一瞬の風になれセット

著者 :
  • 講談社
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感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784069370847

感想・レビュー・書評

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  • スポーツがテーマの小説は読んでいて気持ちがいい。ひとつのことに熱中できる高校時代。青春。流れるようなバトン運びリアルで見たいと思った。
    文体も読みやすかった。

  • 陸上経験者です。あの競技場の空気感やスタートラインの緊張感。先輩に付き添ったり、スタンドから仲間を応援したり。予選落ちしてから練習不足を後悔した気持ち。全ての思い出がリンクしました。

    経験者でなくても高校生の生き生きとした姿に夢中で読める本だと思うし、陸上の楽しさを味わえる本だと思います。昔読んだことがありまた読んでみたけど、変わらず臨場感が凄かった。

  • 3巻の最後を読んでいる時は心臓が痛いと思った。
    先を知りたいのにこの本を読み終わりたくなくて、この世界にずっと浸っていたいと思った。
    誰もが、誰ともちがう魅力をもっている。さわやかで清々しい朝の空気と、試合前のピリピリとした緊張感と、むき出しの感情。
    大それたことがあるわけではないし、目新しいことも過激なこともない。
    だけど、この本は本当に魅力的だ。
    「一回読んでみてほしい」
    正直、ありふれた褒め言葉は無駄な気がする。読んでみれば、分かるでしょう。

  • 青春は風のように去っていく。
    その一瞬に、全てをかける少年は淡く輝き続ける。

    中学校の頃読んで、最近懐かしくなって読んでみたが、また出会えたことに感謝したい。

    この本は、自分の思い出がたくさん詰まった本。
    多分、自分が読書嫌いから読書好きに変えてくれた作品で、ふと読み直したくなった。
    中学生の頃、何もやる気が起きず、図書館に入り浸っていた頃に彼女に勧められた本。
    一生懸命になること、何かに夢中になることを教えてくれた、そんな甘い本です。

  • 大学時代、面白くて一気に読み終わった。
    高校時代を思い出す熱い物語。

  • 今は元ウルトラマラソンランナーですが、これでも昔はスプリンターだったので、気持ちよく読めて、わくわく、どきどき、楽しかったです。多少データや競技の説明部分が煩わしいですが、初めての人には仕方がないか。リレーは、本当に苦しいです。苦しい分、バトンが繋がった時、襷が渡った時の喜びは大きいです。テレビ化されたようですが、映像化されると、自分のイメージとは違ってしまうので、どうしても違和感があります。こんどはどうだろう。

  • スポーツ小説

  • 少年の心、陸上短距離競技者の心が丹念に描かれていてすごく惹かれた。
    指導者、ライバルも魅力的で、さわやかさが鼻につくこともなくすがすがしい気持ちにさせてくれた。
    青春っていいな。

  • 久々に小説を読んで心から感動した。
    すごい。本当にすごい。

    主人公たちの3年間の成長と、爽快感に満ち焦燥感の一切ないラスト。
    惹きこまれた。一気に3冊読みきった。
    陸上を、短距離走を、文章でここまで熱く、リアルに表現できるということに驚き。
    素敵だ。

    自分の高校時代の個人レース、リレー、県大会決勝や関東の予選…
    大学でのレースや関カレも。
    リアルに思い出した。湧いてきた。走馬灯みたいに。

    色んなレースがあったなぁ。楽しかった。
    今さらだけど、また走りたい。

    陸上競技部に所属して、短距離を専門にして早10年目。
    まだ読んでなかったのか、今さら読んだのかって感じだけど、
    このタイミングで読んで本当に良かったと思う。

    陸上って、素晴らしい。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。1989年、「サマータイムで」月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、99年に路傍の石文学賞を受賞。ほかの著書に『しゃべれども しゃべれども』『神様がくれた指』『黄色い目の魚』日本代表リレーチームを描くノンフィクション『夏から夏へ』などがある。http://www009.upp.sonet.ne.jp/umigarasuto/

「2009年 『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤多佳子の作品

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