重力波で見える宇宙のはじまり 「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る (ブルーバックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065020272

作品紹介・あらすじ

宇宙の進化を司っているのは「重力」だった!
「重力波天文学」が明らかにする新しい宇宙の姿


重力――もっとも弱く、謎に包まれていた力が、この宇宙に大きな影響を与えている。
アインシュタインが重力波を予言してから100年。
“アインシュタイン最後の宿題”と言われた重力波の観測が成功したことで、「重力波天文学」がついに幕を開けた。
それによって、我々の宇宙観はどのように変わるのだろうか?
インフレーション、ブラックホール、量子真空、ダークエネルギー、量子重力理論……。
宇宙を理解する上で欠かせない問題をやさしく解説しながら、宇宙誕生と進化の謎に迫る。


■おもな内容
序章 変貌する宇宙
第1章 重力、この未知なるもの ――ガリレイ、ニュートン、アインシュタインの見解
第2章 一般相対性理論 ――重力の理論から宇宙の理論まで
第3章 宇宙を観察する
第4章 2つの無限 ――両者は共存できるか?
第5章 宇宙誕生の瞬間 ――インフレーションから最初の光が現れるまで
第6章 ダークエネルギーと量子真空
第7章 闇を学ぶ ――ブラックホール
第8章 重力のさざ波 ――重力波とは何か
第9章 重力波の直接探知に成功 ――We did it!
第10章 宇宙の未来

感想・レビュー・書評

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  • 重力波で見える宇宙のはじまり、時空の歪みから宇宙の進化を探る (ブルーバックス)

  • 読むたびに、センスオブワンダーが刺激され、ワクワクが止まらないめちゃくちゃ良い本だった。

    ホリエモンや、イーロンマスクが宇宙に想いを馳せるのも分かる気がする。宇宙は、本当に広く無限の可能性にワクワクする!(そして無限は、ミクロとマクロ両方に開いている。)

    もうひたすらに、視野が広がりまくるので、是非読んで見てほしい。


    <驚きの事実>
    - 世界は、今4つの力で構成されてる(弱い力、強い力、電磁気力、重力)
    - 例えば摩擦力は、電磁気力から生じたもの(知らなかったー)
    - ダークエネルギーが、宇宙の膨張を拡張している
    - ミクロの世界(量子力学)が、宇宙の研究(マクロ)に繋がっている。
    - 宇宙背景放射は、宇宙の始まりの方の放射
    - 重力波で、更に始まりがみられる!?
    - ブラックホールがぶつかる時に、重力波が生まれる
    - 人類は既に重力波(重力のゆらぎ)を計測した!

  • 重力、相対性理論、宇宙の歴史、ビッグバン、インフレーション、ブラックホール、重力波、量子真空、ダークエネルギー、量子重力理論、等々を説明する。結構中身があって、お腹が一杯になった。これからは、重力波天文学の時代か。

  • 宇宙マイクロ波放射の非等方性がインフレーションの構造を知るのに役立つということなど知見として面白い事柄が沢山書かれている。ただ訳がいまいち。

  • 宇宙のはじまりの解明に向け、理論と観測の絶え間ない努力が続けられている。人知を超える想像を絶するスケールと不可能と思える桁違いの観測精度。重力波の解明はこの領域にある。やさしく解説しながら宇宙のはじまりの手掛かりに迫るアプローチだが説明には限界がある。期待の高い分消化不良感が残る。

  • 相対論とか重力理論を少しはかじったことのある人用な書き方。と言っても、詳細は書かれていない。重力波の話は最後の方までお預け。なんだか消化不良な内容。

  • 請求記号 443.9/B 44/2027

  • 失われた「ムー大陸」は本当にあったのか? 長年にわたる海底調査から幻の大陸がその姿を現した。地球科学最大のミステリへようこそ。

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著者プロフィール

Pierre Binetruy
1955年生まれ。フランスの理論物理学者。欧州宇宙機関(ESA)の宇宙重力波望遠鏡ミッション(LISA)の協力メンバー。フランスにおける重力波研究の第一人者。パリ大学(ディドロ校)教授職を経て、2005年に同校付属の宇宙物理学研究機関APC(AstroParticule et Cosmologie)の設立メンバーとなり、2013年まで所長。2017年、逝去。重力に関する無料の英仏オンライン講座〈Gravite! Du Big Bang aux trous noirs〉を生涯にわたって主宰し、一般の人々に重力の知識を広めることに貢献した。1999年、ポール・ランジュバン賞受賞。

「2017年 『重力波で見える宇宙のはじまり 「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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