始まったな……！
「ネギま！」はラブコメベースでファンタジーやSFをやった印象（なので、話の展開はマクロへ行ったけど漫画はミクロな方向で終わった、と思っている）でした。
本作は、マクロベースでラブコメもやっている印象。
マクロやるべきだしやってほしいけど、脇道のラブコメも超楽しいですね。

「こっこ これが「人間の女の子」の力…！」
しのぶとみぞれの攻勢を裏で実況する九郎丸、キリヱ、夏凛の3人が面白すぎるんですよねｗ

◆九郎丸回
それとなくヒロイン枠だったけど、明確にその枠へ。
読者の私も気付かなかった金髪九郎丸を、一瞬で看破する刀太、凄いｗ

◆キリヱ回
思いの外壮大になったキリヱ回。
結構躊躇なく時間経過するね、本作……。
キリヱは我々読者が刀太視点で見ているよりも、（描写されないだけで）遥かに長く深く刀太と過ごしている可能性があるので、色々妄想すると愛しさが増します。
それにしてもキリヱの金策は、酷いズルだよねｗ

◆夏凛回
次巻に続く！　なんですが、あれ、もしかしてこの人もヒロイン枠なの？
この人は無いものかと思ってたｗ
地味にビジュアルが好きです、身体も肉感的でヨシ！（前作はパンモロも裸もあったのに、あんまりエロさを感じなかったのですよね）

行き場のない子供たちを助け、その居場所になる。
UQホルダーの活動のひとつが（絵ではほんのり示されていたけど）明言されましたね。
前作でフェイトがやっていたことですよね、フェイトハーレムはちょっと不健全というか後ろ向きなところもあったけど。

◆ラブコメに思うこと
ラブコメやってくれるのはとても嬉しいのだけど、「刀太は雪姫が好き」は確定的で、求婚までしています。
これって、1位ヒロインが確定している系のラブコメ、という見方もできるのかな……？
単純に古い構図に戻ったわけではないと思うけど、ここは注視していきたいポイントですね。

[たいとさんの感想 · 2020年5月23日]

時間停止で最初は布触ってもカチカチでびくともしなかったのが、途中から触ったものはしばらく動く事になってる。
まあそうじゃないと移動も呼吸もできないんだけど、最初の布はなんだったんだって事に。

[wabooklog200さんの感想 · 2016年11月13日]

キリヱかわいい

[よーぐるさんの感想 · 2016年4月29日]

ギャグっぽい回もなかなか

[kadoemonさんの感想 · 2016年4月3日]

アクションやバトルは程々で、ラブコメ濃度高めでした！
一見中休み的な巻かと思いきや、なにげに重要な要素も隠れているような気がします。
あとキリエちゃんかわいい(´∀｀*)

[saruletterさんの感想 · 2016年3月27日]

赤松健のラブコメ力（ちから）を改めて思い知ることになる節目の10巻

[もゆさんの感想 · 2016年3月19日]

刀太のモテっぷりよ。九郎丸も自覚しちゃった。みんなでわいわいやってるの、なんか微笑ましい。素直なキリエかわいいなー。

著者プロフィール

出身：東京都、血液型：Ｂ型、デビュー：『ひと夏のＫＩＤＳゲーム』1993年9月「マガジンＦＲＥＳＨ」読みきり掲載、受賞歴：第50回新人漫画賞　入選（審査員特別賞）、『ラブひな』（平成13年度　第25回講談社漫画賞・少年部門受賞）コミックス：『ＡＩが止まらない』全９巻・『ラブひな』全14巻・『陸上防衛隊まおちゃん』全４巻（原作）・『魔法先生　ネギま！』全38巻・『ラブひな0』（KCDX）・『ラブひな∞』（KCDX）・『ラブひな特装版　IRO-HINA Version』 全14巻 （KCDX）・『完全版　A・I が止まらない！』全7巻 （KCDX）・『新装版　A・I が止まらない！』 全8巻 （KCDX）など。

「2014年 『ラブひな（5）』 で使われていた紹介文から引用しています。」