サブリエル―冥界の扉〈下〉 (古王国記)

  • 主婦の友社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072529195

作品紹介・あらすじ

『壁』を越えて古王国へ入ったサブリエルを待っていたのは、死体の山と、まっぷたつに割れたチャーター・ストーン-村々を守る聖なる石-だった。つぎつぎと蘇る死霊や奴霊たちの手をのがれ、アブホーセンの館に到着すると、謎めいた白猫がいて、サブリエルの父は三週間前に、古王国の都ベリサエールに向かう途中で消息を絶ったと教えてくれた。宕界の何者かが糸を引いているにちがいない…。サブリエルは『死霊の書』と白猫モゲットとともに、ベリサエールに向かった。1995年オーストラリア・ファンタジー大賞受賞、1997年度米国図書館協会ベスト・ブック選定。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    あぁ、面白いなぁ、好きだなぁ、この世界観!

    ネクロマンサーに操られた死霊やら奴霊やらがわらわらと出てくるのに、
    不思議と静謐な空気に包まれているこのシリーズ。
    きっと、冥界の描写があまりにも綺麗だからなんでしょうね。

    サブリエルにとって死後の世界とは決して遠いものではない。
    アブホーセンの娘にして、生まれながらに魔術を身につけた少女は、
    同年代の少女達とは全く異なる道を歩んで行く。

    可愛い洋服と髪飾りの代わりに、ハンドベルと死霊の書を。

    謎めいた白猫モゲットが良い味出しています!
    中盤あたりである秘密が明らかになるのですが、やっぱり憎めません(笑)

    • 日向永遠さん
      ネクロマンサー・・・この言葉にそそられる^^やっぱり面白そうですね・・・
      ネクロマンサー・・・この言葉にそそられる^^やっぱり面白そうですね・・・
      2012/05/15
    • ななこさん
      日向さん、こんばんは~♪
      ネクロマンサーにそそられるとは、さすが日向さんですね(笑)死霊を操るあたりとか、何となくスミスのライト版って感じも...
      日向さん、こんばんは~♪
      ネクロマンサーにそそられるとは、さすが日向さんですね(笑)死霊を操るあたりとか、何となくスミスのライト版って感じもしますよ~^^(何とか古王国記仲間を作ろうと必死です!爆)
      2012/05/15
  • 文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他 ◯

    はじめて読んだのは20年以上前。
    そのときとかわらず、夢中になって読める作品。

    ひさびさに読んで、とても新鮮にのめりこむことができたし、自分なりに情景を思い浮かべることができるようになった。

  • 死霊が徘徊し冥界の扉が常に開かれている国、古王国で魔術師の父が謎の失踪を遂げた。隣国に住む娘サブリエルは父を捜しに「壁」を越えて古王国へ向かう。死霊たちに襲われながらなんとかアブホーセンの館に着くと白猫のモゲットが失踪時の様子を語る。サブリエルはモゲットと「死霊の書」とともに都へ向かった。ガースニクスの古王国記3部作は大河小説になっている。その第1巻がサブリエルの冒険談なのだ。ワクワクドキドキが止まらないダークファンタジーの名作!

  • ピンチの連続・・・ピンチで、何も知らされなさすぎて、負けてもしょうがない感。いったい何が起きたのだろうか。

  • 凄く面白い。
    世界感がすごいです。引き込まれて読むのをやめられませんでした。

  • 最後の戦いはサブリエル側に随分な犠牲が出たことに、このファンタジーが思ってもいなかった方向に流れて行きそうな気配に驚きました。猫のモゲットの正体もはっきりせず、『サブリエル』だけで読むのを終わりにすることは出来ませんねえ

  • この物語がなかなかよいのは主人公が完璧なネクロマンサーではないということに尽きるような気がします。  勝ち気過ぎるということもなく、弱々し過ぎることもなく、理知的ではあるものの魔法の知識やら秘められた魔力みたいなものが絶大なわけでもない。  魔法を使うにも「魔法書(マニュアル)」首っ引きで、大きな失敗こそはしでかさないまでも大成功ということもほとんどない。  18歳の女の子というキャラ設定に程よく等身大なのが◎だと感じました。

    そしてさらに秀逸なのは彼女が表紙絵で首に巻いている猫ちゃんの存在です。  味方なんだか敵なんだかわからないキャラで、姿かたちは猫であっても実態は異なるもの(但し男性)らしい・・・・。  口は悪いし、ここでこそ助けてほしいというような場面では役に立たなかったりもするんだけど、それでもやっぱり頼りになる存在というさじ加減が絶妙です。  この猫ちゃんが秀逸なだけに、もう一人の大切な男性キャラの存在感がかなり薄まっちゃっているのはご愛嬌・・・・なのかな?(笑)

    (全文はブログにて)

  • 本屋でお薦めポップを見たのと、表紙の白い猫がうちの猫に似てたのでつい買ってしまいました。面白かったです。

    ハリーポッターを読んだときも思ったのですが近頃のファンタジー(と言ってよいのかな?)は世界観が現代的だな~と。文化と生活を見ると中世くらいがイメージなのかな?車があり、近代兵器があり。自分が児童文学として慣れ親しんできたメリー・ポピンズとかナルニアとかと書かれている時代が違うものなあ、と妙に納得しました。

    お話としては…まだ導入部なんでしょうね、きっと。一応主人公が新しい『アブホーセン』として誕生する、そこまで。主人公が結構物分りの良い性格なので物語が結構とんとんと進むのは良いな、と。色々なぞが残るのですがそれは以下続巻、と言うところなのでしょうか。

  • 下巻は猫の表紙がイイ!
    もともとこの本(古王国記シリーズ)の存在は知っていたけど、近年ファンタジーの活字本を読む気になれず‥久々に読んだファンタジー本がヒットで嬉しい限り。
    個人的にサブリエルとかライラエルという、登場人物の名前が自分とこと重なるので好きです。

  • サブリエル編のラスト。ちょっと泣いてしまった・・

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