あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット

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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784069348525

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の頃から何度も読み返している。

    久々に読んでみると、源氏の後半(玉鬘の君と女の三宮の話)が、少々、気持ち悪かった。

    夕霧と雲居の雁のエピソードが1番好きだ。

  • 源氏物語の勉強なら「あさきゆめみし」を読んでおけ!

    そんな風に受験がきっかけで、この作品を読んだ方も多いのではないでしょうか。
    おなじみ日本最古の長編古典文学である源氏物語の漫画です。

    聞きなれない単語、同じような髪型で区別のつきにくい女性たち、光源氏の意味不明なほどの奔放な恋愛。
    大和先生、女性の描き方に苦労したろうな、と素人の私でも思うような当時の女性の髪型の種類の少なさ。
    あの髪型が壊滅的に似合わない私は現代に生まれて本当に良かったと思いました。

    最初は光源氏の紫の上が死ぬまでのフリーダムっぷりにツッコミを入れていました。
    結局藤壺似の美人しか好きになれないのかよ、と思いながらも花散里(不美人だが性格が穏やかで優しい)や末摘花(器量も教養もあまり良くないがすごく一途)の面倒をみたりと器の大きさに見直したりとか。
    女三の宮の件では、心の底から失望したりもしましたが。紫の上に対して酷すぎだろ、ありえないわ、と紫の上ファンの私は怒り心頭でしたね。
    結局光源氏は大いなるマザコンだったのか、と思いつつも最後の方で紫の上を本当に愛していたことに気づく光源氏。遅いよ、と思いつつも憎みきれない光源氏。

    読めば読むほど駄々っ子でマザコンで、でも憎めない。
    そんな不思議な魅力をもつ男の子、という印象でした。

    私はそんな光源氏よりも彼と縁のあった女性たちのほうが大好きなのですが。

    紫の上、明石の君、夕顔、朝顔の君、朧月夜、玉鬘、空蝉等。
    性格の良い女性が大好きな光源氏が選ぶだけあって、ここに挙がっていない女性もいますがみんなイイ女揃いです。
    私の推しメンは紫の上!!
    光源氏の初恋の女性である藤壺(光源氏の母とそっくり)に似ていることから、幼いころから光源氏に育てられ、光源氏の理想の女性として育った女性。
    紫の上の性格が良すぎて泣きそうになりました。
    外見もすっごく綺麗なのですが、彼女の人への気配り、そして光源氏とのお別れのシーンでの彼女がすごく綺麗で聖女様か!って程です。
    紫の上の可愛らしさや心の強さはおそらく原作より漫画の方が感じやすいのではないかと思います。
    あさきゆめみしを紫の上の物語として読むとすごく切なくて、でも最後は幸せだったのかなって考えられるような物語でした。
    可愛くて優しくて強くて、たくさん苦悩しながらも生きていった紫の上が大好きです。

    光源氏の子孫の話については、浮舟成長したねGJ!!男に振り回されずに幸せになってね!!って感じですね

  • 大和和紀✖️山岸涼子二人展を鑑賞で知らない源氏物語に触れたいと想い全巻大人買い。お姫のお顔の違いがよくわからないもののなんとか読了できました。

  • 源氏物語を少女向けに、わかりやすく漫画化したものかと思いきやそうではなかった
    ある程度の恋愛経験を経たおっさんおばさんにこそ刺さると思う…

    若い頃に散々ヤンチャしてきた源氏が、人生の後半で自分の犯した業と向き合い、世を去っていくシーンは感動
    お手つきした女人達も、ワンナイトと思いきやなんだかんだ最後まで面倒を見る(まぁ金あるからな)
    個人的に空蝉編はララランドって感じで大好き

    あと、女性に生まれた(そして美しく生まれた)というだけで恋や縁談に巻き込まれてしまう社会の描き方は、現代のジェンダー問題にも通ずる?ようでハッとしてしまった
    源氏ではなく、妻である紫の上に感情移入してしまう
    男は軽々しく恋に手を伸ばすが、女にとって恋とは?女の幸せとは?

    大変興味深く、読んでよかった漫画
    ただし、登場人物の見分けがつかない

  • 大人になってから読んだが、高校生の頃読んでいれば古典が好きになっていたかもしれない。実際読んでいた友人は卒論テーマが源氏物語だった。

  • 源氏物語について詳しく知ることはもちろん、平安時代の暮らしについて知ることが出来ました。
    私が考えたことは、現代は一般的に結婚するまでに時間がかかることが多いけど、平安時代は付き合うまで(一夜を過ごすまで)に時間がかかるんだなあと思いました。

  • 学生の頃毎日図書館に行って読み込んでいた作品。
    試験で源氏物語が出たときは心の中で何度もガッツポーズしたのを覚えてます。

  • 教養として読みたいなあと長年思ってた作品。とても読みやすく書かれていた。おかげでやっといろいろ辻褄があった笑

  • 本当に何度読んでも、開けば大和源氏が花開いて物語に誘ってくれる。

  • 光源氏の物語は完結したけど、源氏物語としては未完の物語でしょうか?
    この時代でありながら、女性の自由、自分の力で生きたいと願う紫の君の心の描写などが先見の明がある。

    薫の物語はもっと暗いのかと思っていましたが(学生のときに薫の部分を習った)宿命的な苦悩が感じらず、薫自身が清々しい人に思えて意外だった。
    これはやっぱり現代語訳でいいので読んだほうがいいのかもと思いましたが、びみょ~な気持ちです。
    朝から晩まで恋愛にうつつを抜かしてる感じ。
    自分を正当化して恋を貫く光る君。
    あまりに浮世離れしていて現代に毒されてるブルーカラーのわたしには理解からほど遠いところにおわせられます(笑)。
    こんな私でも光る君に出会ったらメロメロになるのかと思うと、まぁ、そんな人はいない現代ですから大丈夫だと思いました。

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著者プロフィール

3月13日生まれ、札幌市出身の魚座。O型。1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『紅匂ふ』など人気作多数。

「2001年 『漫画文庫あさきゆめみし全7冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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