- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065105573
作品紹介・あらすじ
あの『月姫』『Fate』シリーズを生み出した日本のトップ・クリエイティブ集団、TYPE-MOONの15年の全歴史!
感想・レビュー・書評
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TYPE-MOON史、つまりは奈須きのこが作品ごとに何をコンセプトにどのような形式で世に送り出したいと思ったのかをまとめた書。わたしはTYPE-MOON全般というより、Fateシリーズと空の境界が好きなので興味が湧いて読んでみたが、発表作品がどのようなものであるかざっとわかっていないとネタバレを気にしてキチンと楽しめないところがあるので注意した方が良い。
作者がTYPE-MOONとその信念に惚れ込んでいることがよくわかり、TYPE-MOONに貢いできて理解の深い人でないのであれば、得るものは多いと思う。個人的には、何度聞いても空の境界が同人の時に6冊しか売れなかったというのが信じられないし、そこからの爆発的な流行までの道行きには目頭が熱くなる。
これは本書とは関係ないが、読みながらFGOのオリジナルサウンドトラックを聴いており、最後の章の際に色彩〜雪花の盾〜が流れたときは本当に泣きそうになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作るとは何か、人を動かすほどの作品とは何か。
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型月の作品論の中で、一番納得できるものだった。
きのこは月姫とまほよの続編を早く書いて欲しい。いつまでも待つからさ。 -
2017年に購入したまま暫く積んでいた本書をようやく読了。非常に読みやすい内容で2日かけて実質1日ほどで読み終えた。
奈須きのこ氏と武内崇氏とが出会ってからどのようにしてTYPE-MOONというブランドを作ってきたかを知ることができたし、これまで表面的なことしか知らなかった。
自分はFateのアニメから入った口だが、空の境界のアニメ一挙放送をきっかけにBDBOXまで購入したものの、訳あって昨年手放してしまったことに今になって後悔気味。FGOも途中で放置気味だしそこまでTYPE-MOONの熱烈なファンというわけではないのだけど、もっと他の作品も知ってみたくなった。ノベルゲームについても改めてプレイしてみたいと感じた。特にリメイクされた月姫。 -
殆どTYPE-MOONやFGOの予備知識が無い中で読んだため、ざっと成り立ちと歴史を振り返られる点は良かった。
奈須きのこという人物が常に物語の中心に据えられ、彼が紡ぎ出すテキストを軸に様々な媒体や作品に派生していった様が今なのだということなのだろう。
個人型には、他のスマホゲームと一線を画しているFGOは何がFGOたらしめているのか、その辺りの描写を期待していたためもう少し細かい考察がほしかった。 -
良くも悪くもTYPE-MOONの軌跡をそのまま文字に起こしたという感じの本だった。裏話やら表現論の話が多少入っていたのは良かったが、FGO周りは2022年の現状から見ると誇張しているのか本当にそんな時代があったのかわからない。
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なんだかノーツの分厚い会社説明会資料のような内容だったように感じた。要はいい所しか書いていないのである。確かにこれまでほとんどTYPE-MOONを知らなかった人にとってはこれで必要十分だとも思うし、悪い話を聞いても仕方がない。あとがきにあるように、FGOでTYPE-MOONに初めて触れた層をメインとしているようなので、正解なのだろう。ただ、塩川氏については有能な方であるとは思うが、TYPE-MOONを遍く知らしめ過ぎたのでは無かろうか。尤も第一線から退いた今のFGOは少々危ない状況であるが.......
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2019.3.11読了。TYPE-MOON初心者向けのガイドブック。それ以上でも以下でもない。
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月姫からFGOまでのTYPE-MOONが辿った軌跡。
断片的にしか知らなかったのでまとまっててよかった
奈須きのこが速筆なのは知らなかった。うらやましい。
聖杯戦争のシステムに二次創作性と推理性があるというのはうなずける -
最近では、スマホゲーム「Fate/Grand Order」や劇場版が順次公開される「Fate/stay night」の原典を手がけたTYPE-MOONの歴史を、武内崇氏と奈須きのこ氏の出会いから始まり、サークル「竹箒」時代、「月姫」、「空の境界」、「Fateシリーズ」、「魔法使いの夜」など代表作を手がかりに振り返ります。内容は、古参のファンであればどこかで読んだ事のある内容なので、型月の事をFGOなどで知ったばかりのライトな層向けだと思います。監修を型月がしているので公式本ということですかね。