炎炎ノ消防隊(3) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063956986

作品紹介・あらすじ

全人類は怯えていた──。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焔ビト”となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象”。炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命! とある理由から“悪魔”と呼ばれる、新入隊員の少年・シンラは、“ヒーロー”を目指し、仲間たちと共に、“焔ビト”との戦いの日々に身を投じる!! 燃え上がるバトル・ファンタジー、始動!!

人体発火現象の原因解明のため、第5隊本部へ襲撃戦を仕掛けるシンラたち第8特殊消防隊! 各地で戦闘を開始する仲間たち! 第5大隊長・プリンセス火華の圧倒的火力がシンラを襲う!! 火華とアイリスの因縁を晴らし、シンラは大隊長に勝利なるか!?

感想・レビュー・書評

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  • 【22年、全34巻で完結!お洒落で深い世界観。大人のための少年漫画】
    定価:480円+税(1冊あたり)
    独自キーワード:#ロック #熱い友情 #ヒーロー #仲間 #哲学 #生きるとは #お洒落
    こんな時に読みたい:#1年に1度くらい読み返したい
    好き度:4.0/5(22年 06月時点)

    ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
    [刺さったポイント]
    1.デザインにも物語にもキャラクターにも感じる「共存するお洒落さ」
    2.ファンタジーの世界を通して現代社会への問題提起
    3.ぶっとんだ表現(世界観)
    4.とにかく女子が可愛い。男たちは心意気がかっこよい。
    5.アニメとコミック、どちらもよい!
    ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

    ・アニメから入りました。コミックが完結したとのことで大人買いして読破。久しぶりに痺れた作品です。
    ・アニメ初見の時は、「人が焔人(炎のお化け)になる?」「炎を使ったヒーロー?」・・・と設定そのものに対して違和感を感じていました。が、、、今では完全に魅了されています。むしろ、この設定で、ここまで引き込むすごさ。圧巻です。「NARUTO」や「ガッシュベル」以来、久しぶりに人に伝えたい、読んでほしい漫画です。

    1.デザインにも物語にもキャラクターにも感じる「共存するお洒落さ」
     ・炎をテーマにした物語なので、基本的には曲線美やアシンメトリー(左右非対称)。にもかかわらず、どこかシンメトリーな画やテロップ、どこかカチッと「整」を感じる自体や画の構図。この共存が新しさや気持ちよさのようなお洒落さを感じてしまいます。
     ・キャラクターの台詞や振る舞いも、どこか昭和的な正義感やお茶目さもありながら、今っぽさも感じる。この共存にもお洒落を感じずにはいられません。
     ・物語も、正義のヒーローを前面に打ち出したものであるにもかかわらず、終盤で垣間見える現代社会に対するアンチテーゼのような落とし方。この共存もとにかくお洒落。
     ・「何で面白いんだろう…」と不思議に思いながらアニメとコミックを2週観ました。そこで出た私なりの結論こそが、真逆のようなもの同士が反発しあうことなく、共存することの特別感なのではないかと思いました。
     ・ちなみに、書籍の裏側って書籍のISBNコードとバーコード、値段が記載されているのが普通ですが、このコミックはISBN番号のみ!この辺のお洒落さもとても好きです。

    2.ファンタジーの世界を通して現代社会への問題提起
     ・描かれているのは私たちのいる世界が大災害によって一度滅んだ後の社会。つまり、「ONE PIECE」や「NARUTO」よりはノンフィクションに近い設定です。それでも、炎を操る能力や人が炎のお化け(焔人)化するような設定は、フィクションであり、ファンタジーの世界そのもの。なんですが、「その大災害がなぜ起きたのか」「再び大災害を起こそうとする敵の真意は何か」「柱とは伝道者とは何か」の落とし方に、現代社会に対するアンチテーゼのようなものを感じます。「この世は確立された自己を持つ少数のものによって出来上がっている」「人類の絶望と救済の連鎖をどう止めるか」などなど、特に終盤は怒涛の哲学的な台詞が満載で、何回も読まないと受け止めきれないくらいの思想が込められていました。

    3.ぶっとんだ表現(世界観)
     ・特に終盤です。かなりぶっとんだ世界観です。漫画「NARUTO」の終盤をさらにぶっ飛ばせたような感じでしょうか。一番の驚きは、漫画で人(実写)の写真が出てきた、ところです。これ、やばくないですか笑 かなり前衛的な表現方法で、何らかの意図が含まれていると思うのですが、ぱっと見は衝撃が強すぎて、何も受け取れませんでした笑
     ・とはいえ、終盤(大体30巻以降くらい?)までは、基本的な設定に準じラストに向けて順調に物語が進んでいく一般的な表現です。ラスト4~5巻くらいが突如ぶっとんだ感じです。が、これも不思議と見れてしまうんですよね。というか、ここまでぶっ飛ばした表現にもっていくからこそ、物語を通して大きな主張をされても、読んでいるこちらが違和感を感じずに受け止められたような気もします。

