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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
全体を通して、暗い、恐ろしい、おどろおどろしい空気に満ちているのに、嫌じゃない。死と常に隣り合わせの、ネクロマンサーという呪術を扱うダークファンタジーなのに、思ったほどに暗くない。不思議な読後感です。
サブリエルは、完璧からは程遠いアブホーセンです。これだけ年若く、何も知らずにアブホーセンになった者は、56代中一人もいなかったんじゃーって思えるくらい。
とんでもない大混乱と、死の腐臭が世界を覆っても、まず父親を救うことで精一杯。それしか、彼女にできることはない。
とても無力で、小さい主人公ですが、だからこそ、とても感情移入できるんでしょうね。
今、2巻も読み始めてますが、サブリエルもちゃんと出てきます。大人になった1巻の登場人物たちに会えるのも、また楽しい!
この物語がなかなかよいのは主人公が完璧なネクロマンサーではないということに尽きるような気がします。 勝ち気過ぎるということもなく、弱々し過ぎることもなく、理知的ではあるものの魔法の知識やら秘められた魔力みたいなものが絶大なわけでもない。 魔法を使うにも「魔法書(マニュアル)」首っ引きで、大きな失敗こそはしでかさないまでも大成功ということもほとんどない。 18歳の女の子というキャラ設定に程よく... 続きを読む »
全三巻、最後まで面白かったです。ラストは例の登場人物の正体にビックリしました。
文句なしにオススメします。極上の海外ファンタジーです。
「古王国―アンセルスティエールの人間にとっては、その名を聞くだけで恐ろしいところ。そこでは、魔術がさかえ、死霊が徘徊し、冥界への扉が常に開かれている。古王国との『壁』に好んで近づく者はいない。」
こんな本は本当に興味がそそられる。
すぐに読んでしまった。
表紙の主人公・サブリエルは寄宿舎に住まう女子高生。
ある日父からの定期連絡が途絶え、行方知れずになった彼を救うために足を踏み入れたことのない生まれ故郷・古王国へ旅立つ。
異世界である古王国と現代世界の境はなんと古びた石壁一枚きり!
ベルリンの壁をくぐればそこは別世界、という世界設定がとても新鮮に感じました。
だって全然違うように思えても大地は繋がっているんだよ!
のっけからネクロマンサーや死霊、復讐などやたら血なまぐさい描写がつづくのでファンタジー苦手な人は入り込めないかも知れません。
わけわからん、と思いつつもサブリエルを導く白猫・モゲットの憎まれ口がかわゆくてついつい読んでしまいました。
大団円というわけには行かないけれど爽やかなラストを迎えるのも現実的だと思います。
慌てて続編借りにゆきました。
ダーク・ファンタジーといえばいいのでしょうか? 死霊や化け物がたくさん出てくる話です。主人公の少女が、それらの悪霊達を冥界の奥深くへ追いやります。最初っから最後まで、結構シリアスで重いストーリー運びなんですが、私的にはすごく面白かったです。どこがどう面白かったのか?と聞かれると難しいのですが・・・。強いていえば雰囲気?世界観?“死”というテーマを扱っているんですけど、死ぬのは怖いとか、イヤだとか... 続きを読む »
その目に浮かぶような色彩豊かな描写と、織り上げられた世界観と、作品全体を覆う闇のベールとが秀逸。大好きなダークファンタジー。
久しぶりにスゴ小説の予感。作者ガース・ニクスはキャンベラ大学を出て編集者の仕事とかしてたらしい。ハリー・ポッターシリーズよりずっと洗練されている。主人公の少女は生まれる時に母親を亡くし、父親は18歳の上流学校卒業の際以後行方不明になるという、少しありきたり感がある設定だが、主人公の少女は優秀な魔法使いで魔法小説としては久しぶりに読んでいて安定感のある無理の無い?論理展開で安心して読める。このくらいハリポタも大人だとあっちも面白いのだが。
●活字の大きさから察するに、これはきっと児童文学。
でも、出版カテゴリ的にはハヤ×ワFTとか中×Cノベルでいいのでは? ●後書きでは「世界中で熱狂!」なんてなことを書かれてるけれど、まあ普通のファンタジー小説。
いわゆる名作定番ファンタジーは往々にして主人公の成長小説だったりするものだけど(←ゲ×しかり指○しかり十△国記しかり)、これは、そんなに成長したとも思えなかったし、そもそもタッチストーン(←サブリエルの従者になる青年)が、何をそこまで悩むのか理解できませんでした。その時点で、そもそも自分に合ってなかっただけかもしれませんが。
しかし、キャラの感情の動き自体も、ひょっとすると往年のコバ×ト小説の方が細かく描写してるような気がしたなあ。うーん。
よく言えば、枝葉末節にこだわらずぐいっと話を進めて行く娯楽小説なんですけどね。うーん。
静かに重々しく始まるストーリーですが、加速度的に展開していくストーリーがおもしろいです。…ただ、恋愛関係が安直かなぁ?と思います。
ファンタジーでは異色なネクロマンサーの女の子の物語。それぞれに力がある7つのベルと怪しい猫のお供とともに父を探して旅立つ。死の世界とは危険を伴うが訪れることのできる世界であり、死者を蘇らせることもできる。読んでいると、頭の中に今まで見たこともない世界が現れる。
とてもリアルに書かれていてきっとこんな世界もあるんじゃないかと思ってしまうほどでした。
冥界のあり方も面白いです。冥界の流れは三途の川に通じるものがあり(伊藤遊の「鬼の橋」も連想しました。)日本人にも受け入れやすいと思いました。
分厚いので読み始めるタイミングが掴みにくかったけど、本屋で文庫が並んでいるのをみたら意外に薄くてこれはイケルと思いました。

荻原規子さんや、たつみや章さんの小説は日本人でなければ書けないだろうなー、と思った。
この古王国記は、逆に日本人には書けないファンタジーだなー。図書館では児童書に分類されていたけど、児童書で括っ...





