カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 (ブルーバックス)

  • 講談社
4.14
  • (15)
  • (20)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 257
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065020180

作品紹介・あらすじ

5億4100万年前からはじまる古生代。
「カンブリア紀」「オルドビス紀」「シルル紀」「デボン紀」「石炭紀」「ペルム紀」と、およそ2億8900万年にわたり、いまでは絶滅した古生物たちが生存競争をくりかえしていた。大量絶滅事件“ビッグ・ファイブ”が何度も起こり、“恐竜時代”の中生代へとつながっていく。
生態系の覇権をめぐる古生代のふしぎな古生物たちの物語を、100点に及ぶ精緻なカラーイラスト&化石写真で解説します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本は金沢大学に編入する前に部活の先輩方から頂いたものである。この本をきっかけに古生物に対する理解と好奇心を深めることができたので、先輩方や著者、そして著書の協力者である金沢大学の田中源吾助教に感謝の意を述べたい。
    古生物と言われて何を思い浮かべるだろうか。恐らく多くの人は恐竜やアンモナイトを思い浮かべるだろう。では、カンブロパキコーペやマルレラという古生物の名前を言われて、その姿を思い浮かべることができるだろうか。彼らはカンブリア紀に繫栄した生物達だ。前者は体長1.5 ㎜、甲殻類に近い種で、頭部先端が巨大な複眼になっていて、棘の付いた多足と水をかくためのパドルが胴体に付いていて、まるでエイリアンのような見た目をしている。後者は細長い胴体からたくさんの棘や脚が生えていて、頭部には虹色に輝いていたと思われるツノが生えており、現生の生物では見られないような姿をしているという点ではこれもエイリアンのようである。さて、どれだけ特徴を文字で書き綴ったとしてもその姿や魅力は伝わらないというのが現状である。もし、彼らの姿に興味を持ったのなら、本書の見どころでもある多くの復元や想像に基づいたイラストや化石の写真を見てほしい。実際の古生物と全く同じというわけではないという可能性があるにしろ、イラストの色使いの美しさやリアリティ、ダイナミックさも本書の面白い部分でもあり、文字では伝わらない彼らの魅力に気づくことができるだろう。
    古生物達は今の地球上の生物と比較すると奇妙な姿で、しかし生存する上で合理的な機能を備えたものも多く、その生態についても興味深いものが多い。本書では古生代の細かな年代を追って気候や大陸移動にも言及しながら、始めは単純だった体の構造の生物からより環境に適応した複雑な種が発生した過程についてわかりやすく記述している。本書は、古生物が好きな人は勿論のこと、古生物について詳しくない人も、教科書レベル程にしか知らない人にも理解しやすく面白いお勧めできる一冊である。ぜひ魅力的な古生物たちに会いに行って欲しい。 (地球惑星科学コース 4年)

  • この本の面白さは古生物の種類の多さに圧倒されます。古代の生き物の生き方が凄くよく分かり面白かったです。
    イラスト入りで、絶滅した生き物などにも興味がもてました。

  • めっちゃおもろかった。
    名前が、カタカナを適当に並べましたって感じで難しかったけど古生物全く知らなくても分かりやすくてすらすら読めた。
    癖になるキモさ。
    1番好きなのは、シンダーハンネス。ヤウニックも好き。想像だけでも楽しい。

  • カラー図版多数!ごっきーさんのご先祖がそっくりだったのはちとありがたくないが、それ以外は結構感動。昔とは違う復元がさらっと入ってたりする。こういうのも更新されるんだなあ。

  • 古生代に生き、絶滅した生き物たちを解説する一冊。イラストや写真も豊富です。ちなみに現在は新生代第四紀にあたります。

    所在情報:
    品川図書館・文庫/新書コーナー 457/Ts32

  •  もっとも古い脊椎動物である「ミクロンミンギア」「ハイコウイクチス」が人類の遠い祖先であるとのこと。
     地質年代ごとに生物の進化がわかりやすく解説位してある。「ビッグ・ファイブ」5度の大量絶滅の解説がもう少し詳しいといいのに。
     本著はカラー図が大変きれいで読んでいて楽しいが、電車の中で読んでいると、横から見る人はと少しキモい感じを持つのではないかと少し気がひけた。。。

  • 三葉虫やアノマロカリスの時代の生物について、易しい解説の範囲で詳しく紹介されています。写真や CG が全体を通してカラー版なのもすごく良かったです。

  • Kindle

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

著者:土屋健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『怪獣古生物大襲撃』(技術評論社)、『前恐竜時代』(ブックマン社)、『生命の大進化40億年史 中生代編』(講談社)など多数。

「2023年 『も~っと! 恐竜・古生物ビフォーアフター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

土屋健の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×