巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス)

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著者 : 本間希樹
  • 講談社 (2017年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065020111

巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス)の感想・レビュー・書評

  • 請求記号 443.5/H 85/2011

  • 内容紹介

    ブラックホールは本当に存在するのか?
    ブラックホールは200年以上前にその存在が予言されながら、いまだ多くの謎に包まれており、厳密にはその存在すら確認されていません。
    アインシュタインの一般相対性理論による理論的裏付けから1世紀、「ブラックホール」という命名から半世紀、人類はついに「黒い穴」を直接見る力を手に入れようとしています。
    世界中の望遠鏡を使ってブラックホールの撮影に挑む「EHTプロジェクト」の中心で活躍する第一人者が、最新の研究成果をじっくりと解説します。

    「まえがき」より
    「巨大ブラックホール」――それは一言でいえば「究極」の天体です。
    この本を通じて、不思議な性質と謎にあふれる「巨大ブラックホール」の世界を知り、そのとてつもない魅力(重力)を感じていただければ嬉しい限りです。そしてもし、ブラックホールの魅力にはまって「二度と抜け出せない」人が出るとしたら、本書の著者として光栄の至りです。

  • 「明るさが小さいブラックホール」という字面に「!?」と二度見してしまう人ならきっと楽しい本書。

     そもそもブラックホール自体が(その名前の知名度とは裏腹に)多くの謎に包まれているわけだが、本書はさらに「巨大」とつくのである。いつできたのか、どうやってできたのか、最初から巨大だったのか、だんだん大きくなっていったのか、いままさに研究者達が血眼になって望遠鏡を覗き込んでいるとのこと。
     本書でいう「巨大ブラックホール」があるのは銀河の中心。我々の住む天の川銀河に限らず、銀河の中心には巨大ブラックホールがあると見られている。となれば「銀河を銀河たらしめるもの」が巨大ブラックホールなのだろうか、と早とちりもしたくなる。巨大ブラックホールの引力で円盤であったり渦巻きであったりという銀河が形作られているのだろうか。
     一般的なブラックホール(恒星質量ブラックホール)は「太陽の何十倍もある大質量星が寿命を迎えてできる」ということがわかっている。しかし銀河の中心にある巨大ブラックホールはまだよくわかっていない。ただ「銀河の質量と巨大ブラックホールの質量に相関がある」というマゴリアン関係が知られていて、これがヒントになるのではと目されているらしい。
     いったい何をどうしたら銀河の質量が分かるのかもわからないのだけど、広大な宇宙のわずか一点である地球上で観測できる物理法則が全宇宙をあまねく支配しているというスケールの大きさがロマンを掻き立てるのである。

     冒頭に触れた「ブラックホールの明るさ」とは、ブラックホールの中(正確には脱出速度が光速を超えるシュバルツシルト半径の内側)からは光も出られないが、ブラックホールへ落ちる最中の物質が放つ光(電磁波)は観測可能で、重力が途方もなく大きいために位置エネルギーが変換されて放出されるエネルギーもまた途方もなく大きなものとなり、したがって「ブラックホール(の周囲)が非常に明るくなる」というわけである。
     ウィトゲンシュタインは「語りえぬものについては沈黙しなければならない」と言ったが、観測できるものを観測しつくすことで「観測できないもの」が見えてくるのである。

  • 【広がるゆめ】
    やはり宇宙はいいですね。

    ただの夢物語ではなく、現実的に起きていることです。
    人が解明できていないだけで、事実です。

    真実を探求し、明らかなったときの感動は何とも言えないものがあります。

  • 巨大ブラックホールについて知りたくて読書。

    物理に縁がない私には難しいと感じる箇所も多いが、最新の天文物理学について学ぶことができる。

    ブラックホールの存在は200年前から研究されているそうで、紹介されている宇宙研究の歴史についてが興味深い。

    「スターウォーズ」や「ガンダム」など宇宙を題材した映画や漫画、アニメは多いにもかかわらず実は、人類は宇宙について知っていることがほとんどなく、その多くが謎のままなんだと改めて知る。

    電波干渉計という最新の超望遠鏡を使ってブラックホールの姿を見る日も近いのかと思うとワクワクする。

    個人的には、ブラックホールが発見、確認できたら、どんなことが解明できるのか。人類や地球環境にとってどんなプラスが派生する可能性を秘めているいのかも知りたい。

    巨大ブラックホールを追いかけ続ける著者のブラックホール愛を感じることができる。大発見に期待したい。

    読書時間:約55分

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