    4.とにかく女子が可愛い。男たちは心意気がかっこよい。
     ・女性はシンプルな服装ながら曲線美が非常に美しく描かれていました。同じテイストなので、男性はわりとニュートラルに感じますが、筋肉の質感などはリアルで素敵。というより、男性陣はとにかく心意気がかっこよい。例えば、第8特別消防隊の桜備(おうび)大隊長。彼こそがいかにもヒーロー思考の物語を柔らかくしてくれています。それが、温かさを感じさせてくれて、涙を誘ってくれます。また、アーサーという主人公森羅日下部の親友も、日下部とつかず離れずの丁度良い距離感で接してくる。これもまた終盤戦での涙を誘ってくれました。

    5.アニメとコミック、どちらもよい!
     ・久しぶりにアニメとコミックに差のない作品を観ました。アニメから入りましたが、コミックを読んでも画的な違和感を全く感じませんし、なんなら声が聞こえてくるようになりました笑 それくらい同調してくれます。
     ・その上で、再びアニメを見ましたが、やはりアニメも完成度が高い。戦いのシーンにおける爆発などの細かな演出はコミックでは表現しきれない部分を、アニメはしっかりとかっこよく表現してくれています。だからこそ、コミックを読んでも、その行間部分を具体的に想像しながら読むことができます。
     ・この作品は、アニメとコミックを併用してみたら、なお楽しめる作品ではないでしょうか。

    9.総じて…
     ・改めて、久しぶりにワクワクして感動したコミックでした。アニメとの相乗効果も見逃せません。
     ・お洒落さがあって、哲学的でどこか皮肉めいていて、でも本質にある優しさが心に響く。バランスの取れた大人のための少年コミックではないでしょうか。
     ・22年5月時点でコミックが完結しているので、続きをモヤモヤして待たずに一気見することができます。アニメも、現時点ではシリーズ2まで制作されていますが、シリーズ3の制作も決定されています。そういう意味でも「22年、今アツい漫画」ではないでしょうか。
     ・かなりお勧めなコミックです。是非一度読まれてみてはいかがでしょうか。

    #漫画 #コミック #少年漫画 #大人の少年漫画 #炎炎ノ消防隊 #全34巻 #完結 #ぶっ飛んだ世界観 #お洒落 #アニメ化 #ロック #熱い友情 #ヒーロー #仲間 #哲学 #生きるとは #1年に1度くらい読み返したい
    #好き度4.0
    #Cartoon #Comic #ShonenManga #ShonenMangaForAdult #FireForce #34volumes #Complete #FlyingWorldView #Fashionable #Animated #Rock #HotFriendship #Hero #Philosophy #WhatIsLife #I-want-to-read-it-back-about-once-a-year
    #FavoriteDegree4.0

  • この世にヒーローなんていないと言われて
    だから俺がヒーローになるって言ってんだよ!!
    と言うのはちょっと恰好良い。

    火華のデレはあっさりだし急だなと感じた。

    一昔前の少年漫画にいたような
    たとえばドラゴンボールの悟空のような
    ちょっとトボケた感じの主人公像だと思う。

  • 1〜3読了
    少年マンガらしい少年漫画だなと思った

  • 2020.9.21 読了

  • 第5への調査で入手したのは、焔ビトを人工的に発生させているものがいるということ。そして、人工に作られたであろう焔ビトが多発している地域は新宿。
    そこは第1の管轄。

    ということで、新人研修を名目にシンラとアーサーが潜入捜査。第1って、ラッキースケべられがいるとこだよね。
    研修中に焔ビト出現の連絡受けて、出動するシンラたち。
    そこで見かけた人工焔ビト発生の瞬間。追跡した先にいたのは、第1の中隊長。
    どっちが犯人?それとも二人とも?

    といったところで4巻へ。


    利き手間違えて戦力ダウンのアーサー。こいつ、どこまでも思い込みで強くなるタイプ。
    シンラに恋するヒバナ。暗闇から助け出してくれた恩義は愛情に変化。
    熱音響冷却の第1中隊長カリム。それって本当にあるのかと調べてみたら、実際に研究されている科学でした。いやー、わからないことは調べてみるものです。

  • まあまあ。主人公はかっこいい。、

  • あんなに早く焔化の犯行現場見つけられるもん??笑
    すごいなシンラ。

    (気になった言葉)
    「熱失神」

  • 結構話が進んだ感じ。
    1話のアニメが凄く良かった。映像映えする漫画ですね〜。なんかこうピックアップしたキャラ同士のエピソードがあればもっとハマれるかも?

  • 王道系!

  • プリンセス可愛いなあ。そして怪しい第一……レッカ中隊長好きなんだけど、彼だったりするのかな……ううー

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著者プロフィール

漫画家。おもな作品に「ソウルイーター」シリーズ(ガンガンコミックス)、『炎炎ノ消防隊』(講談社コミックスマガジン)などがある。

「2022年 『炎炎ノ消防隊 未知への船出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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