世界の常識は日本の非常識 自然エネは儲かる! (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065138014

作品紹介・あらすじ

世界は今、新たな大発展期を迎えている!
 従来の火力や原子力から、太陽光や風力などの自然エネルギーへの大転換という非常に重大な時期にあり、これは第四の産業革命と言われるほど大規模で、人間社会の在り方を根本から変えてしまうものである。それに対応する形で海外ではさまざまな新産業が大成長を遂げつつある。
 しかし日本人の多くはこうした世界の趨勢を知らず、世界から取り残されているのが現状だ。自然エネルギーに関しての日本人の無知と鈍さはもはや非常に危険なところまで来ている。
 かたや対照的に、中国は自然エネルギーに機敏な対応をみせている。習近平国家主席は、昨年10月北京で開かれた党大会で「2050年までに自然エネルギーを全電力の8割に拡大し、エネルギーの生産と消費で革命を起こし、クリーンで安全な効率の高いエネルギーの体系を築く」と宣言。自然エネルギーにおける中国企業の技術力は短期間に驚くほど向上し、世界市場でのシェアを急拡大している。
 それにしてもなぜ日本はこれほど大きな後れをとってしまったのか。それは日本には、新たな発展を阻害する勢力「原子力村」の存在があるからだ。政治家、官僚、電力会社、大マスコミが利権でつながり、2011年3月福島で原発が爆発した後も、「今だけ、カネだけ、自分だけ」とばかりに国民の将来に誰も責任をとろうとはしない哀しいまでの現実。
 本書では中国、アメリカ、ドイツ、インドをはじめとした世界各国の自然エネルギーの最新事情を紹介しながら、日本の電力行政の欺瞞に警鐘を打ち鳴らし、いかに自然エネルギーが国民生活全般に利益をもたらし、国を発展に導くかを詳らかにするものである。

感想・レビュー・書評

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  • 受領:2019年3月15日 at Rotary 読了:2019年4月25日
    私も原発絶対反対論者になりました。

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著者プロフィール

1955年東京生まれ。77年慶応大学経済学部卒業後、城南信用金庫に入職。2010年11月理事長就任。15年6月に退任、相談役に。17年6月から顧問。東日本大震災以降、被災地支援を精力的に行うと同時に原発に頼らない安心できる社会を目指して「脱原発」を宣言。17年4月に全国組織「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」を創設、会長に就任。著書に『原発ゼロで日本経済は再生する』(角川oneテーマ21)、『幸せになる金融』(神奈川新聞社)など。

「2020年 『この国の「公共」はどこへゆく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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